2016/03/21 読まなくていい日記

私を含め世の中の99%の人は搾取される側の貧乏人である。



世の「フィナンシャルプランナー」と呼ばれる人には2種類の層がいると思われる。一つは富裕層用に俗に儲かる話をする半分サギっぽい方、そして貧乏人から金を巻き上げるサギっぽい方。
もちろんちゃんとしている人もいるだろうが、この記事の人なら残念ながら貧乏人(庶民)に的確なアドバイスをできるタイプではないような気がする。

私を含め世の中の99%の人は搾取される側の貧乏人である。ならば、搾取されない人生のために頭を使おう。

さて、そのやってはいけないルールを見直してみよう。
【やってはいけないお金のルール10】
1.ATMでお金を引き出すときに、いつも手数料が引かれている
2.家賃などの振込で手数料がかかるのは仕方ないと思っている
3.クレジットカードの支払いはリボ払いにしている

1,2は銀行の手数料の話。地銀口座でコンビニATMを使い216円とか手数料を引かれているならもったいない。家賃の振りを窓口で他行あてに行い1回あたり864円とか払ってるのもどうしようもない浪費だと思う。生活費だけでもネット銀行などのコンビニATM無料や他行振込手数料1回無料の口座があれば相当節約できる。

しかし、無料になるATMを探すのは都会では何の問題もないかもしれないが、地方ではなかなか難しい。そこで登場するのがゆうちょ銀行で、ゆうちょ銀行のATMを使っている限りは夜中も休日もATM手数料はかからない。他行への振込は手数料がかかるが自行なら5回まで無料(今のところATMでは何回でも無料)であるので、相手もゆうちょ銀行を使っているなら検討しておいてもいい。何より全国どこに行ってもたいてい郵便局くらいはあるので旅行者には最適だろう。
ただし、ゆうちょ銀行のカードで他行ATMで引き出すと必ず手数料がかかる。

なお、ゆうちょ銀行ATMでの引き出しが無料(回数制限があることもあるが)となるネット銀行や都市銀行はいくつかあるのでチェックしておきたい。コンビニの少ない地方で便利に使えるかは、万が一のときに重要なことだ。

都会では逆にコンビニより郵便局を探すほうが大変であるので、コンビニATMを使えるネット銀行と使い分けするのが最も手数料を払わない貧乏人としてはいいと思われる。


3のクレジットカード利用については、まぁ、リボ払いがどういうものか知らない人は手を出すべきではないという話。リボ払いの時だけポイントが倍になるとか優遇しているということは逆にカード会社にとってリボ払いはいいシステムということだ。貧乏人から搾取するシステムであることを覚えておいてほしい。
逆にリボ枠を10万円くらいまで上げておいて、10万円以内の買い物をしている限りは一括払いと変わらずポイントだけ得ることも可能だが、毎日家計簿つけているような人でない限りお勧めできない。素直に一括払いのカードで使うほうがいい。

私はカードは1枚だけにするべきだという意見には賛成できない。電気、水道、ガスや携帯電話などの生活費決済用のカード(これは持ち歩かなくてもいい)と趣味や買い物の決済用(スーパーの5%引きになるクレジットカードとかね)に使う店舗に合わせてカードを持つのが良いと思われる。ただし枚数を持ちすぎない。せいぜい5枚程度に抑えておかないと混乱する。
要はまんべんなく使い、きちっと払うということ。どうせ庶民の決済金額じゃポイントを気にするほどは貯まらないので、無視してもいい。よく使う店舗で特典が得られるカードのほうがいい。

知人にクレジットカードをを40代まで持っていない方がいた。この方がいざカードを作ろうとすると各所からお断りされる。ローンもろくに通らない。そうなる前にできたら20代でお金の使い方を教わってクレジットカードを作っておいたほうがいい。
私の親もクレジットカードは持つべきではないという考えだったので、今になってクレジットカードを作れなくて困っているが、ああなってはならない。


4.夏冬のボーナス払いで買い物をする
5.会社帰りに毎日コンビニに寄る
6.特売日にまとめ買いをする

買い物行動についてどうこう言われる筋合いはないのだけど、これも都会と地方での行動は異なろうと思う。ボーナスは貯めておけと言われても、ボーナスで旅行に行くのが楽しみで、それのために働いているというならボーナスの「浪費」がその人にとってはいいのです。
ボーナスや賃金上乗せ分を使わないから経済が回っていかないのですから、その分くらいは使ってもいいんじゃないかと思うんですよね。それが明日の活力につながるのであればね。

コンビニは筆者の言うようにその心理を利用されて消費させているので、使わないほうが貯まるのは間違いないのだけど、逆に時間を買っているということも言えるわけです。深夜に物が買える利便に多く金を出しています。だから毎日使うではなく必要な時に使うなら問題はないでしょう。当然ポイントが多くもらえるなんてことに付き合ってはいけません。ポイント値引きより多く払っていることは明白だからです。

特売日については、イオン系の20日30日の感謝デーなど、普段と同じ価格がそのまま割引になっているならいいですし、まとめ買いは無駄という指摘より、共働きだと実際は毎日スーパーなんか行ってられないのだから有効に活用したほうがいいです。

そもそも庶民の消費での「節約幅」なんか知れてるんだから、割引で少し多く買った程度の「満足感」のほうが大事です。それ以前にほしいものをほしい時に買わないと人間は「満足感」が得られないんですよ。そこをいつも我慢していたら人生いつ楽しむんですか?


例えばあるアーティストのライブがあったとします。行きたいけど、お金がない。
この時に借金してでも行くことに「満足感」を得るわけです。借金はできないし、お金はないし、結局いけなかった。では、何のために生きているの?って話です。

まぁ、この場合はもちろん事前に想定して貯金しておくなり用意しておくべきだけど、お金の使い方に正解はないものです。年間いくらまでは趣味に使うと決めるような、無駄を楽しむ予算も絶対に必要なんです。



7.子どものために学資保険に加入するのは当たり前
8.保険に加入していない、加入したら見直しをしない

保険は保険会社が売りたいものを売っています。しかも親戚が外交員とか職場にやってくるとかで断りにくい営業(これもあくまで営業としての手だ)をされます。だからこそちゃんとその支払金額と補償内容が見合うかチェックしたほうがいい。
若いうちは死亡保険金なんか少なくてもいいから共済型で充分で、結婚したら家族に残す部分を考えればいい。

県民共済の総合保障型なら月2000円で入院1日目から4500円出るわけで、若いうちのたいていの病気はこれで充分。しかも、これは継続していけば熟年型85歳まで継続できる。これを基本に結婚したり家族が増えたら生命保険会社の死亡保険や医療保険を追加すれば相当掛け金が抑えられる。
大手生命保険の生命総合保険は50代で見直しになって、掛け金が大幅に上がる可能性がある。多くの人は払い損になるわけで、手元の資金と補償内容はちゃんと検討したほうがいい。

ちゃんとした共済(生協とか県民とか全労済とか)はそれなりに信頼できるが「無認可共済」もあるので、注意したほうがいい。

ただ、大手生保やかんぽ生命(旧簡易保険)は、比較的低い金利で貸付を受けられる契約者貸付制度がある。これは借金ではない(もちろん返さなきゃならないが)ので、どうしても資金が必要になってサラ金やカードキャッシングに頼る前に自分の契約と貸付可能金額を確認しよう。

これは学資保険でも同じ。満期保険金が掛け金より安い保険に入るくらいなら、子供も共済(月1000円程度)に加入して別途子供用の貯金をしたほうがいい。ただ、学資保険で強制的に子供用の積み立てをしたいというなら悪いものでもないが、結果的にこの低金利時代なので貯蓄型の保険に幻想は見ないほうがいい。


9.銀行を変えたことがない
10.普通預金に入れっぱなし

本人が良ければそれでいい。でも、手数料のところでいった通り、銀行は庶民から搾取するだけなので、防衛しなきゃならんのです。銀行は貯金箱と思って金利を期待しない、手数料は取られない生き方をしなければなりません。

とはいえ、銀行もちょっとかわいそうなので、銀行クレジットカードを作って(手数料は当然無料にしなきゃならん)時間外ATM引き出し手数料を無料にするとか、その銀行でもきっと何らかのサービスがあるはずなので、検討したほうがいい。

庶民が投資だのに手を出してもろくなことにならないので、わからないのなら普通預金が一番安心です。



(余談ですが、このままマイナス金利が続くと銀行側は最低限の利用実績のない口座に口座維持手数料を貸すようになると思われます。これも、気が付いたら金とられてたとならないように手元の不要な口座を整理しておいたほうがいいんじゃないかとは思っています。少なくとも自分や家族がどの銀行に口座を持っているかは把握しておきたいものです。それは万一の家族の死亡の時にも必要な話です。できるだけ事前に掌握しておきたい)
top