2024/11/07 歌謡曲が好き もくたま特集 伊藤智恵理 80年代歌謡曲 楽曲紹介

伊藤智恵理さんのシングル楽曲を聴いてみる


目次
  1. 1987年06月11日 パラダイス・ウォーカー
  2. 1987年08月08日 トキメキがいたくて
  3. 1987年11月06日 雨に消えたあいつ
  4. 1988年03月05日 夢かもしれない
  5. 1988年07月21日 ココナッツの片想い
  6. 1989年03月21日 キッスでささやいて…
  7. 1990年04月21日 天気になれ
  8. 1996年10月23日 Do You Love Me?
  9. 1997年03月22日 流星
  10. 1998年01月28日 TSUBASA
  11. 配信

1ヶ月近く開いてしまいました「もくたま特集」です。
今週は伊藤智恵理さんを聞いていきたいと思います。1987年のアイドル界といいますとすでにおニャン子クラブが「一段落」している状況。レコード大賞最優秀新人賞の立花理佐さん、新人賞の酒井法子さん、畠田理恵さん、BaBeなどと同期となります。そう思うとTBSドラマの主題歌を歌っても新人賞にノミネートされなかったんですね。(まぁ、形的にはTBSとレコード大賞は別とはなってるんでしょうが)

個人的に伊藤智恵理さんはデビュー曲だけでなくゼリーのCMイメージもあって、夏っぽいイメージの方です。

アーティスト検索:伊藤智恵理
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=2S0WYaNVwqGo0Gs2j1oRug%3D%3D

今回はアイドルとして1990年までの3年間と、Chieriとして3枚出されている楽曲を聴いてみたいと思います。

パラダイス・ウォーカー
伊藤 智恵理
2003/12/3

1987年06月11日 パラダイス・ウォーカー

デビュー曲は底抜けに明るくて、そして健康的な伊藤智恵理さんらしい楽曲に思います。そして、デビュー曲から出来上がっているというか、歌もうまくて、そしてビジュアルやパフォーマンスとしてもすごくいいんですよね。当時まだ少し残っていた歌番組の生歌披露の機会で聞かせるだけの歌唱力を既に備えていました。そして、聞いていて気持ちいい楽曲です。
オリコン最高位は23位、デビュー曲として充分健闘したと言えましょう。
Track:1 パラダイス・ウォーカー
作詞:戸沢暢美
作曲:佐藤健
編曲:鷺巣詩郎

さて、B面が配信されていないんですよ。非公式なYoutubeを貼っておきますが、この曲もいいなぁ。初めてのデートというシチュエーションはよくあるんですが、本人のキャラクターをちゃんと加味した楽曲になっています。
A面は日焼けの跡を見せながら歌っていた記憶がありますが、B面はどうだったんだろう?というか、この曲を配信しない理由がわかりませんが、ぜったい配信した方がいいですよ!

Track:2 Diner
作詞:戸沢暢美
作曲:井上玲乙奈
編曲:鷺巣詩郎

トキメキがいたくて
伊藤 智恵理
2003/12/3

1987年08月08日 トキメキがいたくて

セカンドシングルは少し秋を感じさせます。ドラマタイアップもついています。そりゃソニーなアイドルですものちゃんとプッシュされています。そして、セカンドシングルにして堂々とした歌いっぷり、毎度この時代はガールポップの方々も出てくる時期ですからアイドルだからといって容赦がなかった感があるわけで、楽曲もその印象があるように見えます。間奏のサックスとかもそういう印象でしょうか。

Track:1 トキメキがいたくて
作詞:戸沢暢美
作曲:中村哲
編曲:鷺巣詩郎
TBS系TVドラマ愛の劇場「母さんと呼びたい」主題歌

B面、大人の曲だなぁ。聞いた印象より歌詞が大人で、アイドルじゃないでしょ!って感じです。アイドルって淡い恋心がどうこうって感じじゃないですか。この曲はもうその「あと」なんですよね。だから男を取らず自由を選ぶ。男女の凝り固まった関係性なんかバブル前のこの時期は無かったことにまではならないにせよ、ずいぶん緩和されたんだろうなぁって思わせてくれます。
これ、それから歳月が経った今だからこそ感じられることでもあるんですけどね。

Track:2 フレンドシップ
作詞:戸沢暢美
作曲:川上明彦
編曲:鷺巣詩郎

フレンドシップ
伊藤 智恵理
2003/12/3


雨に消えたあいつ
伊藤 智恵理
2003/12/3

1987年11月06日 雨に消えたあいつ

デビューの年に3枚のシングルを発表しました。賞レースには結局とどかなかったんだけど、この3枚目の楽曲、普通のアイドルだと歌えないと思うんですよ。やっぱり少しだけガールポップ意識もあったようにも思います。すごくいい曲なんだよなぁ。
でも、ちゃんとアイドル的なリリースイベントをやっていますし、そう思うと、ちゃんと歌を歌える「アイドル」として模索してたんだろうなぁと思うのです。

Track:1 雨に消えたあいつ
作詞:戸沢暢美
作曲:岸正之
編曲:新川博

そんな歌えるアイドルを象徴するのがこのB面楽曲だと思うんです。「Big Step Chance何かをこの手でつかみとるの」野心ある楽曲で自分も鼓舞していたんじゃないかなぁ。今回、B面曲はあまり聞く機会がなくて、改めて聞くと伊藤智恵理さんのボーカリストとしての素晴らしさもありますが、楽曲の良さというか、少し違ったアイドル像を模索していたんじゃないかなという印象を持ちます。3枚のシングルがとりあえず25位以内に入っていたのは上々だったと言えましょう。

Track:2 大切な気持ち
作詞:戸沢暢美
作曲:川上明彦
編曲:大谷和夫

大切な気持ち
伊藤 智恵理
2003/12/3

1987年12月9日にファーストアルバム「HELLO」を発表。オリコン最高位は45位と、当時のアイドルとしては好成績と言えましょう。
1.Winter Wonderland
2.トキメキがいたくて
3.彼のダイアモンド
4.ルージュ
5.雨に消えたあいつ
6.Merry Christmas
7.辞書の最後のページ
8.大切な気持ち
9.魔法をかけて
10.パラダイス・ウォーカー(New Version)
あとからここにB面曲をプラスしてCD化しています。配信はニューバージョンになっているパラダイスウォーカー以外はベスト盤として聞けそうです。


夢かもしれない
伊藤 智恵理
2003/12/3

1988年03月05日 夢かもしれない

伊藤智恵理さんのイメージはこの楽曲なんですが、チャート成績は48位1万枚と伸びませんでした。ゼリーのCMでよく聴いていましたし、歌番組でも見かけていたと思うのです。キャッチーな楽曲ですし、この曲でジャンプアップという意識があったと思うのです。
今改めて当時の歌番組などの映像を見ると、しっかりアイドルしていて、そしてすらっとしたおみ足、いやあ、めちゃめちゃいいじゃないですか!それでいて歌がうまい。こんな素晴らしいアイドルなかなかいなかったと思うんですよね。

Track:1 夢かもしれない
作詞:野原燈
作曲:川上明彦
編曲:鷺巣詩郎
ハウスフルーツインゼリー CFテーマ曲

B面もキャッチーな楽曲、A面候補だったんじゃないかしら。歌詞も少し切なくてそして楽曲も気合が入っているというか、お金かかってますよねぇと思っちゃう感じがあります。この当時の楽曲ってまだ打ち込みは珍しく、どうしても生音で録っている部分が多いはずで、そのオケの素晴らしさなんかも注目して聴いていきたいなと思うのです。

Track:2 二人のリーズン
作詞:野原燈
作曲:岸正之
編曲:鷺巣詩郎

二人のリーズン
伊藤 智恵理
2003/12/3

1988年7月1日にミニアルバム「CHIERI」を発表します。
1.パラダイス・ウォーカー
2.トキメキがいたくて
3.雨に消えたあいつ
4.夢かもしれない
5.魔法をかけて
8cmCD盤でミニベストアルバムという感じですね。

ココナッツの片想い
伊藤 智恵理
2003/12/3

1988年07月21日 ココナッツの片想い

この時期もバラエティ番組でよくお見かけした記憶があります。当時のバラエティ番組はその合間や番組最後に楽曲披露がありますので気合も入ろうというものです。
5枚目のシングルは中原めいこさんのカバー楽曲を持ってきました。この感じは恥ずかしがっちゃうと見てる方が痛々しく感じちゃうのでどれだけ吹っ切れるかです。やっぱりボーカルがしっかりしていますから、聴いてて気持ちいいんですよね。実際当時の歌唱映像見てみても、すごくいいんですよ。そして、当時の歌唱映像に「口パク」って書いちゃう人がいるわけで、元々のレコーディング音源と明らかに違うわけで、しかも当時の番組がそんな忖度してくれないわけですねぇ。

Track:1 ココナッツの片想い
作詞:中原めいこ
作曲:中原めいこ
編曲:鷺巣詩郎

B面で打って変わって大人の楽曲です。この曲いいですねぇ。そして、やっぱりボーカルが伸びやかで、そして、聴いてて気持ちいい声質も含めて、実際本人はどういう曲を歌いたかったかはわからないけれど、こう思うともう一枚アルバムを聴きたかったよなぁって思ってしまいますね。

Track:2 ルージュ
作詞:戸沢暢美
作曲:川上明彦
編曲:大谷和夫

ルージュ
伊藤 智恵理
2003/12/3


キッスでささやいて…
伊藤 智恵理
2003/12/3

1989年03月21日 キッスでささやいて…

デビュー3年目、残念ながらオリコン的にはランクインするものの上位に手が届かない状況が続いてしまったのが残念ではあります。楽曲リリースもなかなかできなくなってくるのでしょうね。
そして、少し歌い方というか声まで変わった印象のある楽曲です。この曲結構ラジオでかかっていた印象があって、サビはちゃんと記憶があります。
多分楽曲面では本人もアイドルから少し離れた楽曲というリクエストがあったんじゃないかなぁと思うんですがどうでしょうか。格好いいアレンジだと思います。

Track:1 キッスでささやいて…
作詞:森雪之丞
作曲:野田晴稔
編曲:丸山恵市

B面も全く今までの印象から離れますが、実際歌うと難しいよなぁって楽曲ですね。ご本人もかなりこの時期悩みもあったんじゃないかなと思いますし、そして、ファン層がきっと違うので、楽曲的にウケなかっただろうなぁとも思うのです。このあたり難しいよねぇ。
でも、今聞くからこそ、このような楽曲って必要だったと思いますし、そう思うとアルバムが聴きたかったよねって思うのです。

Track:2 ロシアン・アフタヌーン
作詞:森雪之丞
作曲:神林早人
編曲:丸山恵市

ロシアン・アフタヌーン
伊藤 智恵理
2003/12/3


天気になれ
伊藤 智恵理
2003/12/3

1990年04月21日 天気になれ

アイドル伊藤智恵理さんとしては最後の楽曲になります。
これがいいんですよ。歌唱映像も見ていますが、スタイルの良さとビジュアル面の良さ、声の張りも絶好調。アイドルアイドルしていないから、新たなファン層を獲得できるようにも思うんですよね。この曲が最後と思うと、別の展開もできたように素人目には思うので残念でなりません。
この頃はカトちゃんケンちゃんごきげんテレビとかでレギュラーだったと思いますので必ずこの番組で披露していたはずです。

Track:1 天気になれ
作詞:只野菜摘
作曲:西脇辰弥
編曲:丸山恵市

カップリング曲は配信がないのでこちらも非公式Youtubeを貼っておきますが、できましたらアルバム一枚だけですし全曲配信をお願いしたいところですね。
この曲がまた、すごくいいんですよ。今回の紹介楽曲では1番のおすすめと言えます。なので配信して!!!!
この、少し大人なちえりさんがすごくいいんですよ、そしてサビの気持ちよさそうな歌い方も含めて、絶対歌手を続けた方がいいし、もう数曲出してほしかったと思うのです。この方向性は間違っていなかったと思うしね。
ちなみに作曲の風祭東さんはあまり他のアーティストに書いていないと思います。当サイトで検索されるのもこの1曲だけです。

Track:2 Step Your Life
作詞:只野菜摘
作曲:風祭東
編曲:丸山恵市

Do You Love Me?
CHIERI
1996/10/23 1739322375

1996年10月23日 Do You Love Me?

さて、アイドルとしての活動を結果的に終了して6年、再デビューしたことになります。レコード会社もパイオニアLDCに移籍します。
これが格好いいんですよ。渋谷系といいますか、絶対「再発見」だと思うのです。そういう時代背景ではあるけれど、間違いなくこちらは格好よくて、しかもタイアップまで獲得しています。あまり話題にならなかったというか、私個人も全く気がつくこともなかったのですが、今聞き直すとこれがいいのですよ。
ちなみに「TOWER COUNT DOWN」は当時タワーレコード1社提供のランキング番組で、その後「JAPAN COUNT DOWN」と名前を変えて2020年まで続いた番組です。

Track:1 Do You Love Me?
作詞:MONROW
作曲:Face 2 FAKE
編曲:Face 2 FAKE
TX系「TOWER COUNT DOWN」エンディングテーマ

いやぁ、カップリングめちゃくちゃいいじゃないですか。この楽曲が短冊形8cmCD全盛時代にオリコンチャートに入っていないんですか。月替わりだったとはいえ、タワーレコードが推すチャート番組に使われて、それでもですから厳しい時代です。
とはいえ、今、この楽曲をもう一度聴いて、いいなぁって思えるのは配信時代の特権なので、当時のジャケットも愛でながら聴いていきましょう。

Track:2 Darlin'
作詞:MONROW
作曲:Face 2 FAKE
編曲:Face 2 FAKE

Darlin'
CHIERI
1996/10/23 1739322375



流星
CHIERI
1997/3/26 1739735649

1997年03月22日 流星

翌年にリリースした再デビュー二枚目のシングルですが、こちらもオリコンの記録を見つけられていません。本人の作詞でしかも格好いい、いやこちらも教えてくださいよといういい感じの曲です。何かフックがあったら間違いなくヒットしていたようにも思うんです。その時に元アイドルだなんだ言われる必要もないわけで、いやぁ、アンテナ低かったなぁ当時。
この再デビュー2作は配信があるがすごくありがたいです。

Track:1 流星
作詞:Chieri
作曲:Face 2 FAKE
編曲:Face 2 FAKE

再デビュー2作目のカップリングも格好良くて、気楽に聞けて、それでいてちゃんと意図した良さを感じますね。
こちらも本人の作詞です。この頃は本当に音楽が溢れていて、CDもものすごく販売されていたので、なかなかプッシュされていないアーティストをCDショップの棚から見つけるのは至難の業でありました。そのなかでどう売っていくのかという試練の時期。でも、そんななかで埋もれさせない。それが配信にはあると思っています。

Track:2 Slump
作詞:Chieri
作曲:Face 2 FAKE
編曲:Face 2 FAKE

Slump
CHIERI
1997/3/26 1739735649


Sign
CHIERI
1998/4/11 1740055014

1998年01月28日 TSUBASA

再デビュー3年目です。「雛かっぱー」は雛形あきこさんと勝俣さんが出ていた番組でした。多分夜中にやっていたようで一度二度見た記憶があるんですが、楽曲については全く覚えていません。
でも、この曲気持ちよくていいですね。配信がないのが残念すぎます。「もっと自由にもっと遠く」というのはご本人の気持ちもあったんでしょうか。なんか初夏の車の中で窓全開にして聴きたい楽曲だなぁ。

Track:1 TSUBASA
作詞:Chieri
作曲:Face 2 FAKE
編曲:Face 2 FAKE
テレビ朝日系「雛かっぱー」エンディングテーマ曲

パイオニアLDC時代の三枚のシングルのうちの2枚、そしてアルバム1枚が配信されています。このアルバムが、素晴らしく渋谷系で再発見できると思います。この項を書いてる間に聞いてたのですが、気に入って通勤中も聞いていました。もちろん楽曲の良さもありますが、ご本人の経験に裏打ちされ、そしてアイドル時代から培われた歌唱力あってこその気持ち良い楽曲になっています。

Track:2 Sign
作詞:Chieri
作曲:Face 2 FAKE
編曲:Face 2 FAKE


配信
アイドルとしての楽曲はほとんどがベスト盤としてされているのですが、2曲がないのが残念すぎます。そして再デビュー後はパイオニアLDC時代のシングル2枚、アルバム1枚は配信されていますが、シングル1曲が未配信、そしてその後ビクターに移籍後は配信されていません。現時点で聴けるシングル曲をまとめました。

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