2024/04/04 歌謡曲が好き あのころ最も売れた80年代ソング総決算 80年代歌謡曲

地上波テレビ番組で放送された「あのころ最も売れた80年代ソング総決算」を振り返る


目次
  1. 時代がよみがえる!昭和の名曲 あのころ最も売れた80年代ソング総決算
  2. 1980年の年間ランキング
  3. 1981年の年間ランキング
  4. 1982年の年間ランキング
    1. カバーしたアーティストを当てるクイズ
  5. 1983年の年間ランキング
  6. 1984年の年間ランキング
  7. 1985年の年間ランキング
  8. 1986年の年間ランキング
  9. 1987年の年間ランキング
  10. 1988年の年間ランキング
  11. 1980年-1988年の合算ランキング

先日2024年3月29日にテレビ朝日系で全国放送された番組を視聴しました。
毎度懐かしいなぁ!とは思いながら見るわけですが、やっぱりその当時の映像としては不満な部分もあって、残念な気持ちにもなってしまいます。

時代がよみがえる!昭和の名曲 あのころ最も売れた80年代ソング総決算

番組について見てみましょう。

時代がよみがえる!昭和の名曲 あのころ最も売れた80年代ソング総決算
https://www.tv-asahi.co.jp/showa-meikyoku/

「昭和を彩った懐かしの名曲を超貴重映像と共に振り返るスペシャル番組!」
と銘打っています昭和と言っていますが、その最後の9年間1980年から1988年のオリコン年間ランキングを元にヒットソング「全90曲」をお届けとしています。もう番組制作の人の中でも過去過ぎる70年代はなかなか厳しいのかもしれませんね。
電子番組表には「松田聖子・中森明菜・チェッカーズ・近藤真彦・松任谷由実・寺尾聰など」と出演者(当時の絵として期待される方)を表示しています。
また、「テレビ朝日の音楽番組では21年ぶりの歌唱となる石井明美が、86年の大ヒット曲「CHA-CHA-CHA」をスタジオで披露します!!」としています。

出演者は高橋英樹さん、大下容子アナウンサー、吉田鋼太郎さん、アンミカさん、IKKOさん、土田晃之さん、本田望結さんとしています。

1980年の年間ランキング

番組では10位までの発表でしたので、当サイトはちょっと広げて30位まで表示してみましょう。
早速写すのが難しい方々がおられました。シャネルズはまぁ、テレ東だと映像を出しそうなもんですがテレ朝はダメなのでしょう。
オフコースのライブは仕方が無いなぁとも思うのですが、五木ひろしさんはダメなんだ。久保田早紀さんもその映像はいいんだけど、当時のアレが聞きたかったんだよね。

ちなみに11位以下、早速松田聖子さんがおられたりばんばひろふみさんがおられたりと、面白くてプレイリストで聞きたくなりますね。
1位はダンシング・オールナイトでやっぱり格好いい!

1981年の年間ランキング

今回オリコン年間ランキングから楽曲を流すのは、確固たるランキング番組を維持できなかったテレビ朝日としては仕方ない面でもあります。しかし、レコードの売り上げだけに依存する結果、もう少し、こんな曲が聴きたいよねぇってのがどうしても黙殺されてしまうこと。そして、テレビ的に写したくないものをどう処理するかというのが大事になってきます。
近藤真彦さんのこの時代を無視したのはなかなか厳しくて、また、松任谷由実さんも当時の歌ってるお姿は多分難しくて、でも松山千春さんは真駒内のあのライブ映像です。残念なのは竜鉄也さんはなき者ですか、そうですか。竜鉄也さんはこの当時両目を失明しており、そんななかで歌ったお姿というのは少し触れることができればと思いました。
やっぱり寺尾聰さんは外せませんね。

11位以下、雅夢、横浜銀蠅、ザ・ぼんちとか、聞きたくなりますねぇ。堀江淳さんは外せないなぁとか。

1982年の年間ランキング

上位という意味では近藤真彦さん松田聖子さん無双な感じもありますが、10位までなので近藤真彦さん目立ちです。サザンは全く絵を使えず、もう仕方ないと割り切るしかないのです。なのでなめ猫とかCHAGE and ASKAとか時間をつながざるを得ませんね。
11位以下、松田聖子さん、シュガー、大橋純子さんに復活のタイガース、いけないルージュマジックに赤道小町ドキッ!ですからねぇ。アンルイスさんも、いやぁ下位(とはいえ週間では上位を獲得している)が面白い。31位以下もいいんですよね。柏原芳恵さんや松本伊代さん河合奈保子さん伊藤つかささんとかおられます。

北国の春
テレサ・テン
1971/1/1 1443211589

カバーしたアーティストを当てるクイズ

ここでカバーアーティストを当てるクイズがありました。
キャンディーズの春一番を歌っていたのは「ゆず」2018年に伊藤園のCMで使っていましたね。
千昌夫さんの北国の春を歌っているのはテレサ・テンさんでした。


1983年の年間ランキング

しょっぱなからラッツ&スターでNG。ここにフラッシュダンスは意外性があるかもですが、せめてカバー曲の話するなら麻倉未稀さんの名前くらい出して欲しかったな。山本リンダさん、畑中葉子さんもカバーしているんですが。
そしてやっぱり1982年以降は中森明菜さんを外せません。やっぱり当時明菜さんを毎日のように見ることができた世代としては、その凄さを当時は感じなかったんだけど、年数が経って振り返ったときのクオリティの高さとか、しみじみ思うんですよね。
めだかの兄弟に関しては「ニャンニャン事件」に触れるわけにもいかず、とはいえTwitterとかで検索しても話題としてあまりでてこないですね。坂本龍一さんの編曲。見栄張さんが歌うバージョンはその事件直後くらいかしら?番組では1982年秋くらいには流れていて発売が12月。事件が1983年6月頃でしたから、特別な形ではないかと思うんですけどね。当時あまり見てなかったんだよなぁ。31位以下には梅沢富美男さんが登場します。

1984年の年間ランキング

チェッカーズ、中森明菜さん無双ですね。まぁ、きっと当時の40代50代向けの番組でしょうから芦屋雁之助さんに触れないのは仕方ないのかなぁ。そして2人のわらべはしれっと。この曲は2人での発売なんですね。高橋英樹さんの欽どこ出演は貴重であります。
ここは11位以下ですよ。アルフィー、小林麻美さん、石川優子さんとチャゲさんの「ふたりの愛ランド」、欧陽菲菲さんに小泉今日子さん、吉川晃司さんとバラエティーに富んでいます。31位以下ですと渥美二郎さん、一世風靡セピア、郷ひろみさんの「2億4千万の瞳」とかも1984年。菊池桃子さんや堀ちえみさんも入ってきます。

1985年の年間ランキング

1985年無双は相変わらずチェッカーズと中森明菜さんです。そこに安全地帯、C-C-B、小林明子さんが入るランキング。上が強すぎた!としかいいようがありません。
そうなると11位以下、菊池桃子さん、中村あゆみさん、小泉今日子さん、杉山清貴&オメガトライブ、「松任谷由実・小田和正・財津和夫」お三方の「今だから」は最近までアナログレコードでしか聞けない貴重音源でした。トム・キャットに吉幾三さんとすごいですね。さすがに吉幾三さんは紹介されましたが。ネタ枠的に。
31位以下ですが、おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」は38位、週間5位止まりだったんです。風見慎吾さん、ルック、田原俊彦さんと研ナオコさんのデュエット「夏ざかりほの字組」、斉藤由貴さん、とんねるず、中山美穂さん、岡田有希子さん、石川秀美さんもみえますね。100位まで表示できるとすごく面白い。テレビ番組にはならないだろうけど。

1986年の年間ランキング

この1986年から昭和の最後の3年というのは、楽曲も歌番組も大きく変わった時代でもありましょう。テレビに出る必要性が少ないアーティストが増えていきますので、ランキング番組だけでなく、以前ならオファーすれば出演するような状況が当たり前だった歌番組の権威的なものとか関係者の感覚でのオファーが難しい時代にもなってきているような気がします。
テレビ朝日の夜間帯の歌番組は1983年の「ザ・ベストヒット'83」が続かず、日曜の昼間に放送されていた「歌謡ドッキリ大放送」以外は単発の番組しか無かったように思います。この歌謡ドッキリ大放送が終了し司会の関口宏さんが移る形で始まったのが「ミュージックステーション」になります。なお、歌謡ドッキリ大放送はそのままの時間帯で笑福亭鶴瓶さんが司会の「歌謡びんびんハウス」になります。
その1986年は中森明菜さんが変わらず人気、少年隊が登場し、桑田佳祐さん率いる1年限定のバンド「Kuwata Band」が2曲、小林明子さんはロングヒットでしたね。Kuwata BandのBAN BAN BANはザ・ベストテン年間ランキング1位です。映像的には難しいでしょうね。
河合その子さんも絵を使えないですか。
そしてここで石井明美さんがスタジオで歌うのですが、これ、多分スタジオメンバーとは別撮りですよねぇ。まぁ、仕方ないんでしょうけど。それにしても石井明美さん、すごくいいです。現在もステージに立たれておられますし、聞けばその時代に引き戻されますね。聞けてよかったです。

さて、11位以下ですが、新田恵利さん、国生さゆりさん、うしろゆびさされ組、1986 OMEGA TRIBE、そしてREBECCAがいますね!31位以下にも本田美奈子さん、高井麻巳子さん、渡辺美奈代さんにニャンギラスもここです。渡辺美里さん、西村知美さん、そして「ビートたけし&松方弘樹」というお二方のシングルたまに聞きたくなるでしょ?

1987年の年間ランキング

景気がよい時代は演歌がはやると誰かが言ってた気がしますが、触れられない尾形大作さんをはじめ4曲が演歌勢。中森明菜さん3曲で無双、そして神田沙也加さんが生まれ、前作から約2年ぶりのリリースとなった松田聖子さんの「Strawberry Time」も印象的です。
光GENJIは「若者向け」テコ入れ的になったミュージックステーションによく出演されていた印象ですね。
11位以下には長渕剛さん、徳永英明さん、南野陽子さん、チューブ、TM NETWORKが出てきます。森川由加里さんは年間にするとこの位置なんですね。翌年と合わせるともう少し高いはずですが。31位以下ですと荻野目洋子さん、長山洋子さん、浅香唯さん、BaBeが見えます。

1988年の年間ランキング

極端に光GENJIが強い1988年、久保田利伸さん、氷室京介さんは出せない方のようですね。この時期になるとやっぱり時代がちょっと変わった感があって、80年代というくくりでは少し違和感があります。
11位以下には南野陽子さん復活のサザン、そしてこの時期も中森明菜さんは上位をキープしてたこともわかって、やはり上位10位までだと厳しいなぁという内容になっちゃいますね。
31位以下には今井美樹さんや浜田麻里さん、米米CLUBも登場。ハウンドドッグ、CHA-CHA、ラ・ムーなど歌謡界の多様性みたいなものを感じることができる100曲になっています。

1980年-1988年の合算ランキング

さて、このランキングは番組独自で出されたものだと思いますが(オリコン社は少なくとも1980-88の総合としてのランキングは発表していない)当サイトで年間ランキングから計算したもの、また、週間ランキングから計算したもののいずれとも乖離しています。もとよりオリコン内でも年間ランキングは週間ランキングに入らなかった曲も集計の対象になるでありましょうから数字が少し乖離するという面があります。
とはいえオリコン社の集計も必ずしもこれが完璧なものではない(POS時代ではないので、正確な売り上げ枚数を出すのは困難であった時代を経過している)ので、昭和の最後9年間はこんな感じで売れていたのだなという参考値となろうかと思います。
特にダンシング・オールナイトは週間では200万枚を突破しているように集計される(あくまで当サイトではそこまでのデータにはなっていない)はずですが、年間では大幅に少なく集計されています。このような数字の差異があるランキングとなっています。それを加味して数字が優劣と一概に言えるのか?ということを頭の片隅に入れておく必要があります。

あくまで当サイトで作成した1980年-1988年の合算ランキングを掲載します。
 1980年-1988年の合算ランキング(年間から)
1980年-1988年の合算ランキング(年間から)

これは時代背景の全く異なる1980年のもんた&ブラザーズの191.7万枚と1988年の光GENJIの85.7万枚を比較して優劣を決めるようなものではないからです。あくまで同じ土俵の上であった年間ランキング、週間ランキングでの比較の方がずっと意味があるでしょう。

そして、多分番組的にはシャネルズなどはここに入れたくなかったんじゃないかなぁとも推測しますがいかがでしょうか。

オリコンチャートから紹介楽曲を決める、これはこれで面白い試みだったと思います。
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