2014/09/09 石川ひとみ 70年代歌謡曲 楽曲紹介

「くるみ割り人形」石川ひとみ



レッツゴーヤングの司会のイメージなんだけど、それは80年代に入ってから。
この曲はデビュー2枚目のシングルでしたが、15週オリコンに入ってはいるものの最高位は42位。10枚目(実質11枚目)のシングル「まちぶせ」まで売れない時代を過ごすことになります。かといって「まちぶせ」後も売れないんだけどさ。

デビュー当時のキャッチコピーは「78歌謡界最大の輝くひとみ」で、確かに可愛いんですよ。当時の大学生に人気があったと言われれば確かにわかります。でも一般ウケがあまりしない。

渡辺プロダクションが凋落していく時期と石川ひとみの活動時期は重なります。個人的に石川ひとみは好きなタイプで、シングルを頭っから聞いていくと、まるで一貫性が無いんですよね。清純で行くのか、大人っぽいイメージで行くのか。
そして作家陣がころころ変わる。これだけでも歌っている本人は大変だったろうなと思うのです。

「くるみ割り人形」は6万枚以上のスマッシュでした。次の曲が「あざやかな微笑」(純粋な失恋ソングです)でなければ。その次が「ひとりぼっちのサーカス」(谷山浩子作の失恋ソング)でなければ。さて、石川ひとみはどうなっていたでしょうか。

あくまで個人的な意見ではありますが、石川ひとみさんは清純派なわけです。デビューが18歳か19歳あたりで遅いこともあって、それを大人っぽくというイメージで今のグラビアアイドルっぽく売ろうとした、でも、ルックスは童顔。やっぱり「大人」は合わなかったんじゃないかなと。

先の日記でワタシが「売り方によるかもしれませんが」と書いたのも、そういう総合的な「この子をどう認知させ、育てていくのか」という観点がないと、素材がどんなによくても売れないんだと思うんですよね。

「くるみ割り人形」石川ひとみ
発売日:1978年9月5日
オリコン最高位:42位
売上枚数:6.2万枚
レーベル:キャニオン
レコード番号:N-32

A面:くるみ割り人形
作詞:三浦徳子
作曲:馬飼野康二
編曲:大村雅朗
歌唱:石川ひとみ

B面:タイトロープ
作詞:岡田冨美子
作曲:馬飼野康二
編曲:大村雅朗
歌唱:石川ひとみ


くるみ割り人形
石川ひとみ
1978/09/05

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