2024/05/30 歌謡曲が好き もくたま特集 杉山清貴&オメガトライブ 杉山清貴 オメガトライブ 80年代歌謡曲 楽曲紹介

杉山清貴&オメガトライブのシングル楽曲を聴いてみる


目次
  1. 1983年04月21日 SUMMER SUSPICION
  2. 1983年10月21日 アスファルト・レディ
  3. 1984年01月21日 君のハートはマリンブルー
  4. 1984年10月21日 RIVERSIDE HOTEL
  5. 1985年03月06日 ふたりの夏物語-NEVER ENDING SUMMER-
  6. 1985年05月29日 サイレンスがいっぱい
  7. 1985年11月07日 ガラスのPALM TREE
  8. 配信

今週のもくたま特集は夏が待ち遠しい気持ちが強くなってきましたので杉山清貴&オメガトライブを聴いていきましょう。デビューは1983年、当サイト管理者は10歳の子供でした。それでもラジオから流れてくる夏を感じ、海を感じ、そして都会を感じる楽曲にすっかり魅了されました。

アーティスト検索:杉山清貴&オメガトライブ
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=e8Do0oJQO0PQVaZi%2Fw4a1Q%3D%3D

それではわずか7枚というシングルでありますが聴いていきましょう。

SUMMER SUSPICION
杉山清貴&オメガトライブ
1983/4/21 1734948560

1983年04月21日 SUMMER SUSPICION

もう、夏のドライブには欠かせない感じです。とはいえ、少し夏の終わり頃に聴きたい楽曲。もう、間違いない!って感じのサビが都会的で、ビル街の夜の街という印象で私は聞いていますが、1番と2番のサビ前の差とか、すごく練られて作ってるんだろうなぁって音楽経験のない私でも思うのであります。そして、うろ覚えだとカラオケで失敗するタイプの楽曲。聞き込んで聞き込んで披露するんです。

Track:1 SUMMER SUSPICION
作詞:康珍化
作曲:林哲司
編曲:林哲司

B面は杉山清貴さんの作曲、そして後藤次利さんの編曲と、少し激しさを感じます。SHOWさんは石川秀美さんの楽曲とかでお見かけするお名前ですね。
海に近いところに住んでいたけど海のアクティビティにはとんと縁がない私としては、そういう「陽キャラ」を陰で見ているだけ。「本当は灼きつく恋がしたいのさ!」そう、夏は恋の季節だぜ!

Track:2 渚のSea-dog
作詞:SHOW
作曲:杉山清貴
編曲:後藤次利

渚のSea-dog
杉山清貴&オメガトライブ
1983/4/21 1734948560

杉山清貴&オメガトライブの1枚目のアルバムは2枚目のシングルの発売前1983年9月21日です。このアルバム「AQUA CITY」はスマッシュヒットした「SUMMER SUSPICION」が1曲目に入っておりオリコンアルバムチャートで4位を獲得します。その売上は10万枚以上となり、そしてデザイン性の高い、部屋に飾っても絵画のようなジャケットも相まって、格好いいバンドとして一躍脚光を浴びます。
ちなみに、このアルバムの2曲目「PADDLING TO YOU」は前身バンド「きゅうてぃぱんちょす」時代に作られた曲で、もちろんアレンジなどの関係で当時の楽曲とは変わっているのでしょうが、杉山清貴さんが、方向性として「夏の海」をイメージした楽曲を作っていたんじゃないかとは思わせてくれますね。

アスファルト・レディ
杉山清貴&オメガトライブ
1983/10/21 1734948594

1983年10月21日 アスファルト・レディ

セカンドシングルも、都会的な憧れをすごく感じる楽曲。もちろん林哲司さんの俗にシティポップというのもありますが、康珍化さんの作詞の振り幅の広さも感じます。「彼女」の雰囲気が歌詞から感じられて、その彼女との一日を妄想するのはこのころの「少年」のお約束でしょう。「素肌を離したら〜二幕目はないわ」幼気な男の子は、おいら、早かったかなぁとか思っちゃうわけです。

Track:1 アスファルト・レディ
作詞:康珍化
作曲:林哲司
編曲:林哲司

B面は秋元康さんの作詞、1959年は昭和34年、当時24歳が自分の出自を振り返って、その街を懐かしみ、恨み、そして愛した。大人になってこの曲を聞くと、少しだけその気持ちがわかって、誰もが故郷を思うわけではないけれど、故郷のようなものを持てた自分は少しだけ幸せなのかなって思ったりもします。このような曲を聞くとね。

Track:2 A.D.1959
作詞:秋元康
作曲:林哲司
編曲:林哲司

A.D.1959
杉山清貴&オメガトライブ
1983/10/21 1734948594


君のハートはマリンブルー
杉山清貴&オメガトライブ
1984/1/21 1734948490

1984年01月21日 君のハートはマリンブルー

ドラマのイメージが全く記憶はないのですが、ラジオではよくかかっていた冬のオメガトライブ。なので「季節外れのバスが1台」その最初の1行で引き込まれてしまう。車もなく、ツイードのジャケットもない子供のワタシにとって大人の歌詞は少しドギマギして、でも(多分)別れた彼女を受け入れる度量と、別れた彼氏の車に結局乗っちゃう彼女の少しだけ打算的な感覚ってのが、きっと大人なんだろうなぁって思うわけです。
この大人の恋、大人な楽曲がランキング番組で披露されて、きっとドラマのいいところで流れる、そんな恋に勤しむ大人がどんな気持ちでそれを見ていたのかなぁ。そんなことを大人になって思ったりします。
それにしても「大サビ」といわれる、他の部分とは違うメロディ部分、これがあるとないとでは印象がずいぶん違うんだとうなぁ。「夕陽をあつめるツイードのジャケット君の背中にかけて」うん、それだけで印象がガラッと変わる。

Track:1 君のハートはマリンブルー
作詞:康珍化
作曲:林哲司
編曲:林哲司
TBS系TV「年ごろ家族」主題歌

B面は杉山清貴さんの作曲。男性向けの秋元康さんの歌詞は、なんかいいんですよねぇ。「ジェリービーンズを口に放り込んでみたってご機嫌ななめの君には通じない言い訳」うーん、その歌詞どうしたら思いつくんだろう?
1984年3月21日に2枚目のアルバム「River's Island」を発表。2枚目、3枚目のシングル曲も入っておりオリコンアルバムチャートでは3位を獲得します。

Track:2 愛を巻き戻して
作詞:秋元康
作曲:杉山清貴
編曲:志熊研三

愛を巻き戻して
杉山清貴&オメガトライブ
1984/1/21 1734948490

1984年の夏は「カマサミ・コング DJスペシャル」というアルバムを発表しています。ラジオ番組をイメージした楽曲であり、クルマで聞くことを前提にしたベストアルバムの形態で異色です。カセットとCDのみで発売されているのもこの時期では異例で、たしかにLPレコードはクルマでは聴けませんよね。

RIVERSIDE HOTEL
杉山清貴&オメガトライブ
1984/10/21 1734948800

1984年10月21日 RIVERSIDE HOTEL

今思うと、1984年の夏にシングルは出ていなかったんですね。ホテルは川っぷちなリバーサイドですが、この疾走感のあるイントロ、そして「白いクーペ」あまりランク的には上位に行かなかった楽曲ではありますが、だからこそ、あーこの曲もいいじゃん!って思うのであります。やっぱりサビ部分がいい!歌いたくなるし、そして歌うと大炎上します(笑)
「あの人がと言いかけたその口元指で止めた」ひゅーー、いやぁ、大人に憧れる子供をコロコロしますよ、川っぷちの窓開けたら虫が入ってくるような、田舎のモーテルを頭に浮かべながら。いえ、それは大人になったから。あなたも大人だから。

Track:1 RIVERSIDE HOTEL
作詞:康珍化
作曲:林哲司
編曲:林哲司

B面は当時全く聞くことのなかった楽曲。なので、再生された瞬間に、少しぞわーーっとして、そして、当時聴いてたらどういう感想を持っただろうか?って想像しながら、そして「違う夜」が何かを必死に考えて、薄手のラムのセーターはきっと羊肉じゃないことを考えても、でも、きっとそれは僕より暖かい。
こんな格好いい曲を忍ばせたデートをすることは大人になった今もないけど、そんな恋に、そんな愛に憧れた。憧れは憧れだから幸せなので。やっぱり男性曲の秋元康さんいいなぁ。

Track:2 JOANNA
作詞:秋元康
作曲:林哲司
編曲:林哲司

JOANNA
杉山清貴&オメガトライブ
1984/10/21 1734948800

1984年12月21日には3枚目のアルバム「NEVER ENDING SUMMER」を発表。このアルバムは大人になってからはじめて聴いたアルバムなんですが、すごくいいです。クルマで聞きたい!なんです。

ふたりの夏物語-NEVER ENDING SUMMER-
杉山清貴&オメガトライブ
1985/3/6 1734948733

1985年03月06日 ふたりの夏物語-NEVER ENDING SUMMER-

デビュー3年目、大ヒットした楽曲になります。日本航空の海外旅行のCMに使われて、そう、海外旅行の憧れと共に旅先での一夜、そんな旨い話があるわけがないだろうと思いながらも、いや、旅の恥はかきすてというではないか、男も女もきっと開放感から「Just Only You」になるんじゃないかい?って話であります。ないんだけどね。
そして、この曲も印象的な大サビですよ「エリなしのシャツに10月が来ても夏は終わらない」これだけで全て持っていってしまうのです。そしてその後のベースの音がいいんだ。

Track:1 ふたりの夏物語-NEVER ENDING SUMMER-
作詞:康珍化
作曲:林哲司
編曲:林哲司
'85JALPAK IMAGE SONG

B面はその続きの世界なんでしょうか?ギターの高島信二さんはこのあともカルロストシキ時代のオメガトライブにも残り楽曲を提供します。確かにそれまでの楽曲とは少し毛色が違って、おお?ってなるじゃないですか。今ほど交通機関が発達していなかった、電話代も高かった、そして、会うことの障壁の大きかった遠距離恋愛はなかなか成就しない。それを楽しめるほど若い時期は短くて、寂しくて。そして、あの時こうしておけばなぁって大人になって少し後悔するんです。

Track:2 FAREWELL CALL
作詞:秋元康
作曲:高島信二
編曲:志熊研三

FAREWELL CALL
杉山清貴&オメガトライブ
1985/3/6 1734948733


サイレンスがいっぱい
杉山清貴&オメガトライブ
1985/5/29 1734948862

1985年05月29日 サイレンスがいっぱい

こちらもドラマの主題歌なのですがドラマの印象は全くないのであります。ただ、子供心にこの曲はいい曲だなぁって思って、そして大人に憧れた楽曲です。そして、間奏に身悶えしながら、何度も聴いた楽曲であります。格好いいよね。
そして「君を守れたことが今でも僕の誇りだから」その意味が今もはっきりはわからないけれど、でも、きっと彼女は自分から離れていくことだけはわかるんですよね。

Track:1 サイレンスがいっぱい
作詞:康珍化
作曲:林哲司
編曲:林哲司
日本テレビ系ドラマ「のン姉ちゃん・200W」主題歌

キーボード西原俊次さんもこのあとカルロストシキ時代のオメガトライブで書かれています。職業作家の楽曲ではなかったオメガトライブがどのような感じだったのか?この曲も本人たちがやりたかったタイプの楽曲だったのか、それともA面にある程度合わせた雰囲気の楽曲だったのかはわからないのですが、充分勝負できた楽曲だったとも思ったりします。印相的なサビと、演奏。この年の冬で解散することはこの時期に発表になったと記憶しています。

Track:2 ROLLING MEMORIES
作詞:秋元康
作曲:西原俊次
編曲:志熊研三

ROLLING MEMORIES
杉山清貴&オメガトライブ
1985/5/29 1734948862

1985年7月1日に4枚目のアルバム「ANOTHER SUMMER」がリリースされます。ふたりの夏物語が含まれることもありオリコンアルバムチャートでは1位を獲得しています。このアルバムも格好いいのですよ。

ガラスのPALM TREE
杉山清貴&オメガトライブ
1985/11/7 1734948882

1985年11月07日 ガラスのPALM TREE

あっという間のラストシングルです。結局杉山清貴&オメガトライブは全てのA面楽曲すべてを康珍化さん作詞、林哲司さん作曲、編曲でリリースし、B面も作詞はほとんどが秋元康さん、職業作家が作った楽曲を演奏するバンドでした。それを知る由もなく聴いていたワタシはその都会的な楽曲にすっかり絆されていました。
この最後の楽曲も「クルマ」という移動空間というより彼女との空間を楽しむ「密室」としてのクルマ、デートのためにあるようなクルマへの憧れ、そして、その車内で繰り広げられる人間模様、そして、そのクルマが行き着く先の「夜」。
現在、なかなかそれが理解されない面ではありましょうが、当時の若者にとってのクルマは今の「乗用車」とはずいぶん違う意味を持っていたと言えましょう。

Track:1 ガラスのPALM TREE
作詞:康珍化
作曲:林哲司
編曲:林哲司
ダイドー ジョニアンコーヒー イメージソング

B面は杉山清貴さんが作曲、疾走感がある、車を走らせている感覚になる楽曲が憧れでした。そして、このわずか3年に満たない活動期間、そしてその後のオメガトライブと杉山清貴さんソロ楽曲なんかを思うと、本人たちのやりたかった楽曲だったかどうかはわからないけれど、この時代を彩る楽曲として、少なからず当時の少年たちに影響があったと言えましょう。
クルマを買って彼女とデートするんだ!ワタシがクルマを買うのは妻と結婚した後で結局その夢を実現することはありませんでしたが、いまでも、友人をクルマに乗せるとそんな気持ちが少しだけ蘇って、ちょっとこんな楽曲を選曲してしまうのです。いえ、たまたまですよ。

Track:2 LONELY RUNNER
作詞:有川正沙子
作曲:杉山清貴
編曲:志熊研三

LONELY RUNNER
杉山清貴&オメガトライブ
1985/11/7 1734948882

1985年12月11日に解散前の最後のアルバム「FIRST FINALE」を発表。オリコンシングルチャートでこちらも1位を獲得します。そして、12月24日の横浜でのライブを最後に解散することになります。

配信
もっと長い間活動していた印象の杉山清貴&オメガトライブはシングル7枚、アルバム5枚をわずか3年に満たない期間にリリースし解散します。オメガトライブとしてはその後カルロストシキさんをボーカルにし活動、杉山清貴さんはソロ歌手として活動を続けます。杉山清貴&オメガトライブとしては2024年結成40周年としてライブツアーを実施、そしてテレビ出演され、現在精力的に活動しています。
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