2024/08/15 歌謡曲が好き もくたま特集 国生さゆり 80年代歌謡曲 楽曲紹介

国生さゆりさんのシングル楽曲を聴いてみる


目次
  1. 1986年02月01日 バレンタイン・キッス
  2. 1986年05月10日 夏を待てない
  3. 1986年08月14日 ノーブルレッドの瞬間
  4. 1986年12月03日 あの夏のバイク
  5. 1987年03月11日 星屑の狙撃手
  6. 1987年05月28日 ソレ以上、アレ未満
  7. 1987年10月01日 恋は遠くから
  8. 1988年04月30日 ガラスの森
  9. 1996年04月17日 Can't Stop My Heart
  10. 配信

今週のもくたま特集は国生さゆりさんのシングル楽曲を聴いていきましょう。
おニャン子クラブの会員番号8番としてデビューされた国生さゆりさん。おニャン子クラブのメンバーでは首都圏出身が珍しい中、鹿児島県出身(当時は広島県出身としていた時期もあったようだ)で、なおかつリーダー的姉御肌的な面があり自然とリーダー格になっていったように見えます。ただ、本人は本当に芸能人として真っ当にいたいという意識が強かったんじゃないかとは後から思うところでもあります。結果おニャン子クラブからのソロデビュー後に「生き残った」ともいえると思うのです。

アーティスト検索:国生さゆり
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=EU5PsGoqaK8H%2BygvK4oRtA%3D%3D

まずは本人の代表曲であるデビュー曲から聞いてみましょう。

1986年02月01日 バレンタイン・キッス

国生さゆりさんのシングル曲の中では、この楽曲のみオリジナルレコードのジャケットで配信されています。国生さゆりwithおニャン子クラブ名義で白石麻子さんと渡辺美奈代さんがバックコーラスとして参加しています。オリコン最高位2位で(1位は「くちびるNetwork」岡田有希子)本人は他のおニャン子クラブソロデビュー曲が1位を獲得した中悔しかったとしています。
バレンタインデーの「前日」を歌った歌詞は実際のところお相手はもう「彼氏」ですから、これを機会にもう一段近づこうというわけでありますね。

Track:1 バレンタイン・キッス
作詞:秋元康
作曲:瀬井広明
編曲:佐藤準
フジテレビ系「月曜ドラマランド」エンディングテーマ曲

B面は元々はデビュー曲候補だったとされています。電話番号を紙切れに書いて渡す。うん、個人が電話を持ち歩くことやメッセージ的にやりとりできる世の中ではありませんから電話、ダイヤルするんです。でもその彼氏電話中で「話し中」は繋がらない。キャッチホンはサービスとしてはそれ以前から存在していたのですが普及したのははもう少し後です。キャッチホンも説明が必要ですね。相手が話し中でも呼び出すことができて、受けた側は軽く受話器のフックを軽く押すともう一人の相手に繋がるという仕掛けです。
それにしても100回以上回して2時間以上お話し中のお相手、どう考えても脈はないですね!

Track:2 恋は Ring・Ring・Ring
作詞:秋元康
作曲:中崎英也
編曲:佐藤準

恋は Ring・Ring・Ring
国生 さゆり
1986/2/1


夏を待てない
国生 さゆり
2015/4/29

1986年05月10日 夏を待てない

個人的に国生さゆりさんの楽曲ではこの曲が好きです。「気の強い」印象の国生さんを意識した楽曲になっています。実際ファン層も特攻服が多かった旨を聞いていますが、少しやんちゃなお兄ちゃんが有無を言わさないで連れて行きそうな、そんな恋を目指します。で、夏は短し夏を楽しめる時期は少ないのでありますから、まだるっこいことは抜きに楽しもうじゃないかというイケイケどんどんな世の中を象徴している感じがあります。この楽曲ではオリコン1位を獲得しています。

Track:1 夏を待てない
作詞:秋元康
作曲:後藤次利
編曲:佐藤準

で、B面はサンバです。恋敵な彼女がかぶるのは「パナマ帽」、といえば1984年の中森明菜さんの「サザン・ウインド」のイメージですが実際の起源はパナマではなくエクアドルなのだそうです。で、サングラスに麻のスーツって、ブルックシールズさんは1980年の映画「青い珊瑚礁」あたりのイメージ?なんとか少し悪く彼女を言いたいわけです。でも、秋元さんはその大人の女性の方がお似合いじゃないかと身を引く清々しき女性も国生さゆりさんらしいとこの歌詞を書いてるのでしょうかね。

Track:2 サンバを踊らせて
作詞:秋元康
作曲:佐藤準
編曲:佐藤準

サンバを踊らせて
国生 さゆり
2015/4/29

7月16日にファーストアルバム「Pep Talk」を発売。国生さゆりさんはアルバム曲の配信が無いのが残念であります。


ノーブルレッドの瞬間
国生 さゆり
2015/4/29

1986年08月14日 ノーブルレッドの瞬間

「瞬間」は「とき」と読ませます。大きなタイアップがついた楽曲です。この当時の化粧品会社のプロモーションはすごかったですね。ちなみに資生堂の1986年秋は中山美穂さんの「ツイてるねノッてるね」で、こちらはオリコン最高位は3位ですが売上はこちらの方が上でした。
ところで、広島の高校を卒業した国生さゆりさん、地元百貨店の資生堂の美容部員として内定されていて、これを辞退して芸能活動していたとのことで、このタイアップは戸惑いがあったとしています。
オリコン最高位は1位で、CMも本人が出演しています。

Track:1 ノーブルレッドの瞬間
作詞:秋元康
作曲:後藤次利
編曲:佐藤準
'86 カネボウ 秋 プロモーション イメージソング

タイトルだけ見たら風間杜夫さんが歌ってそうな楽曲ではありますが、男性目線で「大人」になった彼女に戸惑い戻って欲しい欲。この男性目線の若干気持ち悪さを書くと秋元康さん最高です。この気持ち悪い感情、たいていの男性が持っていると思うので。で、ポニーテールをほどくってのも国生さゆりさんのどこかトレードマークだったポニーテールが化粧品のCMで大人っぽくなるということにも繋がっているのかもしれませんね。

Track:2 もう一度走って恋人よ
作詞:秋元康
作曲:後藤次利
編曲:佐藤準

もう一度走って恋人よ
国生 さゆり
2015/4/29


あの夏のバイク
国生 さゆり
2015/4/29

1986年12月03日 あの夏のバイク

この年バイクの免許を取得した国生さんはアメリカ大陸をバイクで横断するという番組企画で約一ヶ月間過ごすことになります。
この企画は本人が立案し、実行したとしています。もちろんスタッフあっての企画ではありましょうが、笑顔で楽しそうなアイドルとの対比として、バイクという一種孤独な乗り物で移動する。その様を写真集やビデオで残し逐次番組で紹介するというのはスケールが大きいともいえます。
ただ番組に出演して笑顔でいるよりも何かを残したいと思ったのか、何か一つ成し遂げたいと思ったのか、そのあたりは私にわかる話ではありませんが、今、女優として見かける国生さんのなにかに裏付けられた姿の一つがこのときの経験ではないかと思うのです。
そして、この楽曲を聞くと、華奢な国生さんが大きなバイクに乗ってる姿を思い出すのです。本人最後のオリコン1位獲得曲になります。

Track:1 あの夏のバイク
作詞:秋元康
作曲:後藤次利
編曲:佐藤準

そのB面は20歳の誕生日を歌ういます。ビートルズの「Birthday」を聞きながらです。「友達みたいな」から大人としての付き合いになりたい。うん若いって素晴らしいな秋元康さんの(気持ち悪い)歌詞であります。誕生日に手作りの料理並べてケーキに20本ろうそく立ててもらえる人生だったらなぁ()

Track:2 夜明けまで "Happy Birthday!"
作詞:秋元康
作曲:和泉一弥
編曲:佐藤準

夜明けまで "Happy Birthday!"
国生 さゆり
2015/4/29


バースデイ (2009 Digital Remaster)
ビートルズ
1968/11/22 1441133180

1987年2月1日に2枚目のアルバム「BALANCE OF HEART」を発表。帯のコピーは「ちょっとおシャレに、ちょっと大人に...」です。ちょっと大人な楽曲が入っていていいアルバムですが、これも配信されていません。CD盤は「あの夏のバイク」のツアーメンバーとのバンドバージョンが収録されています。

星屑の狙撃手
国生 さゆり
2015/4/29

1987年03月11日 星屑の狙撃手

「ほしくずのしないぱー」と読ませます。おニャン子クラブを卒業直前に発表した楽曲になります。おニャン子クラブの初期メンバーとしては河合その子さんが前年3月末で卒業、9月末で新田恵利さん、福永恵規さん、吉沢秋絵さんが卒業しており、おニャン子クラブ自体が勢いを無くして終演していくなかで「卒業生」として送り出された最後のグループになります。
オリコンチャートは2位、このときの1位はアルフィーです。ただ、おニャン子クラブ勢全体に言えますが、オリコンチャートの初週のみランクが高く、その後が続かないのはファン層が限られていたとも言えましょう。
国生さゆりさんは、その後女優としての活動も順調に進む中で歌手活動が次第に遠のいていきます。

Track:1 星屑の狙撃手
作詞:秋元康
作曲:後藤次利
編曲:後藤次利

B面ですがエイスワンダーのカバーと思われます。歌詞の内容は大きく変わっていますし、アレンジもかなり違うので別の曲の感じですが。

When the Phone Stops Ringing
エイス・ワンダー
1988/8/1 518938081

歌詞が説明臭い感じではありますが、夏!って感じはいたします。空調の効いた店内から見る外の人の波って、確かにそんな感じもして、待ち合わせに早く着いた手持ち無沙汰(当時はスマホ無いしね)が少し侘しいわけです。

Track:2 こわれた太陽
作詞:Holly Knight・Bernie Taupin
作曲:Holly Knight・Bernie Taupin
編曲:難波正司
日本語詞:秋元康

こわれた太陽
国生 さゆり
2015/4/29


ソレ以上、アレ未満
国生 さゆり
2015/4/29

1987年05月28日 ソレ以上、アレ未満

ドラマ「キスより簡単」の主題歌です。本人が主演しています。ちなみにお相手はシブがき隊の本木雅弘さん。その後映画化していますがそちらには出演していません。
まぁ、意味深な歌詞ではありますが、「それはそれ、あれはあれで妥当な線で納得して」なのですが、20歳を過ぎている割に奥手だなぁとか思ってしまう楽曲でもあります。実際は違う人が歌う予定だったりしませんでしょうか?「一度くらいしたって変わらないから」うん、秋元さん気持ち悪いです(笑)

Track:1 ソレ以上、アレ未満
作詞:秋元康
作曲:小森田実
編曲:難波正司
フジテレビ系ドラマ「キスより簡単」主題歌

B面はこちらも「フリして」ですね。下心見え見えの彼氏にその気になれないわけで。ちょっと面白い歌詞と楽曲だなと思います。意外性があるといいますか。

Track:2 ノンフィクションしたい
作詞:秋元康
作曲:瀬井広明
編曲:佐藤準

ノンフィクションしたい
国生 さゆり
2015/4/29


恋は遠くから
国生 さゆり
2015/4/29 1536787729

1987年10月01日 恋は遠くから

こちらのドラマは見た記憶があるドラマです。レジ打ちをしている国生さんが意外だなぁと思ってみていましたが、少し疲れた感じの国生さんの演技はいいなぁと思いまして、今の活躍に繋がるような気がします。このドラマ、オーストラリア観光協会的なところが絡んでいたはずで、妙にオーストラリア素晴らしい感があって、個人的にはそんなに好きじゃなかったですね。

Track:1 恋は遠くから
作詞:ポール・グレイ
作曲:ポール・グレイ
編曲:佐藤準
日本語詞:秋元康
フジテレビ系木曜劇場「女も男もなぜ懲りない!」主題歌

ポール・グレイさんはオーストラリア在住だったソングライターで、本人のバンドでもセルフカバーしています。日本でも発売されました。(EPICソニー 07.5P-486)

Never Been So In Love
Wa Wa Nee
1989/1/1 400208524


B面は配信では「コルドンブルー・ジェラシー味」って何味やねん!って話なんですが、実際のタイトルは「風味」ですこれで「あじ」と読ませていますから風が飛んでしまったと。
彼氏の家で料理にいそしむ国生さん。前の彼女が買ったと思しき「リボンの模様のお皿が2枚」それを簡単に捨ててもいいという彼氏に、私も簡単に捨てるのか?と思う、女心は複雑です。
バブル的にベランダでお食事ですか。蚊に食われそうですが都会ですからね♪

Track:2 コルドンブルー・ジェラシー風味
作詞:谷穂ちろる
作曲:小森田実
編曲:佐藤準

コルドンブルー・ジェラシー味
国生 さゆり
2015/4/29 1536787729


ガラスの森
国生 さゆり
2015/4/29 1536787729

1988年04月30日 ガラスの森

アイドル時代最後のシングルになります。あくまでインタビュー記事などで本人は歌手活動の継続を希望したが、マネージャーの意向でそれがかなわなかったという話は聞きますが、歌の上手い下手はともかく歌はどんな形ででも続けることができたはずで、現在のアイドルで言う「大人側の事情」は残念ではあります。
アイスのCMソングであり、本人も出演されています。このあとは女優業を続けており、そんな裏話があるとも思っていなかったので、もう歌手はやらないんだろうなぁと思っていました。

Track:1 ガラスの森
作詞:森雪之丞
作曲:瀬井広明
編曲:難波正司
エスキモーアイスクリーム「チェリオ」CMソング

B面は少し大人ですね。「街が朝の光に着替えるまで 私だけを みつめていてほしいの」くぅぅぅ!
ちゃんとレコードジャケットにはファンクラブの案内も継続していて、この後も楽曲を出されることを疑っていなかったんですよね。

Track:2 WAIT!
作詞:森雪之丞
作曲:瀬井広明
編曲:難波正司

WAIT!
国生 さゆり
2015/4/29 1536787729

1988年6月22日に3枚目のアルバム「SUMMERSNOW」を発表しています。このアルバム、ガールポップ的に聞くことができますし、配信されていないのが残念ではありますが、何かの機会に選曲したいそんな楽曲が入っています。夏の夜に聞くといい感じと思うんですよね。(多分音楽活動を続ける続けないで揉めている間に発売タイミングがずれたアルバムな気がします)

そして1989年10月21日に現時点のラストアルバム「さかな」をリリース。6曲入りのアルバムですが、本人が作曲した楽曲が2曲入っています。この時点でのどこか歌を諦められない国生さんの思いが入っているような気がします。


1996年04月17日 Can't Stop My Heart

テレビ番組「ウッチャンウリウリ!ナンチャンナリナリ!!」の企画で高山理衣さん、室井滋さんとユニット「McKee」を結成して1曲披露しています。この1曲のみだったのは残念ですね。

アーティスト検索:McKee
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=0SYwPALx1ObejEFpoeaORg%3D%3D

Track:1 Can't Stop My Heart
作詞:南々見一也
作曲:後藤次利
編曲:後藤次利

配信はありません。2トラック目はカラオケ。南々見一也は南原清隆さんですね。


配信
おニャン子クラブ出身で、なおかつデビュー曲が誰でも知っている有名な楽曲となっているため、なかなか他の楽曲を聴く機会が少ないような気がする国生さゆりさんの楽曲、シングル曲は配信が行われていますので、是非聞いてみていただきたいと思うのです。
そして願わくば、アルバムの配信が行われると嬉しいですね。

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