2024/03/21 歌謡曲が好き もくたま特集 国実百合 國實唯理 80年代歌謡曲 90年代歌謡曲 楽曲紹介

国実百合さんのシングル楽曲を聴いてみる


目次
  1. 1988年03月16日 青い制服
  2. 1988年06月21日 ボーイフレンド
  3. 1988年09月28日 秋色の街
  4. 1988年12月10日 友だち以上
  5. 1989年03月01日 あなたしかいらない
  6. 1989年07月05日 きっと…
  7. 1989年10月21日 北風にひとりぼっち
  8. 1990年02月22日 北風と太陽
  9. 1990年07月01日 太陽は知っている
  10. 1990年11月01日 哀しい疑惑
  11. 1991年03月01日 愛のエチュード
  12. 1991年11月01日 コーヒー・ルンバ
  13. 配信

今週のもくたま特集は国実百合さんを聞いてみます。1988年3月16日にデビューされた国実百合さん。
歌番組が少なくなっていた時代でもあって、なかなか認知されにくい状況にはありましょうが、その中でもシングル12枚、フルアルバム4枚を出されております。かなり頑張ってプッシュされたのではないかと思います。楽曲にも期待できるというものです。

ラジオでは好意的に取り上げられていましたし、当時のアイドル雑誌では表紙を飾ったりもしていた記憶があります。楽曲よりは実際は明るい感じだったんじゃないかなという印象ですが、実際は病弱でご苦労もされていたようです。

最近Youtubeで歌われたりステージに立たれたりと音楽活動を再開されているようで、同年代の方が頑張っているのは励みになりますね。

アーティスト検索:国実百合
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=pzAmx8j%2FoApswFCs5hGuFw%3D%3D

青い制服
国実百合
2005/12/21 300838998

1988年03月16日 青い制服

デビュー曲です。この次期ですから卒業をイメージした楽曲になっています。作詞の麻生麗二氏は売野雅勇さんの変名です。さわやかではありますが、全くこなれていないというか、はじめてのレコーディングに少し戸惑ってるのかなという印象は感じます。

Track:1 青い制服
作詞:麻生麗二
作曲:林哲司
編曲:林哲司


B面ですが、スクールリングってのが、あまり個人的になじみがないので検索しますと卒業記念につくる指輪としています。その階級や素晴らしい学校としての証ならば、確かに私には縁がないわけです()とはいえ歌詞の中ではペアのカレッジリングを交換するつもりだったのに、まぁ、そこまで持たなかったカップルということになりましょうか。年上の人になびいた彼氏というのは珍しい展開かもしれませんね。女の子が年上の彼に云々ってのは多いんだけど。

Track:2 さよならのスクールリング
作詞:麻生麗二
作曲:林哲司
編曲:萩田光雄

さよならのスクールリング
国実百合
2005/12/21 300838998


ボーイフレンド
国実百合
1988/6/21 300838998

1988年06月21日 ボーイフレンド

3ヶ月後に発表した楽曲はファーストシングルから大きく変わった夏を前に彼氏と車で避暑地に行きます。列車と並んで走るあたり、同じ避暑地へ向かうのでも以前紹介した松本伊代さんのアルバムとは少し違ってライトです。避暑地へのドライブが高級ではなくなった。高原の原宿といわれた清里高原は今はひっそりと、そのパステルな建物だけが往時を忍ばせます。

Track:1 ボーイフレンド
作詞:麻生麗二
作曲:林哲司
編曲:林哲司


その夏が終わる時、残念ながらシュートできなかった彼と、彼にシュートしなかった彼女の葛藤みたいなのが見えたりもします。誰しも好きになった人は自分にとってのヒーロでヒロイン。1枚目よりよりは慣れた感じでらしさが出てきました。声も可愛いし、なかなか時勢的にソロアイドル最終期で難しい時期ではありますが存在感はあったと思うのです。ファーストアルバムも7月に発表します。

Track:2 最後の優しい夏
作詞:麻生麗二
作曲:林哲司
編曲:萩田光雄

最後の優しい夏
国実百合
2005/12/21 300838998


秋色の街
国実百合
2005/12/21 300838998

1988年09月28日 秋色の街

3枚目のシングルは秋ですね。どうしても秋は切なくて、一人で歩きたくなったりもします。何に落ち込んでいるかはわからないけれど、秋というだけで少し寂しい気持ちになるものでしょうか。夏のドライブ楽しかったなぁとか。
プラタナスは落ち葉が多くて虫が少ない街路樹に適した品種とのことで、明治時代に輸入されたようですね。それを歌詞の頭に持ってきてイメージができるのがいい。そこを歩く百合さん可愛いじゃないですか。

Track:1 秋色の街
作詞:田口俊
作曲:林哲司
編曲:林哲司


いろんなタイプを歌わせたいというのもあるんでしょうが、今までの印象とずいぶん違う曲調で、林哲司さんも広いなぁって思います。さて、朝です。朝まで一緒にいたんですね。夜明けの夢は朝にまぎれたんですよ。いいですねぇ。

Track:2 MORNING BIRD
作詞:田口俊
作曲:林哲司
編曲:林哲司

MORNING BIRD
国実百合
2005/12/21 300838998


友だち以上
国実百合
2005/12/21 300838998

1988年12月10日 友だち以上

デビューから4枚のシングルを出しました。春、夏、秋、そして冬の楽曲です。寂しい気持ちになりますね。彼女のいる彼にときめいてしまう、でも憎むだけで略奪できない。4枚のシングルで、さまざまなタイプの曲を歌わせて、その成長が感じられる楽曲になっています。
楽曲も印象的で素敵です。ギターの間奏とか新川博さんの真骨頂でもありそうです。個人的に今回一番気に入った楽曲です。

Track:1 友だち以上
作詞:田口俊
作曲:林哲司
編曲:新川博


そのB面も同じ作家陣です。聞く感じより歌うには難しい楽曲だと思うんですよ。ちょっと字余り感と唐突なサビはともかく、歌唱力が本当に上がったなというのがこの4枚で見えてきます。翌年3月発売の2枚目のアルバム制作にはいっていたと思いますので、練習して練習してレコーディングしたんじゃないかなぁ。

Track:2 さよならLonely
作詞:田口俊
作曲:林哲司
編曲:新川博

さよならLonely
国実百合
2005/12/21 300838998


あなたしかいらない
国実百合
2005/12/21 300838998

1989年03月01日 あなたしかいらない

デビューから1年経ちまして5枚目のシングルで、アルバムとほぼ同時に発売された楽曲です。少し激し目な楽曲はデビュー曲からイメージを大きく変えたいというものだったんでしょうか。この曲はタイアップの記述はありませんが、結構ラジオとかでかかった印象でした。サビが印象的なので一度聞くといいなぁと思ってもらえそうなんですけどね。

Track:1 あなたしかいらない
作詞:及川眠子
作曲:林哲司
編曲:山川恵津子


この曲もいいなぁデビュー曲、2枚目のシングルのB面曲と同じ作家陣なのですが、B面らしいよさというか、ラジオではあまり流れない以上レコードを買った人へのプレゼントみたいなところがあると思うんです。アルバムにも収録されていませんしね。

Track:2 ガラスのタイプライター
作詞:麻生麗二
作曲:林哲司
編曲:萩田光雄

ガラスのタイプライター
国実百合
2005/12/21 300838998


きっと…
国実百合
2005/12/21 300838998

1989年07月05日 きっと…

きっと、国実百合さんに関わった方々はある程度手応えがあって、大ヒットには恵まれていないながらも固定ファンもついて、もう一押し必要だろうと思ったと思うのです。
で、夏っぽい楽曲はすごくよくて、避暑地から「アロハ、マハロ」ですよバブルの記憶も鮮やかでまだまだ若者には高揚感があったし、海外も近い。1秒たりとも無駄にできないんです。ですが、残念ながら30位以内にも入れなくて、これはタイトルが少し地味だったんじゃないかなぁ。

Track:1 きっと…
作詞:三浦徳子
作曲:林哲司
編曲:萩田光雄


B面はしっとりと、「寂しい時はこの場所に来なよ」がエアポートですか。遠距離恋愛は寂しい。本当に楽曲は素敵で、きっと聴いたらいいなぁって思うんですよ。でも真っ黄色のジャケットは色物だし、力が入ってるんだか入っていないんだかよくわからなくて。それでもシングルのジャケット本作までは2枚折りで、ラジオ局のリクエストハガキの宛先が列挙されていたりするんですよね。楽曲で勝負できるって思ってはいたんだろうし、それは間違っていないんだけど、きっと思っている結果じゃなかったというのは残念よね。このあと3枚目のアルバムを発表します。

Track:2 いつもそばにいるからね
作詞:三浦徳子
作曲:林哲司
編曲:萩田光雄

いつもそばにいるからね
国実百合
2005/12/21 300838998


北風にひとりぼっち
国実百合
2005/12/21 300838998

1989年10月21日 北風にひとりぼっち

多分冬の楽曲は予定されなかったのか秋に発売です。この曲からCD・カセットのみの発売になってシングルレコードの発売はありません。
そしてこの曲もいいんですよ。何かのタイアップとかがあればわからなかったよなぁって思っちゃう楽曲です。そしてボーカルは前作にも増して良くなっていて、アイドルではあるんだけど、ちゃんと楽曲と歌唱で勝負できるんじゃないの?って感じはします。今配信の時代に(Spotifyにはないけど)ふと聴いたらいいって思ってもらえそうなんだよな。時代はガールポップでもあって、自分で曲は作らなくても、そこに割って入れるかと言えばレコード会社内の問題もあったのかもしれないね。

Track:1 北風にひとりぼっち
作詞:青木久美子
作曲:林哲司
編曲:山川恵津子


いやいやまってよ。30年以上経って掘り出された楽曲めちゃめちゃいいじゃないですか。当時のスキーリゾートへの車中に忍ばせておきたかった楽曲。ドラマタイアップとかあったら確実にいけてたでしょ。実際はオリコン50位以内にも入らなかったわけですけどね。

Track:2 スノー・パラダイス
作詞:青木久美子
作曲:林哲司
編曲:山川恵津子

スノー・パラダイス
国実百合
2005/12/21 300838998


寒い朝
国実百合
1990/2/22 1718438629

1990年02月22日 北風と太陽

1962年の吉永小百合さんの楽曲のリバイバル「寒い朝」を含めた4曲入りカバーミニアルバムです。オリコンではシングル扱いです。残念ながらチャートには入らずです。個人的にはバラエティ番組で歌ったのを見ており、決して歌が下手なわけではないのですが、やはり若いんですよね。

Track:1 寒い朝
作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正
編曲:山川恵津子

こちらの楽曲は1977年に岸本加世子さんが歌われていた楽曲ですね。1983年に武田久美子さんもカバーされています。

Track:2 北風よ
作詞:荒木一郎
作曲:荒木一郎
編曲:山川恵津子

北風よ
国実百合
1990/2/22 1718438629

清水由貴子さんが1977年に出された楽曲です。

Track:3 お元気ですか
作詞:阿久悠
作曲:三木たかし
編曲:山川恵津子

お元気ですか
国実百合
1990/2/22 1718438629

そばにいて下さいは1981年の相本久美子さんのアルバムのカバーですね。この曲は他の3曲に比べると有名ではないので、新譜かな?と思ったらやっぱりカバーなんですね。リバイバルヒットがいくつかあった時期ではありますが、ちょっと二番煎じ的で、あまり話題にならなかった感があります。

Track:4 そばにいて下さい
作詞:相本久美子
作曲:濱田金吾
編曲:山川恵津子

そばにいて下さい
国実百合
1990/2/22 1718438629


太陽は知っている
国実百合
2005/12/21 300838998

1990年07月01日 太陽は知っている

このあと3枚目のアルバムを出されます。本人の意識はわかりませんが、きっと本格的な歌手になる方向も検討されていたんじゃないかなという印象はもっています。夏っぽい楽曲ですが、二十歳を前に少し大人な楽曲ですし、どうアイドルから移行させるのか?って考えた楽曲なんじゃないかなぁ。ちょっと流れてきたら気になっちゃうと思うんだけど。

Track:1 太陽は知っている
作詞:青木久美子
作曲:林哲司
編曲:山川恵津子


こちらの楽曲がA面でもいいかなぁって感じの少し弾けた楽曲で、夏のドライブに忍ばせておいてもいいんじゃないかなぁ。歌詞は意味深で少しお姉さんとして見られている感がいいですね。

Track:2 哀しみを抱きしめないで
作詞:青木久美子
作曲:林哲司
編曲:船山基紀

哀しみを抱きしめないで
国実百合
2005/12/21 300838998


哀しい疑惑
国実百合
2005/12/21 300838998

1990年11月01日 哀しい疑惑

残念ながらヒットに恵まれなかったんですが、楽曲はしっかり作り込まれて、それでいて短い間隔でリリースされています。この楽曲もふと流れてきたら誰が歌ってるの?って気になっちゃうタイプの楽曲な気がするんですよね。過去の楽曲ではあるけれど、アーティストの活動の記録ですから聞ける状態にあってほしいなとも思うのです。

Track:1 哀しい疑惑
作詞:三浦徳子
作曲:国安わたる
編曲:山川恵津子

意味深なタイトルのカップリングです。もう少し大人でもいいかな?って思うけどこちらもいい楽曲。本当に簡便に聞けない現在が残念ではあります。この楽曲からは林哲司さんから離れているわけですが、その分大人な、アダルティを感じる楽曲で、この方向はわかるんですよ。でもきっとファンはそれは求めていなかったのかなぁ。

Track:2 薔薇色の嘘
作詞:三浦徳子
作曲:吉実明宏
編曲:山川恵津子

薔薇色の嘘
国実百合
2005/12/21 300838998


愛のエチュード
国実百合
2005/12/21 300838998

1991年03月01日 愛のエチュード

国実百合の名前では最後の楽曲になります。アルバムも同時期に発売になっていますが、アイドルを決別するという意味もあったのかもしれません。それにしても歌唱映像を見たことがありますが、すごく歌唱も良くて、それでいてかわいい。姿はどこかあどけないのに、楽曲は少し大人で、すごくいい。売れる売れないはともかく、騙されたと思って検索してほしいなぁと思うのです。

Track:1 愛のエチュード
作詞:門谷憲二
作曲:伊藤薫
編曲:川口真

そのカップリングも大人感があります。本人が歌いたいタイプの楽曲がこちらだったのかなぁ。それともアイドルを続けたかったのか。この楽曲を最後に名前を変えて再デビューします。それはアイドルとの決別もあったのかしら。

Track:2 喜・怒・哀・楽
作詞:弥勒
作曲:伊藤薫
編曲:川口真

喜・怒・哀・楽
国実百合
2005/12/21 300838998


コーヒー・ルンバ
國實唯理
2005/12/21 300838998

1991年11月01日 コーヒー・ルンバ

國實唯理と名前の表記を変えて、そしてコーヒー・ルンバはちょっと驚きました。カップリングも含めてラジオでは何度か聴いています。そして「クイズ!年の差なんて」のエンディングテーマとなりまして、荻野目洋子さんの楽曲とも趣が違って、個人的にはこちらの方が好きなアレンジです。

Track:1 コーヒー・ルンバ
作詞:J.M.Perroni
作曲:J.M.Perroni
編曲:川口真

そしてカップリングは「迷い道」ですが、アレンジがずいぶん違って、これはこれでいいんですよ。そしてこのあとベスト盤を1枚出して引退されることになります。引退後にベストアルバムが出ています。

Track:2 迷い道
作詞:渡辺真知子
作曲:渡辺真知子
編曲:川口真

迷い道
國實唯理
2005/12/21 300838998


現在はYoutubeで過去楽曲を歌われているのが検索されます。また今年イベントに出演されてステージにも立たれたということです。なかなかヒットしたとは言えないわけですが、それでもどこか記憶に残る可愛らしさと、そして印象的な楽曲はお出しになっていて、アイドル冬の時代の中頑張っておられたことが、シングル曲を改めて聞くとわかるというものです。12枚のシングル、4枚のアルバムはこの時期のアイドルさんにしてはちゃんと音楽活動をされていた証という枚数。焦ることは何もありませんので今後も活動されていってほしいなと思います。

配信
Spotifyではアルバム4枚と企画シングル1枚が配信されています。
・Summer in Blue
・シーズンズ
・Y-923NE(ミニアルバム)
・北風と太陽(シングル扱い)
・TEARS TIARA
・ニュー・フェイセス
シングル楽曲(特にB面)の配信が期待されますね。Youtubeミュージックも同様の配信内容です。
Appleミュージックでは2005年12月21日発売の国実百合ベスト(CD2枚組)が配信されておりますので、当サイトでは楽曲の一部を聞くことが可能です。

top