2024/02/22 歌謡曲が好き もくたま特集 中川勝彦 80年代歌謡曲 楽曲紹介

中川勝彦さんのシングル楽曲を聴いてみる


目次
  1. 1984年02月22日 してみたい
  2. 1984年05月10日 花の首飾り
  3. 1984年10月01日 please, understand me
  4. 1985年05月25日 Skinny
  5. 1985年07月10日 ナンシーChang!
  6. 1986年02月25日 クール・ロマンティック
  7. 1986年05月25日 from シンデレラ
  8. 1986年11月28日 ラスト・ウィッシュ(12インチ)
  9. 1988年09月21日 アルバイト・ドリーマー
  10. 1989年08月21日 I CALL YOU
  11. 配信

今週のもくたま特集は先日ワーナー時代の全楽曲が配信開始となりました中川勝彦さんのシングル楽曲を聴いていきたいと思います。

若くして闘病し亡くなられた中川勝彦さんではありますが、歌手としても俳優としても活躍されておられ、そして中川翔子さんのお父様であることも知られております。

アーティスト検索:中川勝彦
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=OlIA5mY6UOr%2FKi6Mt9s7rg%3D%3D

10枚のシングル、そしてオリジナルアルバムを8枚残されています。なかなかヒットには恵まれませんでしたが、ちょっと気になる、万人ウケはしないとは思いますが、どこか気になる楽曲を発表されていたという印象があります。
とはいえ、B面曲も含めて聞く機会はあまりなくて、今回改めて聞いてみて、いい!って思いまして、予定を変更して今週は中川勝彦さんのシングル楽曲を紹介していきたいと思います。

してみたい (Single Version)
中川勝彦
1984/2/22 1723439155

1984年02月22日 してみたい

なんだろう、なんとも言えない楽曲で、してみたいことは悪い遊び、軽く酔って、罪な遊び、かるいJoke。まぁ、したいんですよ。とはいえ、なんでしょう、魅力的なんですよ「たっいー」ってのも印象的です。林哲司さんっぽい印象ではないのですが、アレンジ的なものかも。

Track:1 してみたい
作詞:嶋崎政樹・松尾由紀夫
作曲:林哲司
編曲:白井良明


B面もなんともいえない、いい悪いというか、一度聞いても印象が残らないんだけど、2度3度聞くと味があるという感じかなぁ。1984年にはちょっと新しい感じ。だけどだけどというのは印象的なんだけど、なんか過ぎ去ってしまう。作曲は原田真二さん。ちょっと電子的なのは白井良明さんらしいのかも。
Track:2 愛じゃない
作詞:松尾由紀夫
作曲:原田真二
編曲:白井良明

愛じゃない
中川勝彦
1984/2/22 1723439155


花の首飾り (2008 Remaster)
中川勝彦
1984/2/22 1727387302

1984年05月10日 花の首飾り

タイガースの花の首飾りをカバーしています。ギター的なアレンジが白井良明さんらしいのかも。ビジュアルと印象を合わせているというか、綺麗なんですよね。ボーカルもかなり「いじってる」感じに聞こえます。

Track:1 花の首飾り
作詞:菅原房子
作曲:すぎやまこういち
編曲:白井良明


Track:2 夜風からビーチ・ムーン
あら、好き。印象的な歌詞ですね。「こんな夜 僕はガラスだったらよかった」そのお綺麗な顔で言うからこそで、腹の出たおっさんが言うセリフではありません。これは発見した!って感じです。夜のドライブ楽曲に忍ばせておきたい。
作詞:銀色夏生
作曲:白井良明
編曲:白井良明

夜風からビーチ・ムーン (2008 Remaster)
中川勝彦
1984/2/22 1727387302


please, understand me (2008 Remaster)
中川勝彦
1984/9/25 1727570503

1984年10月01日 please, understand me

デビュー1年目、3枚の楽曲を立て続けに出し、アルバムも2枚立て続けに発表します。それだけ楽曲を用意していたとも思いますし、歌手としての中川さんを高く評価されていたとも言えましょう。
すこし社会批判を混ぜながらの楽曲は少し早かった感じもしますが、普遍的な愛を歌い、でも、騙されたくない。実際には抗えないってのはあります。加藤和彦さんの登場で大きく楽曲が変わったのですが、ファンはどう感じたんでしょうかね?

Track:1 please, understand me
作詞:安井かずみ
作曲:加藤和彦
編曲:加藤和彦


同じ作家陣でのB面です。メロウメロウと印象的ではあって、そして、この当時には絶対に楽曲的に新しくって、でも、歌謡曲っぽさもあるので聴きやすいのですが、それまでと楽曲の印象が違うからなぁ。なんか格好良くてやっぱりどこかドライブの楽曲に加えておきたいかも。
Track:2 メロメロメロウ
作詞:安井かずみ
作曲:加藤和彦
編曲:加藤和彦

メロメロメロウ (2008 Remaster)
中川勝彦
1984/9/25 1727570503


Skinny (2008 Remaster)
中川勝彦
1985/5/25 1727572922

1985年05月25日 Skinny

前作から半年経っての楽曲です。この間に3枚目のアルバムを出されていて精力的に活動されています。作編曲が白井良明さんに戻ったのは本人の希望でしょうか。イントロから格好いいですね。
とはいえ、振り幅が大きくて、ファンは結構困ったかもしれません。痩せた女性のラインというのは憧れを持って見るのですが、中川勝彦さんは細い方が好きだったのかしら?いえいえ、太い細いじゃないんです、あなただからいいんです♪

Track:1 Skinny
作詞:岩里祐穂
作曲:白井良明
編曲:白井良明


ご本人の作曲です。銀色夏生さんの詞と合わせて、少しもの悲しい楽曲に仕上がっています。3枚目のアルバムは今回聴いて気に入りました。夜寝る前にふと聴きたくなるかもしれません。配信という楽曲提供方法に賛否はありますが、間違いなく知らない世界を見せてくれて、幅が広がっていきます。多分この楽曲も聞く機会がなかったはずです。

Track:2 白く光る
作詞:銀色夏生
作曲:中川勝彦
編曲:新川博

白く光る (2008 Remaster)
中川勝彦
1984/9/25 1727572922


ナンシー・Chang! (REMIX) [2008 Remaster]
中川勝彦
1985/7/10 1727571963

1985年07月10日 ナンシーChang!

加藤和彦さんに楽曲が戻るわけですが、なんか面白い曲だなぁ。耳に残るナンシーチャン!なんですが、ナンシーチャンってなんですかねぇ?大昔の日本製人形に名前がありますが多分無関係かなぁ。前作から2ヶ月も経たずに発表した楽曲って意味でも少し意味深かも。

Track:1 ナンシー・Chang! (REMIX)
作詞:安井かずみ
作曲:加藤和彦
編曲:新川博


B面はご本人の作曲。あら、いい!何かタイアップがあっても良さそうな楽曲ですね。実際にホテルの朝に聞きたいような楽曲でもあります。朝の海辺をあなたと歩く、その想像だけでもいいなぁ!って思っちゃう。

Track:2 なぎさホテル
作詞:岩里祐穂
作曲:中川勝彦
編曲:新川博

なぎさホテル (2008 Remaster)
中川勝彦
1985/5/25 1727571963


クール・ロマンティック (2008 Remaster)
中川勝彦
1986/2/25 1727706926

1986年02月25日 クール・ロマンティック

スマッシュヒットした楽曲になります。林哲司さんがプロデュースした楽曲になります。オリコン最高位は50位ではありますが、結構ラジオでかかっていた印象です。今も古くなく、ふと流れてきたら「いい!」って思うような気がします。変形シティポップと言いますか、再発見されるんじゃないかなぁ。やっぱりフェードアウトですよね♪

Track:1 クール・ロマンティック
作詞:来生えつ子
作曲:林哲司
編曲:林哲司


「じゃすみんないと」と読ませます。タイトルを考えたのも来生えつ子さんなんでしょうか?ジャスミンティーは酔いを覚ます薬(?)なんですが、やっぱり変形シティポップな林哲司さんっぽいフレーズも冴えていて、こんな曲どうです?って掛けてみたくなる。突然最後に変わる感じも不思議でいい。
Track:2 邪悉茗・夜
作詞:来生えつ子
作曲:林哲司
編曲:見岳章

邪悉茗・夜 (ジャスミン・ナイト) [2008 Remaster]
中川勝彦
1986/2/25 1727706926


from シンデレラ (2008 Remaster)
中川勝彦
1986/5/25 1727572368

1986年05月25日 from シンデレラ

ご本人の作詞作曲、そして竹中尚人さんはCharさんですね。作曲には林哲司さんも入っていて、あまり見かけない取り合わせな気がします。4枚目のアルバムが直後に発表されていますので、先行シングルって感じでしょうか。
文字数が多い歌詞は、中川勝彦さんが気持ちを吐き出したって感じに見えます。すごくまとまっている曲といい、ギターソロな編曲といい、今までとは随分違って、こういう楽曲を本人はやりたかったのでしょうか。

Track:1 from シンデレラ
作詞:中川勝彦
作曲:中川勝彦・林哲司
編曲:竹中尚人


B面もご本人の作詞作曲。同じように文字数が多めでありますが、歌詞は素直なラブソングになっています。ただ、きっとカラオケにあっても難しい楽曲だろうなぁと思います。なんか不思議な気持ちになる楽曲で癖になりますね。

Track:2 BE MY GIRL
作詞:中川勝彦
作曲:中川勝彦
編曲:松原正樹

Be My Girl (2008 Remaster)
中川勝彦
1986/5/25 1727572368


1986年11月28日 ラスト・ウィッシュ(12インチ)

ワーナーからは最後となるシングルは12インチシングルとなっています。副題の通りクリスマスソングになっています。2014年に中川翔子さんもカバーされていて、私個人はそちらの印象が強かったので、今回原曲を聞けてよかったです。なかなか聞く機会のなかった楽曲なのですね。
本人の作詞作曲で、こちらはCharさんの名義で編曲になっています。
サビの方が低いというのも含めて、あまりみない感じの楽曲ですが、だからこそ印象的な楽曲になってると言えましょうか。最後のギターはCharさんでしょうか?

Track:1 ラスト・ウィッシュ -同じ色のクリスマス-
作詞:中川勝彦
作曲:中川勝彦・Char
編曲:Char


B面は2曲が入っています。のっけから「声が出るほど俺を責めないで」というどういうSEXなんだろうと想像しちゃう歌詞ですが、いい感じのロックでございます。バンドとして格好いい。当時のバンドは「MAJI MAGIC」としてChar,、鈴木享明、国府輝幸、柏原克己というメンバーでございました。アルバムにはまだ7歳だったJESSEさんも入っていたはずです。

Track:2 OVER SEX
作詞:中川勝彦
作曲:中川勝彦
編曲:Char

Over Sex (2008 Remaster)
中川勝彦
1986/11/28 1727707526


ライブバージョンのfrom シンデレラですが、こんな感じのライブだったの?とちょっと驚くライブテイクです。個人的にはシングル曲としてよりライブは見違えてイキイキしてるように聞こえます。

Track:3 from シンデレラ
作詞:中川勝彦
作曲:中川勝彦・林哲司
編曲:Char

from シンデレラ (Live at 渋谷公会堂, 1986/07/30) [2008 Remaster]
中川勝彦
1986/11/28 1727707526


ワーナーでの活動は翌年のアルバム「MAJI-MAGIC」で終了してNECアベニューに移籍することになります。残念ながら配信がないので、検索などしていただいて、ぜひ聴いていただきたいのが移籍後の2枚です。

1988年09月21日 アルバイト・ドリーマー

アルバム「LOVER PEOPLE」と同時発売されたシングルです。このアルバムはニューヨークでレコーディングされた意欲作です。作曲と編曲を自身がおこなっており、キャッチーでダンサブルな感じに仕上がっています。1988年という時代背景的にもいいなぁって感じですね。

Track:1 アルバイト・ドリーマー
作詞:MIKU HARLEY
作曲:中川勝彦
編曲:中川勝彦

B面は本人が作詞もされています。歌詞カード的には意味深なカタカナが使われています。歌詞を読むと、さまざまな感情が生まれるようで、少し気分が落ち着いている時に聞きたい楽曲。こちらも1988年という少し浮かれた時代に釘を刺すような、そんな感じもします。個人的には好きです。本当に配信がないのが残念だわ。
Track:2 メッセージ
作詞:中川勝彦・MIKU HARLEY
作曲:中川勝彦
編曲:中川勝彦


1989年08月21日 I CALL YOU

1年後に発売された最後のシングル楽曲です。CDのみで発売(プロモーション7インチはあるようです)されています。アルバム「HUMAN RHYTHM」と同時に発売になっています。こちらの楽曲はネットにもなさそうですね。

Track:1 I CALL YOU
作詞:中川勝彦
作曲:中川勝彦
編曲:中川勝彦・Oscar Deric Brown

さかたかずこさんは中森明菜さんのノンフィクション エクスタシーとかでお見かけしていますね。たいていMONEYという曲は自分にはない「金」というものを持つもの持たざるものの葛藤だったり、それに動かされていく相手を思うような楽曲になりますね。これが最後になるとは、いや、なんというか悲しいのです。

Track:2 MONEY
作詞:さかたかずこ
作曲:中川勝彦
編曲:中川勝彦・Oscar Deric Brown


配信
最初にも書きましたとおり、今回はワーナーから発売された音源はすべて配信されているようです。NECアベニュー時代の楽曲はその後会社が清算していることもあり、原盤権がどのようになっているのかはわかりませんが、多くのNECアベニュー所属時代の楽曲が配信されていないことを見ると現時点では望み薄です。今回配信されたシングル楽曲をプレイリストにしていますので、ぜひ一度お耳通しを♪


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