2018/05/24 歌謡曲が好き ザ・ベストテン 西城秀樹

西城秀樹さんの訃報に「ベストテン」を思い出す



管理人はザ・ベストテンをはじめ、70年代後半から80年代にかけての毎日のように生放送の歌番組がある時期を育っていますので、その頃のテレビに「常連」として出演されていた西城秀樹さんが亡くなられたというニュースになんとも言えない感情を思うわけです。

40代も後半に入ってきました私としては、西城秀樹さんは物心ついた時からトップスターでした。そして、やはり大きな記憶として残っているのは1979年のYOUNG MANの大ヒットでしょう。ザ・ベストテンという番組は、レコード売上、有線リクエスト、ラジオチャート、そして番組への葉書リクエストの4要素で得点を表します。この全ての項目で1位を獲得すると9999点となります。相対評価なんです(しっていましたか?)
この9999点を獲得した唯一の歌手、楽曲が西城秀樹さんのYOUNG MANです。しかも、1979/04/05と1979/04/12の2週にわたってという快挙でした。

この4要素で1位を獲得するのがどれだけ難しいかといえば、1977年のピンクレディUFOや1984年のチェッカーズの星屑のステージが9966点を獲得した時の有線チャートが2位、1988年の光GENJI、パラダイス銀河も同様有線チャート2位で9965点、また、葉書リクエストが2位で9922点に終わったイモ欽トリオ、ハイスクールララバイなど、各チャートに「時差」がありますので、2週前のレコードの売上、1週の葉書リクエストなどもありますし、演歌が強い有線チャートなんかも含めて、4要素全てで1位を獲得することがどれだけ大変なことかおわかりいただけるかと思います。

ザ・ベストテンの楽しみの一つは、この4要素のランキングから総合ランキングを予想することができることもあります。レコードだけで1位になる方も、葉書だけで1位になる方もいらっしゃるのです。極端言えば4要素全てで1位を獲得していない総合チャート1位もあるのです。

さて、西城秀樹さんといえば唸りを上げる絞り上げるように歌うワイルドな歌唱も印象的ですが、バラードが本当に素晴らしく、個人的にはCareless Whisperをカバーした抱きしめてジルバはとても好きだったりします。この曲を歌った1984年の紅白は「ヒデキの妹」河合奈保子さん唇のプライバシーとの対決でしたね。

日本テレビのトップテンは何度かCS放送で再放送されておりますが、西城秀樹さんの登場回は残念ながら放送されたことはありません。なお、NTV紅白歌のベストテンのわずか2回の再放送では1980年当時の元気なお姿を見かけています。

この80年代の歌番組に関しては再放送できない理由だけが多々流れてきます。しかしながら、貴重な映像メディアをデジタルアーカイブし、見ることができるようにするのは必要なことと思うのです。局舎移転などで失われた番組テープは大量で、NHKすらそれを整理した形で残していない番組が多々あるのは残念なことです。

最後に西城秀樹さんのご冥福をお祈りいたします。そして、是非、その勇姿(芸能人水泳大会とかも含めてね)をまた見てみたいとも思うのです。
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