2015/03/10 ピンク・レディー 70年代歌謡曲 楽曲紹介

「ジパング」ピンク・レディー



ピンク・レディーの活動史を語る上で外せないのがこの曲になります。それまで1位を獲得するのが半ば当たり前だったピンク・レディーがこの曲は4位、しかも、売上枚数は過去最低です。

しかし、ワタシはこの曲で新たなファン層を獲得しようと頑張った結果であると思っています。この年アメリカ進出で「キッス・イン・ザ・ダーク」をリリースし、軸足がアメリカに移っていくさなかということになります。

子供がまねしずらい楽曲や振り付け、少し年齢層を上げた衣装、この曲のAB面は最後まで議論があったようでしたが、仮にB面を押していたにせよ結果はそれほど変わらなかったと思われます。

この曲で彼女たちの総シングルレコードの売上合計枚数が1000万枚を突破しましたが、売れ行きの勢いの落ち込みは誰が見ても明らかなものでした。しかし、それは彼女たちだけの責任ではなく、彼女たちを使って金を稼ぐ人たちの考えでもありましょう。あまりにも忙しすぎ、まともなブロマイドも撮ってもらえない彼女たちを誰が責められましょうか。

この楽曲を改めて「ピンク・レディーという肩書き無しに聴くと、違った良さが見えてきます。このあともピンク・レディーは迷走気味な楽曲をリリースしていきますが、阿久悠氏、都倉俊一氏が、すこしでもマシな楽曲を残したいと思っていたんじゃないかと思ったりします。

アメリカでの人気はそう低いものではなく、ビルボード40位以内に入った日本人は彼女たちと坂本九氏しかいないことを考えれば、成功したことに疑いはありません。しかし、彼女たちの解散は寂しいものになりました。キャンディーズに比較してあまりにも哀しく、あまりにも無残な解散コンサートと、解散後の事務所倒産。改めて芸能界は怖いところだと思わせてくれるピンク・レディーの光と影です。


「ジパング」ピンク・レディー
発売日:1979年3月9日
オリコン最高位:4位
ザ・ベストテン最高位:7位
売上枚数:26.9万枚
レーベル:ビクター
レコード番号:SV-6554

1:ジパング
作詞:阿久悠
作曲:都倉俊一
編曲:都倉俊一
歌唱:ピンク・レディー

2:事件が起きたらベルが鳴る
作詞:阿久悠
作曲:都倉俊一
編曲:都倉俊一
歌唱:ピンク・レディー


事件が起きたらベルが鳴る
ピンク・レディー
2006/12/13

ジパング
ピンク・レディー
2006/12/13

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