2024/07/24 歌謡曲が好き 70年代歌謡曲 80年代歌謡曲 90年代歌謡曲 楽曲紹介

「雪」な楽曲を集めてみる


目次
  1. その前に1984年と気温の比較
  2. 「雪」とタイトルにある楽曲
    1. 虹と雪のバラード トワ・エ・モワ
    2. なごり雪 イルカ
    3. 落葉が雪に 布施明
    4. 雪にかいたLOVE LETTER 菊池桃子
    5. 雪國 吉幾三
    6. 雪の帰り道 渡辺美奈代
    7. 悲しみは雪のように 浜田省吾
    8. 雪が降る町 ユニコーン
  3. 配信

暑い日が続きますね。
当サイトの管理者が住む北海道でも30度を超える日が珍しくなく、北海道の高気密高断熱住宅は冬の寒さをしのぐという意味では非常に良いのですが、夏の暑さもため込んでしまう面がありまして、窓を開けようが全くというほど涼しくないというのが昨今です。

その前に1984年と気温の比較

さて、いまから40年前、当サイト管理者が小学生であった1980年代前半の気温と比較します。
注目するところは最高気温はともかく最低気温です。お盆を過ぎると急激に気温が下がっていた北海道ではありますが、今は9月でも暑い、そして最低気温もあまり下がらない。家庭のエアコンの普及率は現在でもかなり低く、学校に設置されていないのは私の子供の頃では当然でもありました。

職場でもエアコンが入っているのは比較的新しい「ビル」くらいで、公共施設ですら冷房が設置されていないのは半ば当然でありました。1960年代から冷房が当然で1980年代にはほぼエアコン完備となっていた本州とは「暑さの差」もあったとはいえ、30度越の日があるといったって数日我慢すればいい北海道ではその必要性が薄かったと言えます。

公共機関でも札幌市内の路線バスでエアコンが入ったのは1989年度の新車から。その車両が引退する2000年代半ばまでは暑いバスが走っておりました。JRは国鉄から民営化してからはじめて普通列車用の冷房車導入、現在は地方路線も含めて一部を除き冷房車で置き換えが済んでいます。札幌の地下鉄は開業時から現在も冷房車はありませんが、乗車時間が短いことや車両自体の発熱が少なくなったこともあるのでしょう。次回の新車からは冷房車になると聞いています。

で、何故にそんな話を書くかと言いますと。暑いんです。我が家は居間として使っている1室だけ昨年秋に窓に設置する簡易クーラーを設置しました。これは効果的で、その部屋だけは温度計こそ30度を少し割り込む程度ではありますが涼しい。しかし、実際に私が寝る部屋は窓を開けようが暑い。扇風機だけでなんとか耐えるのみであります。

そんな寝苦しい夜に「#暑すぎるので雪の画像で涼もう見た人もやる」というハッシュタグでTwitterを見ますと、涼しそうな寒そうな雪景色な画像をいっぱい表示することができます。当サイト管理者も自分のGooglePhotoから雪の写真を検索しますが、ふと思うと世の中には「雪」とつく楽曲は多々あれど、雪がジャケット写真になっているレコードは少ないのです。

「雪」とタイトルにある楽曲

では本題です。オリコンシングルチャートの1968年から1999年までの週間30位以内に入っている「雪」がタイトルにある楽曲。31曲しかないんですね。ジャケット画像の数以前に「雪」をA面タイトルにする楽曲は多くない。もちろんアルバム曲やB面曲、そして歌詞に「雪」はもっとたくさんありますが、雪をメインに歌うのは少ないのです。
それでは、この中からいくつか取り上げましょう。

虹と雪のバラード
トワ・エ・モワ
1971/6/5 1752085864

虹と雪のバラード トワ・エ・モワ

札幌市民にはおなじみ1972年札幌オリンピックのテーマソングです。トワ・エ・モワさんのイメージが強いですが、競作でたくさんの方が歌っていますので、聞き比べるのも面白いですね。


ジャッキー吉川とブルー・コメッツ

虹と雪のバラード
ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
2014/9/3 918420013

天地真理

虹と雪のバラード
天地 真理
2006/10/1 1537213600

ダ・カーポ

虹と雪のバラード
ダ・カーポ
2001/4/21 1718709889

配信で聞くことができるのはこのくらいでしょうか。

ちなみにトワ・エ・モワ盤のシングルジャケットはスキーをイメージしたコラージュですので、あくまで本人達がジャケット写真を雪の中で撮ったようなものではありません。


なごり雪 (シングルバージョン)
イルカ
2020/5/1 1510921378

なごり雪 イルカ

雪の終わりの時期、春先の最後の雪をイメージしていますので、真冬ではありませんが、印象深い楽曲ではあります。かぐや姫のアルバム曲のカバーであります。


かぐや姫盤と印象は違いますでしょうか。1975年当時、カバーというのはあまり多くなかったように思いますが、結果的にかぐや姫解散後に脚光を浴びる楽曲になり、曲も運命だなぁと感じさせる楽曲の一つです。

なごり雪
かぐや姫
1974/3/12 1615895888

天地真理さんのカバーもいいなぁと思いましたので是非。

なごり雪
天地 真理
2006/10/1 1537212271


ちなみにイルカさんのレコードジャケットも春イメージなのか雪景色とは無縁であります。発売も11月ですし秋に撮ったよねって感じですね。

落葉が雪に
布施 明
1976/10/10 1667751076

落葉が雪に 布施明

「おちばがゆきに」と読みます。秋の楽曲ですね。冬に向けてのサントリーのCMソングになり大ヒットしました。どこか遠くへ旅をして、旅先で見知らぬ子供が縦笛吹きながら帰る情景は実際に見たことがないのになにか郷愁といいますか琴線に触れるといいましょうか。

シングルレコードジャケットそのままに配信していますが、本人のお顔、背景も秋というより夏ですね。

雪にかいたLOVE LETTER
菊池桃子
1984/11/1 1610072987

雪にかいたLOVE LETTER 菊池桃子

クリスマス時期になると聞きたくなる桃子さんの楽曲。砂にではなく「雪に」書くラブレターは波のようにすぐには消えてくれません。彼が通るまでは残っているんじゃないかと思わせる、このあたりが秋元さんの歌詞の妙といいますか、もし消えても泣かないんですから少しあざといんですよね。
でも、当時の男の子たちは桃子さんに夢中で、こんな完璧超人みたいな女の子が世の中にいるんだ!って思っておりましたです。本当にかわいらしい方で、そのかわいらしさが今も気になっちゃいますね。

で、ジャケットは地球儀に妖しげな光をもって手をかざすという意味深なジャケットですが、意味深というか特に意味は無いのかもしれません。

雪國
吉幾三
1995/10/25 312367985

雪國 吉幾三

1987年の大ヒット曲です。発売が冬であったこと、吉幾三さんの演歌転向1曲目であったこともありますが、発売当初は残念ながらあまり認知はされなかったようです。それが年末にかけて徐々にヒットして1987年2月9日にオリコン週間シングルランキング1位を獲得しています。
覚えやすく、歌詞もわかりやすいことで、大人から子供までみんなが歌える演歌の代表曲となりました。今でもこのイントロを聴くとマイク持ちたくなりますね。そしてあとから明かされる元の歌詞は「ダメよ~そこは~」という下ネタだったというのも含めてネタに事欠かない楽曲です。

ジャケットは吹雪をイメージしたものではあるんでしょうが、雪景色でもないですねぇ。別ジャケットとかあっても良さそうなものですが。


雪の帰り道
渡辺 美奈代
2002/11/20 1536705087

雪の帰り道 渡辺美奈代

雪が降ってる情景ではなく、雪になったらすべてを覆い隠せる、見えなくなるから「雪になれば忘れられる」なんですね。実際は帰り道に雪は降っていないわけで、赤いパンプスが頭の中でありありと再生される辛いお帰りとなりましょう。
ちなみに海外レコーディングで、当初はB面の「うさぎの耳」をA面として売り出す予定だったと聞いておりますが真偽は不明です。ただ、政治思想的な内容になる「うさぎの耳」をウサギの耳をつけて歌う予定だったというのもそれはそれでシュールだなぁっていう印象もあります。いまや「適当な独り言」が「世界を震わせる」世の中でありますので。


うさぎの耳
渡辺 美奈代
2016/7/27 1539165570

ジャケットはどちらかといえば夏っぽい帽子をかぶった美奈代さんのお写真。テレビでの歌唱は雪をイメージしたのか白い衣装でしたね。

悲しみは雪のように(single / 1992)
浜田省吾
1992/2/1 1537231168

悲しみは雪のように 浜田省吾

1981年にシングルで発売された楽曲ですが、1992年にテレビドラマ「愛という名のもとに」主題歌として再レコーディングされた楽曲になります。当時はドラマが社会現象を起こすという時代でもありますので、このドラマで多く楽曲が使われた浜田省吾さんの過去の楽曲を再度聞く機会にもなったように思います。

レコードジャケットは1981年11月21日発売の07SH-1099では雪の中で線路脇に立つ浜田省吾さんの写真が使われていて、少し寒々しいのではないでしょうか。1992年版は革ジャケットの浜田省吾さんと、多分合成の雪のジャケットになります。

雪が降る町
ユニコーン
2012/12/19 1536468016

雪が降る町 ユニコーン

ユニコーンのクリスマスというより年末な感じの楽曲で、カップリングは「お年玉」ですからそれをイメージしているのでしょう。
年末に雪が降るというのが本州っぽいのですが、実際にワタシも関東に住んでたときは、ああ、雪ってこんな感じで降るんだと感銘を受けたのを覚えております。そのくらい雪国とあまり雪が降らない地域の差というのを感じたのですよね。

この楽曲は1996年に「more bell mix」としてアレンジを変えて再リリース。こちらは少しクリスマス感があります。

雪が降る町“ more bell mix ”
ユニコーン
2012/12/19 1536468016

いずれのジャケットも「雪」か?といわれればそうともいえるし、みえないかもしれませんので、実際に検索で確かめて。

配信
今回紹介したものを含めて、オリコン30位以内で「雪」な楽曲を集めてみました。是非暑い夜に雪を偲んで聞いてみましょう。少し涼しくなれるかもしれません。

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