2024/09/17 歌謡曲が好き もくたま特集 宇沙美ゆかり 80年代歌謡曲 楽曲紹介

宇沙美ゆかりさんのシングル楽曲を聴いてみる


目次
  1. 1984年03月21日 蒼い多感期
  2. 1984年06月21日 SHOCK!
  3. 1984年07月21日 ファーストアルバム「おもいっきりト・キ・メ・キ」
  4. 1984年09月05日 ツライ・キライ・クライMAX
  5. 1984年11月21日 アルカリ少年
  6. 1984年12月05日 セカンドアルバム「16ページめのとまどい」
  7. 1985年06月05日 風のプリマドンナ
  8. 1985年10月05日 恋はDancing
  9. 1985年11月01日 サードアルバム「空気になりたい」
  10. 配信

今週のもくたま特集は1984年デビューの宇沙美ゆかりさんを聞いていきます。
1968年生まれで沖縄県出身。レコードデビュー前には映画「みゆき」に主演され、フジテレビのドラマにも出演、満を持してのレコードデビューとなりました。
少しネットで検索しますとわかるとおり、「不良少女とよばれて」「スケバン刑事」の主演に内定していたものの事務所の意向で辞退。そして主演した映画「V.マドンナ大戦争」は残念ながらヒットに結びつかなかったなどの不運悲運の話ばかりがヒットすると思います。
なかなか「楽曲」「歌」について書かれたものが少ないように思いますので、当サイトでは彼女のシングル曲だけでなく、アルバム曲も紹介しながら、短い活動期間を振り返ってみたいと思います。

アーティスト検索:宇沙美ゆかり
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=fEDV918%2Bx7ujvTpd1lTN5g%3D%3D

蒼い多感期
宇沙美ゆかり
2002/6/19 283906464

1984年03月21日 蒼い多感期

デビュー曲は少女A的なんでしょうか。売野さん、少女の体型的な部分の描写ってよく見かける気がしまして、確かにそれがあると想像力の大きいお兄ちゃんの妄想をかきたてます。
それにしても、デビュー曲とは思えないほどの堂々とした歌いっぷりです。すごく感情がこもってるとかではないんだけど、とはいえちゃんと基本押さえているみたいな感じが強く感じられます。そして、後藤次利さんの作編曲が格好いいですよね。
ただ、あまりテレビで歌ってるのを見た記憶がないのです。
カネボウの「マイデイト」は中高生向けのローション、ミニシャワー、パウダースプレーが用意されていたようです。ニキビ撃退な感じの商品だったようですね。宇沙美ゆかりさんはCMにも出演して「ロックンローション!」と言っております。

Track:1 蒼い多感期
作詞:売野雅勇
作曲:後藤次利
編曲:後藤次利
カネボウ「マイデイト」イメージソング

B面のタイトルは、本人のキャッチフレーズとしても使われました。ときめきたいふーん。沖縄といえば台風っていうわけでもないんでしょうが、少し安直ですね。
で、この曲も堂々歌っている感があって、デビュー曲でここまで歌えたら充分合格点だと思うのです。夏を前にキラキラした感じと「好きよ・・・」ってフレーズは男の子心をくすぐります。「ヒロインの私だけを見つめてほしいの」今だとちょっと自意識過剰かなぁ。

Track:2 と・き・め・き タイフーン
作詞:谷穂ちろる
作曲:いけたけし
編曲:鷺巣詩郎

と・き・め・き タイフーン
宇沙美ゆかり
2008/7/16 283906464

ところで、このデビュー曲のジャケット裏面にはファンクラブの案内があります。電話番号と「毎日テープで一週間のスケジュール、公開番組のお知らせなど」はわかりますが「土曜日の12-14時は直接応対します」って、これ、多分オペレータ(というか事務所の方が)案内するという意味なんでしょうけど、本人が電話に出るんじゃ???って思ったイタイケな少年もいたんじゃないかなぁ。実際に電話された方どんな感じでした?

SHOCK!
宇沙美ゆかり
2002/6/19 283906464

1984年06月21日 SHOCK!

2枚目も後藤次利さん作編曲。少し激し目な楽曲で格好いいですね。2枚目にして表現力がずいぶんよくなったような気がしますし、なにしろ初見では絶対歌えなさそうな難しい楽曲ですよ。そしてジャケットの写真写りも可愛くて、アイドル!って感じじゃないですか。
1984年はドラマ出演も続いており、お忙しかったと思うのですが、そんな中でアルバムの制作もしていたでしょうし、前途揚々です。

Track:1 SHOCK!
作詞:岩里祐穂
作曲:後藤次利
編曲:後藤次利

B面はちょっと珍しい感じの楽曲な気がします。楽曲自体は戦隊モノとか特撮感があるんですが、内容はしっかりアイドルです。ただ、1984年にしては少し古い感もないでもない。「ネジを巻いてジャンプする」は今の世代には通用しないように思います。
とはいえ、難しい楽曲だと思うのです。山崎稔さんは山崎一稔さんの別名ですよね。1990年代だと五十嵐浩晃さんの「街は恋人」とかですし、印象が違います。
1984年デビューのアイドルは岡田有希子さん、荻野目洋子さん、菊池桃子さんなど錚々たる面々で、そう思うと楽曲を激し目に、夏のイメージでというのはライバルたちとの差別化でありましょう。

Track:2 トビウオたちの夏
作詞:佐藤純子
作曲:山崎稔
編曲:山崎稔

トビウオたちの夏
宇沙美ゆかり
2008/7/16 283906464


1984年07月21日 ファーストアルバム「おもいっきりト・キ・メ・キ」

1 Com'on Whistle!
2 恋のパトロール
3 トビウオたちの夏
4 夢色のセーラー
5 銀色のグライダー
6 Shock!
7 蒼い多感期
8 ちっぽけな悪戯
9 颱風前夜
10 夕映えのラブシャワー
(#5 銀色のグライダー未配信)
このアルバム、針を落とした1曲目がアイドルらしくていいじゃないですか!というか、森雪之丞さんの作詞作曲でしょっぱなからゴキゲンです。
初々しさの中にしっかりしている2曲目では歌詞の意味はともかく、アイドルらしい曲をしっかり歌っていて、実際はさまざまな楽曲からシングル候補を出していったのかなぁとも思うのです。
4曲目ではしっとりとしたバラードを歌いこなしているように見えます。アイドルのファーストアルバムに必要な楽曲だけど、まだレコーディングに慣れていなかった中と思われるのに、少し切なそうな感じをちゃんと表現しているようにも思うのです。
そして配信では聞けない5曲目ですが、たしかにちょっとベストに入れなくてもいいかなぁって感じではあるけれど、なぜこの曲だけ外したし?って思っちゃうなぁ。ふと入れておいたらいい曲だと思います。
B面の頭2曲はシングル曲。そして8曲目は、こちらももしかするとシングル候補だった?激し目な楽曲を持ってきています。ちなみに岩里未央という作曲名は作曲家の三浦一年さんと岩里祐穂さんが組んだユニットとのことで堀ちえみさんの「さよならの物語」とかがそうですね。
9曲目も激し目に、森雪之丞さんの作詞、伊藤銀次さんの作曲で、少し山口百恵さん的なイメージもあったのかもしれません。
10曲目はアイドルのアルバムの最後として、満点!という感じの楽曲ですね。作曲は玉置浩二さんです。このような楽曲は表現力を問われるような気がするのですが、きっちり歌っているようにも見えます。このときまだ中学校を卒業したばかりだったと思いますので、この時点でも少し大人っぽく売ろうという印象があったのかもしれませんね。

ツライ キライ クライMAX
宇沙美ゆかり
2002/6/19 283906464

1984年09月05日 ツライ・キライ・クライMAX

アルバム発売からわずか1ヶ月でリリースした3枚目のシングルは、急に方向転換したようですね。でも、作編曲は後藤次利さんで、どんな曲でも作ることができるんだなぁと感銘を受けます。
「暗い暗いクライMAX」「ツライツライツライMAXデース」もちろん語感というのも大切ではありますが、今までの楽曲から(アルバムも含めて)大きく転換したのはファン的にはどうだったんでしょうか?「マジよ!マジよ!ネッ」

Track:1 ツライ キライ クライMAX
作詞:岩里祐穂
作曲:後藤次利
編曲:後藤次利

B面も少し夏に遅れたアイドル楽曲を持ってきました。あらいいじゃないですか!渚のはいから人魚的な感じもありますし、もう9月ですから新人賞候補的になんとか食い込むような楽曲をという感じだったのかしら?ちょっとジャケットは意味不明感がありますが。

Track:2 日焼けをセメて泣かないで
作詞:岩里祐穂
作曲:岩里未央
編曲:新川博

日焼けをセメて泣かないで
宇沙美ゆかり
2008/7/16 283906464


アルカリ少年
宇沙美ゆかり
2008/7/16 283906464

1984年11月21日 アルカリ少年

4枚目のシングルです。「あるかりぼーい」と読ませます。「恋のリトマス答えはブルー」リトマス試験紙覚えていますか?赤色のリトマス試験紙をアルカリ性の溶液に入れると青く変色するというものですね。そして「好きならば賛成してよ」青色リトマス紙に酸性の溶液を垂らせば赤色で、「酸性」とかけてるんでしょうけど、いまいちわかりにくいかも。そしてこの曲の中では「頬を殴るなんて変よ!」といやはや何をして殴られたのかがわかりませんが、純朴な少年を揶揄いすぎたんじゃないかしら。
とはいえ、曲は結構神妙でタイトルや歌詞の内容よりもかなり深刻な感じになってしまっています。そう思うと少しタイトルが軽すぎるかもですねぇ。歌はすごくしっかりしているので、やっぱり、タイトルだなぁ。

Track:1 アルカリ少年
作詞:売野雅勇
作曲:後藤次利
編曲:後藤次利

B面も、何かドラマのタイトルに出てきそうな雰囲気で、楽曲自体にはすごく恵まれていたんじゃないかなと思わせてくれます。堂々とした歌い方も含めて、ドラマで役者もこなせるアイドル。もちろんそこを目指していたわけですよね。そう思うと、楽曲的にも「スケバン刑事」なんかを少し彷彿させてしまって、結局それになれなかった残念さは思ってしまうわけです。もちろんそれは結果を知って今聞いているからこそではあるのですが。

Track:2 北風スクリーン
作詞:谷穂ちろる
作曲:山崎稔
編曲:鷺巣詩郎

北風スクリーン
宇沙美ゆかり
2008/7/16 283906464


1984年12月05日 セカンドアルバム「16ページめのとまどい」

1 星のパートナー
2 半分だけ恋
3 アルカリ少年
4 恋とギャルソン
5 ファースト・スノウ・キッス
6 レプリカ・モデル
7 週末はDelicate
8 初めての旅
9 北風スクリーン
10 ツライ♥キライ♥クライMax
(#6レプリカ・モデル未配信)
2枚目のアルバムです。#1いいじゃないですか、いかにもアイドルのアルバムの1曲目という感じです。そして、やっぱり歌唱力はしっかりしてるともいえます。2枚目のアルバムですから慣れもあるでしょうし、あまり練習する時間を取れないのでしょうけど、さらっと歌えているようにも見えます。
#2はこちらもアイドルらしい、鏡に向かってうんぬんってのは、アイドルのアルバムにありがちだからこそ、その歌声が大事なのであります。初めてのデートでキスってするもんなんですかね?この時期。
#4ギャルソンですよ!で、アルバム全体でよくまとまっているというかいろんな楽曲を歌わせるんだ、歌わせてもちゃんと応えてくれるんだという安心感のようなものが感じさせられるアルバムになっています。多分作家陣の宇沙美ゆかりさんへの評価は高かったんじゃないかなぁ。
#5冬のアルバムですからクリスマス的な、雪の中で告白して抱かれる的な曲は必要ですね。こういう曲をどう歌うかというのがアルバムの出来に左右しますが、充分楽しめるアルバムじゃないでしょうか。意外性があって良いです!
#6配信で聴けないレプリカ・モデルは少し激し目な、B面最初を飾る楽曲。1985年以降はやっぱり「男の子が泣く」事に関して寛容になったように思いますね。男性像が変わったといえましょうか。シンセ音が80年代です!
#7お行儀悪く愛して、そう、女心は複雑なようで、やっぱりメソメソしてても始まらないんです。楽曲の内容と曲のテンポが少し合わないけど、騙されませんよ。
#8で、初めての旅ですよ、シングル候補曲だったんじゃないかなぁ。楽曲としてはアルカリ少年でいいんだけど、まぁ、なんといいますか。ご本人も気持ちよく歌っている感じがあるし、もう少し評価されてもいいように思うんですよね。
#10ここにしか入れようがなかったシングル曲、これだけアルバム内で浮いています。


風のプリマドンナ
宇沙美ゆかり
1985/11/21 1633588159

1985年06月05日 風のプリマドンナ

さて、デビュー2年目は6月になってからの5枚目のシングルからです。その半年は映画の撮影に費やされていたのでしょう。その「V.マドンナ大戦争」は1985年7月に劇場公開されています。とかく爆破シーンがたくさんあって大映テレビ的といいますか、多分今見ると評価は少し変わりそうな気がします。中身と言うより特撮的に面白いと思うんですね。
このような学園アクション映画は翌年以降には「ビーバップハイスクール」などヤンキー不良に振っていくわけです。そういう過渡期の作品、エアポケット的な作品になってしまったのが惜しまれます。

とはいえ、この時期は結果的に蹴ってしまった「スケバン刑事」がじわじわ人気を確立してきて、前年の「不良少女とよばれて」も人気、ご本人としてはなんとかこの作品でのっていきたかったろうとも思いますが、現実は厳しい。

とはいえ楽曲は映画のイメージと乖離していませんし、青春アイドル映画のタイトルとしては何も間違っていません。陣内孝則さんのアイドル楽曲はこのほかにうしろゆびさされ組などに例があります。

Track:1 風のプリマドンナ
作詞:高橋研
作曲:陣内孝則
編曲:鳥山雄司
松竹富士配給「V.マドンナ大戦争」メインテーマ・ポッカ「BEACH BOY」CFイメージソング

B面は女優さんの楽曲としては満点なのです。ただ、アイドル的にこのレコードを買って、若干イメージが偏ってしまうというのはありましょうね。YESかNOか、そして、まぁ、やるかやらないかな感じで、今思っても当時の女子高生そんな感じだったんでしょうかねえ(私が田舎者すぎて奥手だったのか、それとも私の周りもそうだったのか・・・)

Track:2 少女失格
作詞:岩里祐穂
作曲:岩里未央
編曲:萩田光雄

少女失格
宇沙美ゆかり
1985/11/21


恋はDancing
宇沙美ゆかり
2002/6/19 283906464

1985年10月05日 恋はDancing

その映画の不入りがわかっていての最後のシングル。また歌でアイドルとして頑張っていこうと思ったかどうかはわかりませんが、キャンペーンらしいことも特にしていないのか、オリコン100位以内ランクインを逃しています。決して悪い曲ではないのですが。

結局はアイドル的な楽曲に戻ることなく、終電間に合わない、そして毎度やるかやらないかということになりまして、まぁ、それもいいんだけど、うん、結局可愛らしい曲を作ってもらえない、リリースできないのかなぁとも思ってしまいます。

Track:1 恋はDancing
作詞:都志見隆
作曲:都志見隆
編曲:椎名和夫

17歳の等身大を描こうとするB面、恋に恋するアイドル楽曲、それを最後に出してきてくれたのは嬉しいことでもあります。もうこの時期にはほとんど活動していなかったんじゃないかと思うので、そう思うと楽曲を残してくれただけでも嬉しい話でもあります。
ところで「土曜波」って?と思って調べましたら

ウエザーニュース 海水浴シーズンに気を付けたい「土用波」とは?
https://weathernews.jp/s/topics/202207/230045/
>土用波とは?海水浴場が遊泳禁止になることも
「土用」とは、立春・立夏・立秋・立冬の前の各18日間のことです。なかでも、立秋の前の18日間を「夏の土用」といい、今では通常、土用といえば夏の土用を指します。今年(2022年)の「土用の入り」は7月20日(水)、「土用の丑の日」は今日7月23日(土)と8月4日(木)の2回あります。
海水浴に出かける人も多くなる「夏の土用」の時期ですが、穏やかに晴れている日でも海水浴場が遊泳禁止になってしまうことがあります。それは「土用波」のしわざかもしれません。
「土用波」とは、風がないのに海岸に断続的に打ち寄せる、夏の土用の時期によくある大波のことです。その正体は、日本のはるか南の海上で発生・発達する台風がもたらす「うねり」です。

なるほど、なので土曜波が寄せる頃に「陵」である街で会えると信じてたんですね。

Track:2 涙色セブンティーン
作詞:寺田雅
作曲:吉田雅彦
編曲:奥慶一

涙色セブンティーン
宇沙美ゆかり
2008/7/16 283906464


1985年11月01日 サードアルバム「空気になりたい」

1 プロローグ・アゲイン
2 もう森へは帰らない
3 ガラスのラブレター
4 恋はDancing
5 想い出のプラネタリウム
6 少し淋しいだけ
7 空気になりたい
8 純情
9 風のプリマドンナ
10 不思議・リフレイン
実際のところ最後となるアルバムの録音はいつ行われたんでしょうか。時期的には映画の収録が終わった1985年の夏頃と見ます、翌年のドラマ「ジャンプアップ!青春」のヒロインに決まっていたようですが、出演すること無く実質的な引退になっていたようです。そう思うとこの時期にはほぼ芸能活動をされていなかったのかもしれません。

#1からもう悲しい、女優ですよ。来生たかおさんの世界です。そう思うとそれまでの後藤次利さん的ロック路線から大きく変えていこうという意志を感じます。そう思うと、もう一枚アルバムが出てたらどんな感じだったんだろう?とも思います。
#2も来生たかおさんですが、ガラッと変えていきます。「森には帰れない」心の森の話ですが「やっちゃった」以上もう帰れないという。
#3ラブレターは砂に書いたり雪に書いたりもしますが、ガラスに書くと文字が滲んで消えるんです。このような曲をしっかり歌えるのは歌手としてすばらしいのです。うん、もう1枚やっぱり聴きたかった。
#4水割りをください〜じゃないんだけど、やっぱりシングルとして弱かったよなぁ。
#5デートはプラネタリウムがいいですねぇ。大人になるとそういうデートはできないので。でも、ここでは「イミテイション」な夜空としてのプラネタリウム。こんな感じのメロウなのを歌えるのも実力あってこそです。
#6ひっくりかえしてB面は不思議な楽曲に思います。難しい曲ですよ。これ、もう少し後だったらタイアップついて夜中の宝石チェーンのCMとかでかかりそうじゃないですか。
#7アルバムタイトルになっている楽曲。「空気になりたい」の意味はいつだってそばにいたい、その場にいたいという意味で、そのあと彼女が実質的に芸能生活を終わらせるわけで、タイトルだけで違う意味にとらえていました。すごくいい感じの楽曲で、これ、今もう一度評価されてほしいなぁ。キュートで可愛くて、そして、もう少し後のガールポップ的な雰囲気を感じることのできる楽曲です。
#8上田知華さんはすごく好きなソングライターさんで楽しみにして聴いた楽曲。裏テーマのような、このアルバムの方向性を決定づけたような楽曲だと思います。ワタシ今回初めてこのアルバム通して聞いたんですが、予想以上に良くって、当時なかなかアルバムまでは聴けなかったというのもありますが、再履修が必要だなあって本当に思いますね。
#10シングル曲を挟んで最後の楽曲です。青木美恵子さんという作詞作曲家の方は、新田恵利さんのアルバム局などでお見かけする名前ですが、アルバムの最後にふさわしい楽曲を持ってきたと思うのです。これが最後かと、やっぱりちょっと残念に思いますね。

配信
宇沙美ゆかりさんが発表しているシングル楽曲はすべて配信されています。アルバムは上記の通り2曲が未配信ですが、iTunesでは「レプリカ・モデル」は購入可能です。銀色のグライダーは1986年のベスト盤だけでCD収録されているようですが、その後の配信、ベスト盤などでは残念ながら聞くことができないようです。

新:宇沙美ゆかりさんのシングル楽曲を聴いてみる
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