2024/09/26 歌謡曲が好き もくたま特集 木之内みどり 70年代歌謡曲 楽曲紹介

木之内みどりさんのシングル楽曲を聴いてみる


目次
  1. 1974年05月10日 めざめ
  2. 1974年09月10日 あした悪魔になあれ
  3. 1975年01月25日 ほほ染めて
  4. 1975年07月25日 おやすみなさい
  5. 1976年02月25日 学生通り
  6. 1976年07月25日 グッド・フィーリング
  7. 1976年11月25日 東京メルヘン
  8. 1977年04月25日 ジュ・テーム
  9. 1977年08月10日 イマージュ
  10. 1977年10月25日 走れ風のように
  11. 1978年02月25日 横浜いれぶん
  12. 1978年06月25日 無鉄砲
  13. 1978年09月21日 一匹狼
  14. 配信

今週のもくたま特集は木之内みどりさんを聞いてみたいと思います。
当サイト管理者、子供の頃から「好きな子」というのが「みんな」みたいな子だったんですね。子供の頃はクラスの女子の誰が好き?と聞かれても選べない(というか現実的に思っていないから誰かを選ぶという意識がない)し、今でも80年代の好きなアイドルは?と聞かれたら困ってしまうんです。今でもお話しする女性はみんな素敵な人だなぁって思っちゃう。(これいい子ぶってるんじゃ無くて、実際そうなのよね。なので、たまに「えっあの人○○じゃん!」って世間的には容姿がどうこうという方でも、えっ可愛いじゃん!って相違が出るのよね)

とはいえ、きっと子供の頃に好きだな、可愛いなと思った方がドラマ「刑事犬カール」で婦警さんを演じた木之内みどりさんではないかと思うのです。リアルタイムでの視聴は記憶が無いのですが夏休みなどに日中再放送していたんですよね。少し涼しげな眼差しの方が好みなのかなぁ。ちなみにワタシも加納竜さんのようなちょっとおっちょこちょいだけど格好いいお兄さんになりたかったんですよ。

木之内みどりさんがその刑事犬カールの主題歌を歌っていたのは知っていたのですが、歌手としての活動がこれほど多いとは知りませんでした。その刑事犬カールも1977年で、1974年にはデビューされていたんですね。歌手としての活動では目立ったヒットは出せていないようではありますが、オリジナルアルバムを8枚もリリースしているのも含めて歌手活動を精力的に行っていたというのが意外でありました。

アーティスト検索:木之内みどり
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=qQobkBPIDdeLzod%2B9uKf%2BQ%3D%3D

それでは、そのシングル曲を聴いていきましょう。

めざめ
木之内みどり
1974/10/10 1648075241

1974年05月10日 めざめ

デビューから4作は阿久悠さんの作詞、桜田淳子さんや野口五郎さんなどに書いており三木たかしさんとのコンビはこのあと西城秀樹さんのヒット曲に繋がっていく布陣です。
「高校二年なら大人のはずだから」うん、そう思うとデビューは16歳と中学生デビューも少なくないなか大人だったとも言えましょうね。小樽出身の木之内みどりさん、当時の映像を見ることができますが、大人っぽい中で純情な感じが可愛いですね。というかレコードジャケットが純朴すぎます。
で、歌もまた純朴というか、「イヤイヤー」と初々しさを十分に感じられます。デビュー作ですからね。でも、声の特徴があって、この声、声がいいんですよ。

Track:1 めざめ
作詞:阿久悠
作曲:三木たかし
編曲:高田弘


「月夜にスカート花みたい」うーん。結局脱ぐんですよねぇって思っちゃうけど、当時のアイドル歌謡ですから。やっぱりその根底には山口百恵さんの成功みたいなのがあるんでしょうか。
とはいえ歌謡曲な感じで、難しい曲だとは思うのですが、初々しく歌っているのであります。がんばれーって言いたくなる。それを狙っていたとすれば策士です。

Track:2 月夜の出来事
作詞:阿久悠
作曲:三木たかし
編曲:高田弘

月夜の出来事
木之内みどり
1974/10/10 1648075241


あした悪魔になあれ
木之内みどり
1974/10/10 1648075241

1974年09月10日 あした悪魔になあれ

2枚目のシングル、レコードジャケットが少し大人すぎる感じですねぇ。で、この時期の楽曲はどうしても初キスか初体験かで、まぁ、当時のアイドル歌謡はそういうものなんだけどね。悪魔とはサキュバス的な実は「驚くほどに大胆な女の子なの」なんですね。
コーラスで厚みを出しながらというのもありますが、いいじゃないですか。いろんな曲を歌わせるって意味があるんでしょうが、キャンディーズ的な楽曲の焼き直し感もあります。

Track:1 あした悪魔になあれ
作詞:阿久悠
作曲:三木たかし
編曲:三木たかし

さてB面、こういう楽曲珍しいかもしれません。「小さなうそ」がどうも彼氏の逆鱗に触れたようなのですが、それにしても当時の男女間の関係性、今が軟弱になったというよりは当時が粗暴すぎますよね。で、この頃の若者が「今の高齢者」と思うと、そりゃ今のとても敬えない高齢者ができあがるというものです。
うん、70年代的な楽曲です。ざ70年代ですよ。これこれ、この感じを聞きたかったのよ!って感じです。

Track:2 その目がこわい
作詞:阿久悠
作曲:三木たかし
編曲:いしだかつのり

その目がこわい
木之内みどり
1974/10/10 1648075241

ファイストアルバムはその2枚目のシングルをリード曲にした12曲です。1974年10月10日に発売されています。
●あした悪魔になあれ
1.あした悪魔になあれ
2.月夜の出来事
3.みずいろの手紙
4.その目がこわい
5.ガラスの靴
6.めざめ
7.ロコモーション(The Loco-Motion)
8.レモンのキッス(Like I Do)
9.悲しき天使(Those Were the Days)
10.トップ・オブ・ザ・ワールド(Top of the World)
11.悲しき16才(Heartaches at Sweet Sixteen)
12.ジャンバラヤ(Jambalaya)
B面にはカバー曲を並べているのは楽曲が間に合わないというよりは、いろんな曲を歌わせて育てたい意識だったのでしょうか。

ほほ染めて
木之内みどり
1975/12/21 1648073708

1975年01月25日 ほほ染めて

デビュー2年目、「あした悪魔になあれ」がオリコン75位には入ったものの、1年目は目立った成績を上げられなかったので、少し方向性を変えてみようかと思ったのでしょうか。作曲編曲が都倉俊一さんに変わります。
清純歌謡な感じですが、実際はやっぱりやるまえやったあとなわけで、「十七が近い」ですが、このとき17歳だと思うのです。もしかすると前年に発表する予定だったんでしょうかね。
楽曲は歌謡曲的です。どのような感じで売っていくのかがはっきりしていないのか、本人の意向なのかはわからないのですが、少し不安定な感じが逆にあってるのかなぁ。やっぱりこの声いいですねぇ。

Track:1 ほほ染めて
作詞:阿久悠
作曲:都倉俊一
編曲:都倉俊一

おお、ストーカーじみた歌登場。最後までお相手は姿を見せません。どんな方が登場するのか気になって気になって「私の負け」といっていますが、たいていの場合お眼鏡にかなわない方が出てくるんじゃないかしら。
でも、まず、曲が格好いいのですよ。A面と同じ布陣なのですが全く違う。そしてニューミュージック的な楽曲にこの声があっているとも思うのです。「見つめているのねぇ〜」とか、この辺りの声の質、これがいいのよ!この曲必聴ですよ!

Track:2 誰かが見つめてる
作詞:阿久悠
作曲:都倉俊一
編曲:都倉俊一

誰かが見つめてる
木之内みどり
1975/12/21 1648073708


おやすみなさい
木之内みどり
1975/12/21 1648073708

1975年07月25日 おやすみなさい

4枚目のシングルです。このジャケット写真は可愛いですね。この時期ブロマイド人気が強かったという木之内みどりさん、このレコードも77位まで上昇します。
とはいえ、前作からの継続というか歌謡曲的なのですが、こちらの方が求められていたのかもしれないですね。実際好きな人を思っての入眠、そしてずいぶん歌唱力も上がって、レコーディングにも慣れた感じがあります。


Track:1 おやすみなさい
作詞:阿久悠
作曲:三木たかし
編曲:三木たかし

ジャケット歌詞カードにファンクラブの案内が掲載されました。そしてB面で「別れ」の曲です。「私の前から消えてください」いやぁ強い言葉です。相手を「いい人だから」ともいいながら、別れは必然だったと。でもタイトルは「いかないで」なんです。女心わからず(という阿久悠さんの歌詞)ですねぇ。
そして、B面はやっぱりA面と印象を変えるというのはあるのでしょう。言葉のチョイスが覆い隠されるような楽曲で、歌詞を読んだ印象と実際の曲の印象がずいぶん違います。

Track:2 いかないで
作詞:宮下康仁
作曲:三木たかし
編曲:いしだかつのり

いかないで
木之内みどり
1975/12/21 1648073708

約1年あいてセカンドアルバムは1975年12月21日に発売されます。
●十八歳の今
1.おやすみなさい
2.ひと月おくれのクリスマス
3.ひまわりの小径
4.誰かが見つめてる
5.いかないで
6.お嫁に行けないの
7.雪の匂い
8.春の風が吹いていたら
9.ほほ染めて
10.黄色いカナリア
11.あの素晴らしい愛をもう一度
オリジナル曲が増えた中で最後に「あの素晴らしい愛をもう一度」は意外性があります。


学生通り
木之内みどり
1976/5/25 1648067031

1976年02月25日 学生通り

デビュー3年目、作詞家を当時新鋭の松本隆さんに託します。そしてニューミュージック的な財津和夫さん、松任谷正隆さんの布陣です。このあと松田聖子さんや中山美穂さんに書くことになります。
とはいえ、どこかフォークな、少し過去を思い出すような楽曲です。「授業帰りに麻雀してるあなたにいつも待たされました」いやぁ、70年代そんな感じだったんですかねぇ。麻雀やってボブディランを聞く1976年はもう学生運動も終わっていた時代でもありましょう。それを「過去」として語る歌詞なのでありますが、少し切ない。ここでも、その声がいいんですよねぇ。カレーライスを作ったってだけでも情熱的です。

Track:1 学生通り
作詞:松本隆
作曲:財津和夫
編曲:松任谷正隆

B面は「遅すぎた」話。この曲いい!そして声にあってるというか、その声で訴えられたらころっといっちゃう♪ってかんじです。サビ頭は個人的にやっぱり好きなのよ。
これまた女心はわからないなんですが、タイミングの悪い人というのはいるもので、もう少し早く連絡くれてもいいんじゃない?って日常的にありますよね。でもそれができない人ってのが自分を含めてです。

Track:2 いじっぱりな私
作詞:松本隆
作曲:財津和夫
編曲:松任谷正隆

いじっぱりな私
木之内みどり
1976/5/25 1648067031

半年で3枚目のアルバムを発表します。1976年5月25日の発売です。
●透明のスケッチ
1.学生通り
2.涙が微笑みにかわるまで(Comment te dire adieu)
3.別れの季節(La saison du desamour)
4.何も言わないで
5.雨のひとりごと
6.ひととき(From the Inside)
7.帰れない私
8.シェルブールの雨傘(Les Parapluies de Cherbourg)
9.昨日にさよなら
10.不思議な朝(Das erste Mal ist wie ein Wunder)
11.いじっぱりな私
12.レモン色の午後(Smiley)
物語のようなアルバムと言えましょう。所々にお洒落な感じで充実の12曲。これは聞いて良かった!

グッド・フィーリング
木之内みどり
1976/9/25 1648076520

1976年07月25日 グッド・フィーリング

あらお洒落。この感じは素敵で多分本人にも合っていたと思います。ジャケットも大人ですし素敵です。このラッシュと反対方向の電車に乗って遊びに行くときの高揚感ってなんでしょうねぇ。誰と行っても楽しくなっちゃう感じです。東海道はもうひとっ飛びですよ。青春だなぁ。
そして歌い方とかも少し変えていて、明るさとか、そして「あなたが好き」なんだけどどこかライトなんですよ。その軽い感じがこの時代の若者感なのかなぁ。

Track:1 グッド・フィーリング
作詞:松本隆
作曲:財津和夫
編曲:松任谷正隆

B面はお別れの後の氷イチゴが涙の味。「ひと夏で燃えつきた青春はうすばかげろう」気がつくとそんなもんだよなぁ。物語がA面から続いているのかもしれないけど、軽い恋愛が実は自分にとっては大事だったとか、そんな感じがします。ここでも声がいいんですよ。そしてどこか素直な歌い方がすーっと入ってきて気持ちよくなってきます。

Track:2 氷イチゴの頃
作詞:松本隆
作曲:財津和夫
編曲:松任谷正隆

氷イチゴの頃
木之内みどり
1976/9/25 1648076520

4枚目のアルバムをわずか4ヶ月後に発表します。1976年9月25日発売です。
●グッド・フィーリング
1.私は今…(Everytime I Sing a Love Song)
2.ふたりのキャンパス
3.お話し中のあなたへ(Call Collect)
4.マロリーの歌(Le chant de Mallory)
5.グッド・フィーリング
6.みどりの季節(While You Wait)
7.グッドバイ、18(Seit Sonntag)
8.氷イチゴの頃
9.秋の手紙(Never Gonna Fall in Love Again)
10.兄貴ごめんね
11.さくら貝の秘密

東京メルヘン
木之内みどり
1977/2/25 1648069872

1976年11月25日 東京メルヘン

ビル街を背中に東京の冬らしいジャケットがいいですね。吉田拓郎さんの作曲。がらっと雰囲気を変えた冬の曲。確かにどこか吉田拓郎さんっぽさを感じることができると思います。
関東の乾いた寒さというのがわかったのは大人になってからですが、そう思って聞くと、その空気感みたいなものもわかって、雪が積もって閉ざされる地域とは違う冬の情景というのが浮かびます。

Track:1 東京メルヘン
作詞:松本隆
作曲:吉田拓郎
編曲:石川鷹彦

A面とはガラッと変わっている楽曲で、新たな魅力を感じることができるとも思います。少しコミカルな感じも含めて、なんだろうか、怖いものがないようなこの時代の雰囲気みたいなのが見えてくるような気もします。本人も楽しそうに、そして、バンドの皆さんも楽しそうにやってるんじゃないかなぁとも思うのです。

Track:2 ゆめまくら
作詞:松本隆
作曲:小泉まさみ
編曲:ラスト ショウ

ゆめまくら
木之内みどり
1977/2/25 1648069872

前作から5ヶ月で5枚目のアルバムを発表します。1977年2月25日の発売です。
●硝子坂
1.東京メルヘン
2.フルーツ
3.ヨーヨー
4.ゆめまくら
5.シティー・ライト
6.五月雨
7.ありったけさわやかに
8.明日からごめんね
9.Good-bye
10.硝子坂
11.サヨナラの後に…
硝子坂は高田みずえさんが直後にデビューシングルとして出されます。高田みずえさんのほうが後なんですよね。

ジュ・テーム
木之内みどり
2007/7/18 283803895

1977年04月25日 ジュ・テーム

デビュー3年目、女優さんとしてのドラマ出演が続いています。そう思うとそんな中でこれだけ楽曲をレコーディングしていたのもすごいですね。そして、またガラッと雰囲気を変えて大人な感じです。この大人の感じというか、アイドルとしての楽曲というよりも、もう少し大人に聞かせる楽曲として作られたのではないかと思いますが、残念ながらヒットにつながらず、今回初めて聞いて驚いた楽曲の一つです。
作曲の佐藤健さんは、この時期松本隆さんと大橋純子さんの「シンプル・ラブ」を制作しています。その感じが見えますね。

Track:1 ジュ・テーム
作詞:松本隆
作曲:佐藤健
編曲:瀬尾一三

面白い歌詞のB面、そして、楽曲としても大人。ヨーヨーは気持ちの揺れ、そして糸が切れて捨てられたヨーヨーと自分の置かれた位置を歌うわけであります。実際にそのような大人の恋をされていたかはわからないですが、なんとなく純朴な少女が歌うには大人すぎるなぁとも思ったりします。

Track:2 ヨーヨー
作詞:松本隆
作曲:市川善光
編曲:ラスト ショウ・瀬尾一三

ヨーヨー
木之内みどり
2007/7/18 283803895

6枚目のアルバムも半年経たずに発表します。1977年7月25日発売です。
●ジュ・テーム
1.エニータイム・サンシャイン(Anytime Sunshine)
2.ふっと幸せ…(Torn Between Two Lovers)
3.日時計(All)
4.色づく夜に(Don't Give Up on Us)
5.愛の子守唄(Every Day I Love You)
6.ジュ・テーム(Je t'aime)
7.スキャンダル・スカイ(Toujours du cinéma)
8.青い鳥どこへ(La maison de sable)
9.悲しい夢(Bella da Morire)
10.愛は風に乗って(Chant avec l'amour)
11.バラードの偽り(Helle)
ジュ・テーム以外はカバー曲になるのかな。コンセプトアルバムと言いますか、かなり冒険したアルバムと思います。

イマージュ
木之内みどり
2007/7/18 335159294

1977年08月10日 イマージュ

ここで谷山浩子さんの登場。歌詞がふわっとした感じなのですが、楽曲は大人っぽいですねぇ。そして印象的な「イマージュ」を繰り返すのも含めて、アイドルな感じで売ろうとは思っていなかったのかもしれません。

Track:1 イマージュ
作詞:松本隆
作曲:谷山浩子
編曲:瀬尾一三

B面はデヴィッド・ソウルの1976年のシングル「Don't Give Up On Us」邦題は「やすらぎの季節」です。これはドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」のテーマでもあり、ビルボードで1位を獲得した楽曲です。これを遠藤幸三さんの訳詞で歌っています。曲のイメージは原曲に近いと思います。遠藤幸三さんは教育テレビの子どもの歌の作詞とかでお見かけするお名前ですね。渋谷哲平さんの「ヤング・セーラーマン(In The Navy)」などの訳詩もされていますね。

Track:2 色づく夜に
作詞:M.Macaulay
作曲:M.Macaulay
編曲:瀬尾一三
訳詞:遠藤幸三

色づく夜に (Don't Give Up On Us)
木之内みどり
2007/7/18 335159294


走れ風のように
木之内みどり
2007/7/18 335159294

1977年10月25日 走れ風のように

冒頭でも紹介している「刑事犬カール」の主題歌です。今聞いてもベタな青春歌謡ではあるけれどいい曲じゃないですか。ドラマは半年続いています。ちなみにその「カール」の役のジャーマンシェパードは4頭を使い分けていたようですが、ドラマ上は全く気がつきませんでした。
改めて聞いてみますと、やっぱりその声質と歌い方がいいですね!「かかとがぁーすりきれるぅまで」とか聞いてて気持ちいいんですよ。

Track:1 走れ風のように
作詞:松本隆
作曲:平尾昌晃
編曲:瀬尾一三
TBSテレビ系ドラマ「刑事犬カール」主題歌

B面はドラマの挿入歌として使われていたようですが、ドラマ見てたのにあまり印象がありません。というか、あまりドラマの中と一致していないので、どこで使ってたんだろう。エンディングでした?(多分再放送ってエンディング放送しなかったりすると思うので・・・)
それにしても再度見直した刑事犬カール、木之内みどりさんめちゃめちゃ可愛いですね。演技どうこうはとりあえずですが、すごく可愛いです。

Track:2 愛に肩寄せて
作詞:松本隆
作曲:平尾昌晃
編曲:瀬尾一三
TBSテレビ系ドラマ「刑事犬カール」挿入歌

愛に肩寄せて
木之内みどり
2007/7/18 335159294


横浜いれぶん
木之内みどり
1978/3/25 1648067249

1978年02月25日 横浜いれぶん

ご本人最大のヒット曲です。オリコン最高位28位、8.6万枚と記録されています。映画「野球狂の詩」にも主演し、この時期は本当にお忙しかったんじゃないでしょうかね。
そして、やっぱりこの曲キャッチーですし覚えやすいですよねぇ。系統的にも「走れ風のように」から続く感もありますし、それでもこの布陣、沢田研二さんですよねぇ。そう思うと、大きくイメージを変えた、でも、ファンも受け入れやすいというギリギリを狙っていった感があります。
あなたもきっと「横浜い・れ・ぶ・ん♪」と頭に残ってるはずです。ところで「今夜はどこでもついてくつもり」ですから、いれぶんが「11時」と思うと、もう今日は家に帰りません宣言であります。大人です。

Track:1 横浜いれぶん
作詞:東海林良
作曲:大野克夫
編曲:船山基紀

2枚目のシングル「あした悪魔になあれ」でその頃からどう変わった「悪魔」になれなかったのか、「ほかの誰かを愛してしまったわたし それでも それでも まだ愛せというの」です。子供の悪魔と大人の悪魔は違うんですよね。それを思って作詞されたんでしょうか。ファンにとってはきっとその4年の間を感じながら聴けるし、改めて聞いても印象的な歌詞と曲よねって思う。歌い方も声も含めていい!

Track:2 悪魔になれない
作詞:東海林良
作曲:大野克夫
編曲:船山基紀

悪魔になれない
木之内みどり
1978/3/25 1648067249

7枚目のアルバムです。発売は1978年3月25日でヒットシングル横浜いれぶんをタイトルにしています。
●横浜いれぶん
1.Yellow & Blue
2.横浜いれぶん
3.独白(モノローグ)
4.ビュッフェから
5.さよならの理由(わけ)
6.まだ手探りしている天使
7.チャイナ・ドール
8.ハーフ・ムーン
9.水かがみ
10.悪魔になれない

無鉄砲
木之内みどり
2007/7/18 335159294

1978年06月25日 無鉄砲

連続ドラマで時間をとりにくい中での歌手活動でしょうが、なかなかテレビで歌った姿を見ませんでした。この最後の3作は「がらっぱち路線」とされていますが、それよりなにより「大人として」アイドルから移行させていこうとした時にどんな曲が必要なのか?という意味合いもありましょう。「ぐい呑み酒がしみてきて」なんて歌えませんよ。でも、その歌詞をどこかさらっと、純朴に歌うような感じがあって、なんか魅力的なんですよね。

Track:1 無鉄砲
作詞:東海林良
作曲:大野克夫
編曲:船山基紀

そう思うとB面はそんな「大人」をすこし置いておいて、若いわけです。この曲が、なんかすごくいいんですよ。そんな経験があるわけではないのに、どこか心を抉るような、今回初めて聞いたんだけど、この曲聴いてよかったな。発見できてよかったなって思うんです。そして、切なくなる理由はその声、声なんですよ。

Track:2 ひと夏の兄妹
作詞:東海林良
作曲:大野克夫
編曲:船山基紀

ひと夏の兄妹
木之内みどり
1978/7/25 335159294

8枚目、最後となるアルバムです。1978年7月25日に発売になっています。
●苦いルージュ
1.漂いながら…
2.MON AMOUR, I LOVE YOU
3.サマー・フェスティバル
4.海の百合
5.ひと夏の兄妹
6.渇いた都会
7.NO, NO, NO
8.苦いルージュ
9.木曜にはきっと…
10.白い馬

一匹狼
木之内みどり
2007/7/18 335159294

1978年09月21日 一匹狼

木之内みどりさんはこのシングルの発売直前、突然に失踪。結果的に後藤次利さんとの不倫関係であり、そして略奪婚といわれる形で引退することになります。最後のシングルが世に出ただけでもよかったというか、既にプレスも終わって止められないタイミングだったとも言えましょうか。オリコン最高位は63位となります。ジャケット裏にも写真を使うなどかなりプッシュされた感があるのです。
そして、楽曲自体もこの「3部作」を3曲で作るとしたら最も変化させた楽曲でもあったと思います。そして、印象を大きく変えて「大人」を突っ走るわけです。
「騙されてもひたすらあなたについてゆくだけ」
結果的に騙されたのかどうかはわかりませんが、彼女はそれを選んだ。そして二度と作品を残すことがなかった。それは本当に彼女自体が素直な純朴な、そして誠実な人だったんじゃないかなとも思うのです。

Track:1 一匹狼
作詞:東海林良
作曲:大野克夫
編曲:大村雅朗

そして、このB面のような1日があったのかどうか、「やけを起こした日々も今は若さをなつかしめる」この曲が最後で良かったのかもしれません。この曲、いいですねぇ。最後まで聴いて良かったって思うのです。

Track:2 ターン・テーブル
作詞:東海林良
作曲:大野克夫
編曲:大村雅朗

ターン・テーブル
木之内みどり
2007/7/18 335159294


配信
オリジナルアルバム8枚とベスト盤という形で発表されたすべての楽曲をサブスク配信で聴くことができます。とてもありがたいことですが、できましたらシングル楽曲はオリジナルのジャケットで配信して欲しいですね。

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