【オリコン】 2014-05-27
AKB48、女性初の20作目ミリオン シングル総売上枚数は歴代2位
https://www.oricon.co.jp/news/2037852/full/
さて、歌謡曲マニアとしてはやっぱりオリコンチャートは指標として気になるところであります。
しかし、あくまでオリコン社の指標でありますので、どう集計するかはオリコン社の裁量となりますよね。というのは、同一楽曲の収録曲違いなどを同じ集計にするかどうかというものがあります。
たとえば
■「仮面舞踏会」少年隊
のデータを出しますと
発売日:1985年12月12日
オリコン最高位:1位
ザ・ベストテン最高位:1位
売上枚数:47.8万枚
レーベル:ワーナー・パイオニア
レコード番号:L-1801・L-1802・L-1803
この曲は
A面:仮面舞踏会
ですが、B面が3種類あります。
B面:春風にイイネ!
B面:ONE STEP BEYOND
B面:日本よいとこ摩訶不思議
これがL-1801・L-1802・L-1803の3種類として発売されていたんですね。
この当時オリコンではB面が違うレコード(収録曲が違う)は違うレコードとして集計されていましたが、このレコードから急に合算集計されました。
仮にこのレコードが1/3ずつ枚数を獲得していたとしても1位を獲得していたのはまちがいないんですけどね(1985/12/23付1位が仮面舞踏会で132,610枚、2位恋におちてが42,030枚)
で、こんどはなぜ分かれているのかよくわからない例
■「浪漫飛行/ジェットストリーム浪漫飛行」米米CLUB
発売日:1990年4月8日
オリコン最高位:1位
売上枚数:66.5万枚
レーベル:CBS・ソニー
レコード番号:CSDL-3088/CSSL-3088
1:浪漫飛行
2:ジェットストリーム浪漫飛行
ジェットストリーム浪漫飛行
米米CLUB
1990/04/08
■「浪漫飛行/そら行け!浪漫飛行」米米CLUB
発売日:1990年4月8日
オリコン最高位:3位
売上枚数:41.4万枚
レーベル:CBS・ソニー
レコード番号:CSDL-3089/CSSL-3089
1:浪漫飛行
2:そら行け!浪漫飛行
浪漫飛行
米米CLUB
1990/04/08
そら行け! 浪漫飛行
米米CLUB
1990/04/08
こちらは東日本版と西日本版に分かれていたはずですが、先の仮面舞踏会の例なら合算されてもいいはずです。オリコン1位は1週のみ獲得していますが、合算すれば少なくとも3週程度は1位だったと思われます。
そういう意味では
■「天使のわけまえ/ピーク果てしなく ソウル限りなく」GLAY
発売日:2004年5月19日
オリコン最高位:1位
レーベル:東芝EMI
レコード番号:TOCT-22241~22249
あたりはどうなんでしょうね。地方版は北海道盤 (TOCT-22242)東北盤 (TOCT-22243)北陸盤 (TOCT-22244) 関東盤 (TOCT-22245)東海盤 (TOCT-22246)関西盤 (TOCT-22247)中国盤 (TOCT-22248)九州盤 (TOCT-22249)があって、発売日が違うんですよね。
これは別々の版として扱われていますが(ちなみに全国で全地域版が発売されている)
天使のわけまえ
GLAY
2004/05/19
ピーク果てしなく ソウル限りなく
GLAY
2004/05/19
初回盤と通常盤が別集計の場合も数多くみられます。これもなぜ初回盤と通常盤が同集計なのか別集計なのかがわからないものがいくつか。(少なくとも収録楽曲差ではない)
まぁ、今のマキシシングルは一昔前ならミニアルバムといってもいいようなものも多く、シングル・アルバムのいずれのチャートにするかという問題もあったりしますので、直接比較といってもなかなか難しいものがありそうですねぇ。
さて、AKBさんですが、まぁ、少なくともCDという媒体が売り出されて、そのCDメディアを売った数ですので集計としては間違えていません。しかし、10万人以上集めるライブを行うももいろクローバーZの最新泣いてもいいんだよが実質2種類で初週6万6千枚程度であることを考えると、ラブラドール・レトリバーの初日146万2000枚はいくらなんでも異常な枚数な感じがいたします。
初日は予約による発送が主になっていますので、実質客が手に取るのは2日目以降ということで、2日目から5日目を見ますと
・ラブラドール・レトリバー 61,451枚 37,612枚 33,141枚 26,286枚
・泣いてもいいんだよ 12,402枚 5,930枚 6,005枚 4,357枚
ラブラドール・レトリバー
AKB48
2014/05/21
泣いてもいいんだよ
ももいろクローバーZ
2014/05/08
となります。比較する必要はないんですが、まぁももクロとAKBの実力差はだいたいこんな感じなのじゃないかと個人的には思いますので、このあたりがリアルな数字なんじゃないかなと思います。
つまり、コアな必ずCDを購入するというファンの数を差し引いた、一般的な消費者の購入数はこんな感じなんじゃないかな。
そうなりますとラブラドール・レトリバーの枚数は極端なおまけ商法を行わないジャニーズ系の1週目である15万枚から20万枚あたりに近くなります。実質的な売上枚数はこのあたりに収斂しそうです。
そう思うとももクロさんもう少し頑張んなきゃですね。それでも3万枚程度なら昨今のオリコンなら3位以内は狙えるという意味で、ここ最近ではブレイクしたアーティストといえましょう。
(コメント追記)
記録は抜かれるものですが、まさか90年代のCD全盛期の記録がこうもあっさりと抜かれると、まぁすごいなぁとは思うんですよね。
ジャニーズさんも握手券とか投票券はつけないものの、先の仮面舞踏会は加えて15万枚は初回限定カラーレコード仕様なんで、当時としてはそういう売り方で複数枚買わせる方法だったんでしょうね。
ちなみに光ゲンジ「太陽がいっぱい」なんか8種類ジャケットを毎週出し続けるって方法で、さすがにやりすぎ感もありましたのでね。(それでも89年当時で69.3万枚ってところですからねぇ)
そう思うと、まぁ、今も昔も自分の好きなアーティストに当時は連続1位記録、今は売上枚数を取らせることもファンとしては正しい選択なのでしょう。
あとは旧ザ・ベストテンのような有線・ラジオに現在ならダウンロードも含めたような総合チャートのようなものがあるとまた変わるのかもしれませんね。
(コメント追記宇多田ヒカルautomaticについて)
確か2001年から8cmと12cmを合算集計したはずです。automaticは8cm版(TODT-5242)が4位、12cm版(TOCT-4127)が2位ですが合算なら1位を獲得していました。そういえばアナログ盤も出ていますが、こちらの売り上げはどんなもんだったんでしょうねぇ。
Automatic
宇多田ヒカル
2014/03/10
その後Movin'on without youもFirst Loveも別集計で、その後はマキシのみ発売となったはずでございます。
現行の複数種発売を単一売り上げにするとAKBさんの購買状況もわかりやすいかもしれませんが、90年代の12cmと8cmみたいに同一曲が並びすぎるのもいやらしい感じに思えたり。
まぁ、オリコンは一種の指標ですから実際に「CD」が売れている以上どうしようもありません。音楽不況の中少なくともキングレコードと著作権者だけは儲かる仕掛けを作ったのは素直にすごいと思いますけどね。可愛そうなのは歌唱印税をそれなりの人数で分ける彼女たちともいえますし。
レコード会社も売れるアーティストがいるからこそ売れないアーティストを抱えられるという意味で、どう分け前をするのかっていうのが問われている気がします。
あと、配信チャートって難しいんですよね。これこそ売れている指標とするのが難しい。ラジオチャートもここ20年くらいは意味のないものになっていますし、演歌の有線チャートくらいがまだ指標としては生きている気がしますが、それとてね。
浪漫飛行
米米CLUB
1990/04/08