2024/03/28
歌謡曲が好き
もくたま特集
渡辺桂子
80年代歌謡曲
楽曲紹介
渡辺桂子さんのシングル楽曲を聴いてみる
目次
- 1984年03月21日 H-i-r-o-s-h-i
- 1984年06月21日 赤道直下型の誘惑
- 1984年09月01日 第II少女期
- 1984年12月01日 グッバイ・ガール
- 1985年03月10日 恋人白書
- 1985年06月05日 真夏のレッスン
- 1985年10月21日 純情レジスタンス
- 配信
今週のもくたま特集はデビュー40周年を迎えた渡辺桂子さんのシングル曲を聴いてみます。
活動期間は短いのですが、2年間のなかで7枚のシングル、2枚のアルバムを出されています。デビュー曲は鮮烈で、ベストテンのスポットライトやトップテン話題曲にも出演してるんですよね。それ以降がなかなか続きませんでした。
今回すべての楽曲を聞いてみて、意外や意外いいじゃん!って思いました。皆様も是非。
アーティスト検索:渡辺桂子
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=G9qp0v90ikWZBlfRR3L3wA%3D%3D
1984年03月21日 H-i-r-o-s-h-i
世の「ひろし」さんはみんなドギマギしたんじゃないかなぁ。デビュー曲は好きなんだけどそうじゃない態度をとっちゃう感じがいじらしいですね。デビュー曲はこんな感じで明るいのがいいですね!私個人はこの楽曲先にタイトルを知ってから聴いたので、演歌じゃないの?って思っていました。ラジオで聞いてあらいいじゃん!って。
Track:1 H-i-r-o-s-h-i
作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平
編曲:大谷和夫
B面はB面らしい楽曲ですね。でも同じ作家陣がすこしだけ歌唱力を試すような感じの楽曲を出したような気がします。渡辺桂子さん、新人らしかぬ堂々とした歌唱で応えています。卒業ソングの一種で、カセットに忍ばせておきたかったなぁって曲であります。
デビュー曲はオリコン25位、5.9万枚のスマッシュヒットを記録しています。キャンペーンも大きかったと思いますが、やっぱり楽曲の良さと歌の堂々さってのはあるよね。
Track:2 夢見る唇
作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平
編曲:大谷和夫
夢見る唇
渡辺桂子
2004/12/16 368913835
1984年06月21日 赤道直下型の誘惑
二枚目のシングルは3ヶ月後、うって変わった歌謡曲的な楽曲で、もちろんいろんなタイプの楽曲を売り出したいわけですが、ちょっとイメージが違ったのかなぁ。でも歌唱いいです。ギンギンジンジン女の子も浮気なのと少し大人を歌います。
Track:1 赤道直下型の誘惑
作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平
編曲:大谷和夫
7月21日にはファーストアルバムが発売、アルバムの予約特典は写真集、ピクチャーレーベル、そしてスタンド式ジャケット。「Pinkフラミンゴ」なんてちょっとやばくねぇ?ってタイトルですが、これはこれでよい。
で、B面です。バスを〜じゃないんだけど、明るくて夏っぽくてこっちの方がずっと素敵に個人的には感じます。やっぱり夏のアイドルソングはこうじゃなきゃ!って楽曲ですので、是非。なかなか聞く機会がなかったのが残念だなぁ。きっとA面候補迷ったんじゃないかって気はするんだけど。
Track:2 バス・ストップ
作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平
編曲:佐久間正英
バス・ストップ
渡辺桂子
2004/12/16 368913835
第II少女期渡辺桂子
2004/12/16 1446720808
1984年09月01日 第II少女期
レコードジャケットでは「㐧Ⅱ」となっていて、この新字は結構田舎の看板とかで見ますが、一般的ではなく常用漢字にもなっていないので、なかなか変換に苦労します。なぜこの漢字を使ったのかはわかりませんが、確かにインパクトがある。
二枚目に続いてこの系統できました。1984年ですし明菜さん的な楽曲でもあったんでしょうが、あまりウケは良くなかったようでオリコンは40位止まり。それでもテレビでは見かけたような気がするんですが。
なにより歌唱力はあったと思うんですが、やっぱりアイドルですしね。可愛らしさ優先でもよかったかなぁ。
Track:1 第II少女期
作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平
編曲:大谷和夫
その可愛らしさはB面で発揮します。アイドルのファーストキス的楽曲はもしかするともう少し先にレコーディングしたんじゃないかなぁ?って気もします。歌い方に少し辿々しさがあって、初々しい感じがいいですね。もしかするとファン的にはB面の方が人気だったんじゃないかなぁ。そうするとイベントなどで歌ってはいると思うので、それが聞けた人はきっと違う印象を持つのかも。A面しか聴かないとすこしだけツッパリロックアイドル感を見ちゃうし。
Track:2 恋愛専科
作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平
編曲:茂木由多加
恋愛専科
渡辺桂子
2004/12/16 1446720808
1984年12月01日 グッバイ・ガール
デビューの年4枚目のシングルです。あら、いいじゃないですか!吉田拓郎さんですよ。少し懐メロ感を出しながら、同じレコード会社の高田みづえさんとかのイメージです。あれ、この前17歳がどうこう言ってたけど、この曲ではもうすぐ19としていますね。実際は17歳にデビューして、このとき18歳ですね。やっぱり、前のB面曲は先にレコーディングしてたのかも。
Track:1 グッバイ・ガール
作詞:岡田冨美子
作曲:吉田拓郎
編曲:竜崎孝路
B面は「デイト」ですよ。うーん。いいです。ワタシ、デート好きなんですよ。今でも女の子とお話しするとドギマギして幸せになれます。聞かれていませんね。でも、アイドルのデートソングはいいですねぇ。大谷明裕さんは演歌の作曲のイメージなんですが、どうしてなかなかアイドルソングもやられていたんですね!
Track:2 とまどいデイト
作詞:志名亮
作曲:大谷明裕
編曲:大谷和夫
とまどいデイト
渡辺桂子
2004/12/16 1446720808
恋人白書渡辺桂子
2004/12/16 368913835
1985年03月10日 恋人白書
デビューから丸1年、元々歌唱力には定評があって、しかも可愛い。でも、なかなかヒットに恵まれない感じがあります。がらっと2年目は印象を変えています。いい!いいじゃないですか。この曲、なんでもっとヒットしなかったんだろう。今聞いたらすごくいいと思いません?しかも歌唱力しっかりしてるからすごく聞きやすい。いやぁ、本当にわからないもので、この時期多分そんなにテレビで歌唱する機会がなかったんじゃないかなと思うんだけど、この曲勝負できたと思うんですよね。前田保さんは少女隊の「もっとチャールストン」の作曲の方よね。
Track:1 恋人白書
作詞:岩沢律
作曲:前田保
編曲:渡辺俊幸
B面もアイドルアイドルでいい!今のアイドルさんがカバーしても可愛いんじゃないかなぁ。マシュマロって今はちょっと違う意味になっちゃう?こちらも大谷明裕さんですね。本当にかわいいなぁ。デート系の曲はやっぱり好きなのよ。
Track:2 マシュマロ・ファンタジー
作詞:井上輝彦
作曲:大谷明裕
編曲:大谷和夫
マシュマロ・ファンタジー
渡辺桂子
2004/12/16 368913835
1985年06月05日 真夏のレッスン
1985年の夏、夏らしい楽曲で勝負です。いいじゃねぇか。早く言ってよって楽曲です。この曲がオリコン99位ですか。オリコンに入ってるだけでもいいという言い方はできるけど、でも、本当にいい!そして歌唱がやっぱり安定してるしきっとライブ映えしたんじゃないかなぁって思っちゃう。今のアイドルさんが歌っても違和感少ないですよ。原真弓さんって近藤真彦さんの「北街角」とかのイメージなんですが、バリバリアイドルソング書かれてるんですね。
Track:1 真夏のレッスン
作詞:原真弓
作曲:渡辺俊幸
編曲:渡辺俊幸
そして同じように夏っぽいB面。夏のデートは海に限ります。少し情景が浮かびそうなアイドルソング、幸せそうでいいんですよ。こういう曲ばかり聴いてたら毎日楽しいのです。今倖せです私って歌ってますしね。やっぱりこの時期は海外も視野にデートですかね。今の円安だとなかなか海外に足が向くことはなさそうです。
Track:2 夢・バケイション
作詞:原真弓・大谷かずみ
作曲:大谷明裕
編曲:水谷公生
夢・バケイション
渡辺桂子
2004/12/16
1985年10月21日 純情レジスタンス
あっという間に最後のシングルです。そうか、渡辺桂子さん実質的には2年しか活動されていないんですか。もうこの時期はTBSのドラマ「乳姉妹」に主演されて、女優という感じなのですが、歌手としては続けて欲しかったなという感じもあります。
ここで最後に持ってきた楽曲は「乳姉妹」のイメージも少しだけ持ってきたのかしら。
恋をしたなら誰だってみんな向こうみず。そんな歌詞と同じように翌年には逃避行的に渡米され事実上引退、そして写真集をいくつか出しているだけのようです。
Track:1 純情レジスタンス
作詞:原真弓
作曲:船山基紀
編曲:船山基紀
2枚目のアルバムをこのあと出されます。最後とわかっていたかどうかはわかりませんが、印象的なこの「蒼いメインテーマ」も含まれています。声が素敵だなぁ。情景が浮かびますし、今回一番気に入ったのはこの最後のシングルのB面とは皮肉なものです。
Track:2 蒼いメインテーマ
作詞:橋本淳
作曲:船山基紀
編曲:船山基紀
蒼いメインテーマ
渡辺桂子
2004/12/16 1446720808
配信
さて、Spotifyにはベストアルバム「渡辺桂子ゴールデン★ベスト」だけが配信されています。全てのシングルA・B面のほか、ファーストアルバム「Shake hand」の最初の曲「Pinkフラミンゴ」と最後のアルバムとなったセカンドアルバム「フォルテ・f」の最後の曲「都会への伝言」が含まれています。
「Pinkフラミンゴ」というと低俗というか、いろいろ物議がある1970年代の映画を思い出しますが多分無関係。「都会への伝言」はどこか逃避行を感じる楽曲でもあって、いい感じの曲ではあるんだけど、何かの意図があるんでしょうかね?でも本当に歌唱力、表現力があったと思うのです。こうして聴いてみるのも本当に楽しいですね。