2015/11/20 ベストヒット歌謡祭 歌番組 歌謡曲が好き

全日本有線放送大賞の幻想



年末が近くなると歌謡曲の賞レースで賑わっていた時代を知っていると、今の歌番組は少々物足りなく感じるのは仕方がありません。

昨日も「ベストヒット歌謡祭」を日本テレビ-読売テレビ系でやっていたわけですが、この番組は15年前の2000年に終了した「全日本有線放送大賞」が「ALL JAPANリクエストアワード」となったあとの賞を伴わない歌番組。

浜村淳司会のイメージが強い全日本有線放送大賞は通は大阪有線大賞と言っておりましたねぇ。TBSの愛川欽也司会のイメージが強い「日本有線大賞」は今でも続いていますが、こちらは「東京有線大賞」と呼び分けておりました。大阪が「USEN」で、東京が「キャンシステム」で、この2社が競合関係だったりいろいろと裁判沙汰になったりしておりましたね。


さて、「ベストヒット歌謡祭」自体の感想ではありますが、まず、司会陣。宮根誠司さん、ウェンツ瑛士さん、西山茉希さんというのはなんとも歌番組っぽくないのですが、出てるメンツは、まぁ、致し方ないんでしょうけど、いつもの方って感じだよねぇ。

これ、結局「出る人」というのは決まってきてるし、今時は売れているアーティストが必ずしもお茶の間の認知度として高いわけじゃないから、明らかにお茶の間の認知度の高いAKBやEXILE、E-girlsあたりになるのはどうしようもないことでしょうね。それが悪いわけじゃないんですが、AKBで引っ張りすぎだろうというのは少々見ていても笑えない。

そして、結局出てる皆さんはFNS歌謡祭のコラボ系メンバーとそう変わらず、逆に郷ひろみさんはそういう意味では一服の清涼剤なのかもしれません。

それにしても時事ネタとか過去映像とか挟みすぎなのは、この番組の予算の少なさの表れなのかな。生放送と言いながら収録歌唱も多かったし、そういう意味ではいまいち見たって感じがないんだよなぁ。


全日本有線放送大賞は伝説的に木曜日放送で、この大阪の会場からザ・ベストテンの中継があって、浜村淳さんが曲紹介するってのが伝統でしたねぇ。いやぁ、そんなことあったんだなって思うわけで。その10年くらいが歌謡曲としては輝いていた時代ではあったんだけど、必ずしもいい時代だったかは疑問かな。でも、ジャンル関係なく演歌の人もヒットチャートに出てくる時代ですし、考えようによってはお茶の間としては今より多様な楽曲が聴けたように思います。

そう思うと私自身も好きな曲はわざわざ有線でリクエストしなくても、簡単にネットでアクセスできるんだからねぇ。

さて、来週は「日テレ系音楽の祭典」(これは日本テレビ音楽祭の後番組でもあろう)ですねぇ。こちらのほうが出演メンバーは多様かも。来月になるとFNS歌謡祭(今年は2週にわたってやるそうな)もございますし、歌番組が多くなると年末だなぁという感じですね。


(コメント追記)
あと、歌フルで歌えないのかねぇ。フルとは言わないまでもショートすぎやしないかい?
フルは確かに5分越えとかするからってのはあるんだけど、ショートは気持ち悪いんだよな、大サビとかがいい曲とかもあるんだしさぁ。
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