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沢田研二氏のお姿に思うところ


2018/10/19  歌謡曲が好き


ここ数日沢田研二氏の公演キャンセルについてさまざまな記事が流れてきています。

今更私がそれをどうこう言う気は無いのですが、やはり、先日姿を現した沢田研二さんは往事を知るものとして、どうしても「老けたなぁ」という印象を持ちます。
沢田研二さんも御年70歳。ザ・タイガースのボーカルとしてスーパースターだった彼も、70年代80年代のソロ期特に、1975年の「時の過ぎゆくままに」は92万枚のヒット。そして幾多の暴力事件などもあり、1977年「勝手にしやがれ」が大ヒット。

先日のフジテレビの「名曲お宝音楽祭」で流れた畳上でシースルーなストッキングのようなものを着て歌う「サムライ」など、ビジュアル的にも奇抜で印象に残る曲を何曲も歌ったわけです。80年代「TOKIO」や「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」などの印象が強いですね。

いずれにせよ色気やかっこうよさを前面に出すスタイルは子供でも黙らせるほどの迫力がありました。さて、そのキラキラとしたジュリーを知る私たちが、どうしても途中の(活動はしていたが)見なかった時期を過ぎて、現在を見ると、どうしても蝶ネクタイつけた「カーネルサンダース」のようなしょぼくれた方がそこに居るわけです。

人間誰しも年齢を重ねて、年を取る。そんななかすらっとした体型など格好いい爺さんになるのはごくごく一部の方だけです。一生アイドルと言った沢田研二さんも例外ではないわけです。ただ、若かりし頃の異常に美しいジュリーも今の爺様ジュリーも同じ人。

今は今の魅力が出せればいいじゃないですか。「ゆっくり生きたら百年かかる急いで生きたら三十いくつ」これは酒場でDABADAの歌詞ですが、彼は急ぎ生きて、途中からゆっくり生きたのかもしれません。

思想信条は誰にもあることです。個人的に酒場でDABADAの歌詞が好きです。阿久悠の世界ですね。爺に半歩足を踏み入れた私も、見た目はタダのオッサン。誰かを言ったところで「格好良かった」時代が無い。それが僻みか妬みか。責めてもう少し痩せたいなと思う今日この頃。それが今の沢田研二氏を見ての印象です。
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