2024/01/18 歌謡曲が好き 日本レコード大賞 紅白歌合戦 年忘れにっぽんの歌 年間ミュージックアワード ももいろ歌合戦

2023年末大型歌番組特番チェック


目次
  1. 発表!今年イチバン聴いた歌~年間ミュージックアワード2023発表!
  2. 第65回日本レコード大賞
    1. 第65回日本レコード大賞 新人賞
    2. 第65回日本レコード大賞 優秀作品賞・大賞
    3. 第65回日本レコード大賞 各賞
  3. 第56回年忘れにっぽんの歌
  4. 第74回NHK紅白歌合戦
  5. 番外編:第7回ももいろ歌合戦

もはや年末感も正月感もすっかり終わってしまっていますが、いろいろやることがありまして年末の特番あまり見ることができておりません。録画だけは残しているのですが、えいや!と見ないと未試聴のままお蔵入りともなりかねませんね。

そんな中で昨年末に放送された大型歌謡番組は昨年紹介したものとほぼ同じタイトルの番組が放送されました。


発表!今年イチバン聴いた歌~年間ミュージックアワード2023発表!

日本テレビ系・12月27日19時~4時間半

まず、2022年末の放送も紹介した配信チャート(AppleMusic)からランキング形式で「今年本当に聴かれた曲」を紹介する「発表!今年イチバン聴いた歌」であります。この新しい試みの番組はネットでの評価も概ね好意的に捉えられたようで定番番組となりそうですね。
日本テレビでは34年ぶりに生放送で歌唱するとされる田原俊彦さんを含め、配信だからこその出演者を幅広い年代からそろえた感じがいたします。ジャニーズ事務所の問題如何に関わらず、サブスクリプション配信を行っていないジャニーズ事務所(SMILE-UP)所属アーティストはほぼ参加せず、また、同様にモーニング娘。なども出演の機会はないといえましょう。
ただ、旧ジャニーズ事務所所属ではTravis Japanは配信が行われていますので、今回自身の楽曲のほかピンク・レディの楽曲を未唯mieさんと披露しています。

また、ジャニーズJr内のユニットであったIMPACTorsは全員が昨年ジャニーズ事務所を退所、そして滝沢秀明さんが立ち上げた事務所内で再始動した「IMP.」としてこの番組で地上波としては初の生歌唱を行っています。

そういう意味ではあくまでも配信チャートに入っているかどうかが問題であって、所属がどこかという縛りを設けていないとも言えましょうね。

80年代ヒット曲としては斉藤由貴さんが「夢の中へ」、そして生放送でのパフォーマンスが34年ぶりとされる田原俊彦さんは「ごめんよ 涙」「哀愁でいと(NEW YORK CITY NIGHT)」「抱きしめてTONIGHT」の3曲を歌っています。現在も毎年シングルを発表していることも紹介され、3曲を踊りながら生歌パフォーマンスしても息切れもせず歌い切るという還暦とは思えない若さを感じるステージを披露しています。「昭和 平成 令和 アニメソング10連発」としては岩崎良美さんが「タッチ」を披露しています。

また70年代からは唯一未唯mieさんが登場しています。幅広い年代に対応する意味では今後は配信に対応が続く60年代70年代フォーク歌手の皆さんなども期待されますね。

90年代からも松本梨香さんがアニメ枠で「めざせポケモンマスター」を、LUNA SEAが「ROSIER」を、そして松任谷由実さんも日本テレビでの歌唱は15年ぶりということで「春よ、来い」を歌っております。

さて、今年一番聞かれた歌として3位がVaundyの「怪獣の花唄」、2位がYOASOBIの「アイドル」、そして1位を獲得したのはOfficial髭男dismの「Subtitle」だったのですが、本人たちが登場するわけでもコメントが発表されるでも賞状やトロフィーが贈られるわけでもないというのは、そのあたりの「権威」というのを振りかざすような番組ではないことも伺えますね。

サブスクリプション配信というのは、新しい曲古い曲無関係に自分が聴きたい曲を聴くことができ、そしてシステムからお薦めされるなどのフックがあってこそで、過去楽曲が入手しにくくなっている楽曲をどう加えていくか、むしろ「有料図書館」的な要素があるわけで、できる限り対応していっていただきたいのが希望となります。そうするとこのようなランキングに番狂わせが出てきそうで楽しみでもあるのです。100位以内に演歌や歌謡曲が入ってくると楽しくなってきましょう。


第65回日本レコード大賞

TBS系・12月30日18時~4時間半

12月30日放送が定番となったレコード大賞。今回久しぶりに作曲賞・作詩賞・編曲賞・企画賞を発表しています。元が作曲家協会の主催ですので、作曲、作詞という順序で楽曲表記されるのも面白いのですが、ついに年末の賞レースとしては唯一の存在になったということもありますので、各賞というものはもう少し細やかに紹介してもよかったのかなと思わないでもありません。

2022年の第64回は流し見していたのですが、今回65回は面白く見ることができました。というか、レコード大賞に対する再発見ができたとも言えます。生演奏が基本であること、賞が持つ権威についても私個人は今回面白く見ることができたなと思っています。

ただ、世間的にはやはりオワコンであることは覆い隠せるものではなく、視聴率10%割れは確実、今後はどのような形で行うべきなのかというのを考える時期にも来ているように思います。

わたしの一番かわいいところ
FRUITS ZIPPER
2022/4/29 1617608091

第65回日本レコード大賞 新人賞

今回の受賞者の皆さんを紹介します。
●最優秀新人賞 FRUITS ZIPPER
FRUITS ZIPPERのみなさんは2022年結成、配信楽曲をリリースしておりましたが2023年のCDデビュー作で最優秀新人賞を勝ち取りました。
個人的には作詞作曲編曲を手がけるヤマモトショウ氏の世界感がすごいなぁと思う曲であります。


●新人賞(紹介順)
・僕が見たかった青空
乃木坂46の公式ライバルとして2023年にデビューしています。秋元康氏のプロデュース、作曲の楽曲になります。歌詞が「木綿のハンカチーフ」の彼みたいな印象を持ちました。それにしても大人数グループアイドルは迫力がありますが、23人は割り切れないので整列したときに欠けるのはわざとなんでしょうかね?

青空について考える
僕が見たかった青空
2023/7/11 1701375861


・木村徹二
鳥羽一郎氏の次男で楽曲が「二代目」、作詞作曲は兄である木村竜蔵氏ということで、2022年にデビューされています。やっぱり声は素晴らしいですね。今時なかなか「苦労」な演歌はウケない面はあるものの、歌詞の「家族を大事に できない奴に 褒めた仕事が 出来るものか」はぐっときました。ここで紹介されたのを聞けてよかったです。

二代目
木村徹二
2022/11/16 1695850646


・LIL LEAGUE
2022年結成2023年メジャーデビューしているLDHのダンス・ボーカルグループですね。若い!って感じがいたします。さすがにキレキレですね。ダンス・ボーカルグループは韓国系や「グローバル」なものも含めて激戦区にも見えますので、そこでどう抜き出していくかが期待です。

Rollah Coaster - Re Recorded -
LIL LEAGUE from EXILE TRIBE
2022/10/24 1648278280



ケセラセラ
Mrs. GREEN APPLE
2023/4/25 1681600496

第65回日本レコード大賞 優秀作品賞・大賞

●日本レコード大賞 Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」
ドラマの主題歌として書き下ろされた楽曲としていますが、ドラマ以外での使用もあり、テレビをあまり見ない層でもよく耳にした楽曲という印象ではないでしょうか。ヒットの指標が動画再生数や配信再生数となっているわけで、もちろんCDとしても発売されてはいるものの、それほどそのランキングが高くない(最高9位)というのもありましょうね。納得できる大賞といえましょう。


●優秀作品賞・大賞ノミネート作品(紹介順)
・緑黄色社会「サマータイムシンデレラ」
「月9」ドラマに書き下ろされた楽曲ですね。選考として他局ドラマ主題歌とかの忖度は多分ないはずではあります。ちょっと懐かしさも感じる夏っぽい楽曲は王道な感じで好感が持てます。緑黄色社会の楽曲は外さないなぁって思いますね。

サマータイムシンデレラ
緑黄色社会
2023/7/24 1697302628


・純烈「だってめぐり逢えたんだ」
毎年候補には挙がっているんです。若干色物に見られているのかもしれませんが、実力もありますし人気もある。もう一歩なにかきっかけがほしいなと思うのであります。「強烈」なフックがあるといいのかなぁ。

だってめぐり逢えたんだ
純烈
2023/2/8 1666167350


・JO1「Trigger」
2020年デビューの日本人グループです。なかなかおじさんにはこのあたりがわかりにくいわけですが、日本と韓国での合弁での日本の事務所となりましょうね。それにしても今の若い方のパフォーマンス、すげぇなぁとただ感嘆するのみ。

Tiger
JO1
2023/9/8 1703732624


・市川由紀乃「花わずらい」
演歌勢では唯一のノミネートです。とはいえ、今や演歌の方も配信はあたりまえ、そして「おじいちゃんおばあちゃん」な親の世代でもスマートフォンを使いこなしSpotifyとかで聞ける。新たな時代にジャンルを問わずに進出してきた。そして、演歌だからと選り好みをしませんから若い世代でもこのような楽曲を素晴らしいと感じる方もいるわけで、やはりいい時代に生きてるなと思うのです。

花わずらい
市川由紀乃
2023/4/26 1681997658


・新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」
本来レコード大賞の審査楽曲の対象期間は前年10月から本年9月末までの発表楽曲になりますが「同期間に顕著な売上を示したものはこの限りではない。」としてノミネートされたものと思われます。ミュージックビデオも2023年に作成されています。

オトナブルー
新しい学校のリーダーズ
2020/2/28 1498880489


・imase「NIGHT DANCER」
2022年の楽曲です。岐阜県出身の方とされています。レコード大賞でノミネートされることが栄誉と思ってるかどうかはわかりませんが、今は本当に配信で何十万人も登録し、何億回も再生される、そういう公開方法なわけで、やはりテレビとは相性がよくない感じが見えます。それにしても格好いい曲だなあ。

NIGHT DANCER
imase
2022/8/19 1639023911


・BE:FIRST「Mainstream」
ヒップホップ系の楽曲もノミネートされてくる多様性の時代とも思えます。演歌もダンスもアイドルも関係なく配信や動画で見ていればおすすめされます。レコード大賞も一時期ジャンル分けをしたこともありますが、今だとその分け方すら困難でしょう。

Mainstream
BE:FIRST
2023/9/11 1703551874


・NewJeans「Ditto」
韓国の5人組女性アイドルグループである「NewJeans」の楽曲となります。日本語詞が一切ない外国人作詞作曲楽曲は過去は候補にならなかった気がしますが、そのあたりのルール的な面でもレコード大賞に筋がないなと思わせる理由でもありそうです。(あくまでも楽曲が良い悪い、外国人が良い悪いではなく、過去には西城秀樹ヤングマンYMCA等避けられていた歴史的な経緯ですね)

Ditto
NewJeans
2022/12/19 1658702359


・Ado「唱」
昨年に続いて電話での出演となりました。今は本人が来ない場合も大賞授与できるのでしょうか?(1994年の本人たちが出席しなかったMr.Children以降当日会場に出席した歌手にのみ大賞が授与されるという形になってるとは思うのですが)ただ安住アナウンサーとの電話の内容では今後の出演も期待できるように思います。ただ、家でテレビ見てると言われてしまうと、もうレコード大賞ノミネートの重みは彼女と周囲の関係者にとって全くないってことなので、そこまでしてノミネートする理由があるか?とも思います。


Ado
2023/9/6 1704093802


飾りじゃないのよ 涙は
JUJU
2015/11/18 1535541117

第65回日本レコード大賞 各賞

●最優秀歌唱賞 JUJU
最優秀歌唱賞は毎年裏大賞的に気になっていますが、今回ジャズ、80s、そして自身のオリジナル曲と3曲を披露しています。継続して物事を行うことを評価される仕掛けというのも必要ではありますよね。


●作曲賞 Ayase「アイドル」(歌唱:YOASOBI)

アイドル
YOASOBI
2023/4/12 1679278166


●作詩賞 Hiro「I’m a mess」(歌唱:MY FIRST STORY)

I'm a mess
MY FIRST STORY
2021/7/14 1571628536


●編曲賞 本間昭光「星見酒(ほしみざけ)」(歌唱:天童よしみ)

星見酒(ほしみざけ)
天童よしみ
2023/5/24 1684865664


今回復活した作詞、作曲、編曲賞ですが、特別賞では拾えなかったというものなのか、そのあたり必要に応じて賞を作ることができるという意味なのかなぁ。今回YOASOBIを優秀作品としてノミネートしない判断をしたときに、それまで韓国アーティストの受け皿的だった「特別国際音楽賞」に入れるとかは、ちょっと不可解でもあります。

あと、個人的に気になった楽曲が
・日本作曲家協会選奨 辰巳ゆうと
「星くずセレナーデ」という楽曲、新しいムード歌謡というか、毛色が違って個人的には気になった楽曲でした。

星くずセレナーデ
辰巳ゆうと
2023/9/13 1704590437


レコード大賞という選考システムは、今や誰を選んでも物議があって、なおかつアーティストの側に賞への思いがあまりないとなると、何か違う指標だったり、新しい選考方法を考えていく時期に来ていたんだと思います。「大賞」は楽曲、制作陣、レコード会社、アーティスト所属会社も含めた賞なのですが、どこか周りもその賞に重みを感じていない、身内側にもあまりありがたがられないような状況は見ていて痛々しくもなってしまいます。

とはいえ、今年こんな楽曲があったんだと自分の聞かないジャンルの楽曲を知る機会でもありますので、面白くは見ているのですけどね。


第56回年忘れにっぽんの歌

テレビ東京系 16:00~6時間

最近は完全に裏紅白として定着している年忘れにっぽんの歌ですが「大晦日に日本を代表する歌手が“本当に聞きたい”名曲の数々を熱唱します。」という釣書からも、かなり意識して選曲をしているなと思っています。実際に大晦日我が家で見ていたのもこの番組で、なんのかんの楽しんでいました。

16時台、北島三郎さんを迎えてのテレビ東京開局60年企画として「北島三郎と秘蔵映像を振り返る」では、お元気そうな北島三郎さんが今も意欲を持っていることが伝わってきて、そして北島事務所に所属していたもんたよしのりさん、大橋純子さんとのエピソードも披露しており、北島三郎さんが新しい楽曲に嫌悪していなかった、それどころか自分にできない音楽と最大限に評価して応援していたことを知ることもでき、私は見ていてちょっと泣けてきました。

以前の当サイト記事でも触れていますが、北島三郎さんが演歌アーティストとして完全なサブスクリプション楽曲配信を先だって行ったことで、演歌を聴く世代の方がサブスクリプションサービスを利用するようになり、また、今まで演歌を聴かなかった世代の方もその素晴らしさを知る機会になったこと。もちろん配信の賛否はありましょうが、その先鞭をつけていただいたことは、今、過去の楽曲をなかなか聴くことができない、入手し難い状況にある中で非常に大きな意味があることだとも思うのです。新しいことを頭ごなしに否定することなく挑戦し、そして若い世代を応援してくれる。そのような姿勢を見せていくことが素晴らしいし必要だとも思うのです。

17時台に千昌夫さん「北国の春」など12月に収録した楽曲が披露されていきます。収録放送でありますので非常にテンポがよく、次々に歌唱、そして、全体にフルコーラスに近い長さで演奏されることも非常にいいですね。ワンコーラスだけじゃもったいないアーティストばかりです。
これぞ楽曲の力、歌手の力を存分に見ることができて、ほろ酔い加減で見て入るんだけど、見入っちゃうのですよね。

18時台は前半に過去の出演者として南野陽子さん、氷川きよしさん、八代亜紀さん、吉幾三さんを。年明けすぐにお亡くなりになったことが発表された八代亜紀さんの歌唱はやはり素晴らしく、年末感を誘うものでもあります。

前川清さんはデビュー55周年、藤あや子さんは35周年、三山ひろしさんは15周年、香西かおりさんは35周年、大月みやこさんは60周年ということでメドレーを披露しています。このような特集を組めるのもこの番組ならではといえましょう。岩崎宏美さん、岩崎良美さん姉妹の共演もテレビではあまり見られないので貴重です。

19時台以降は紅白裏としての本領を発揮してチャンネルを変えさせないぞという意思をひしひし感じます。そして録画視聴も多いであろうことはわかっていますから、それも意図した20時台、21時台の過去映像特集時間などもありましょう。早見優さんは「夏色のナンシー」を、菊池桃子さんは「卒業」を歌うなど、80年台アイドルの参加も増えてきているのは視聴者の年齢層に考慮したものとは思いますが、喜ばしいことでもあります。

昨年に続いて大トリを五木ひろしさんが歌う。「契り」のあとは蛍の光が流れてきそうですが、その後に22時からは「孤独のグルメ」です。テレビを見たい人に合わせてるんですよね。


第74回NHK紅白歌合戦

NHK 19:20-23:45
最後は紅白歌合戦です。ジャニーズ事務所アーティストの消えた紅白はその穴埋めに苦労したようにも見えます。とはいえ、101スタジオなど中継も多めでテンポはよい感じです。毎年イベントが多すぎて曲が頭に入らないと言いますが、なんでしょうね。こうしなければならないんで仕方ないと言えば仕方ないんでしょうね。

とはいえ新しい挑戦として郷ひろみさんは「2億4千万の瞳~ブレイキンSP~」としてまだまだ若さをアピールし、顔を見せないバンドMAN WITH A MISSIONはmiletとのコラボレーションを披露。世のおじいちゃんおばあちゃんが何でこの人たちオオカミかぶってるの?という問いに子供世代も孫世代も「知らない」って言いそうな、なんともシュールな時間でもあります。(個人的にMAN WITH A MISSIONは大好きですが、なかなか一般世間認知的にね)

何をしたいのかわからない水森かおりさんの「日向岬〜紅白ドミノチャレンジSP〜」曲が全く入ってこなくて、なんか悲しくなってくるんですよね。

大泉洋さんは(もちろん台本の通り演じているだけではあろうが)やたらうるさくて、北海道民的に大泉さんが出るのはうれしいんだけど、ヒヤヒヤして、そしてうるさくて、場違いだなぁとも思います。せっかく楽曲も歌もいいのになぁ。

そしてニュースを挟んで「受信料のお支払い」が今年も登場して、素晴らしい紅白のためにも受信料をという意図であれば結構辛いです。

個人的にMAN WITHとともに感慨深かったのが10-FEETで、逆を言えば若い若いと思ってもすでに20年以上活動している実績のあるバンドですから、やはりしっかりしていてよいですね。

クイーン+アダム・ランバートは2024年に日本公演を予定していて、すでに70代になっているブライアン・メイ氏、ロジャー・テイラー氏が元気そうであるのがよかったなぁと思ったり。

けん玉ギネス世界記録への挑戦は、もう正直おなかいっぱいです。そして記録達成としたあとに失敗発表も含めて雑で、もうやめたほうがいい。というか、しつこすぎるよ。達成した年でやめておけばいいんだよね。三山ひろしさんがやりたいと言ってるのかどうかは知らないけど。

今回のメイン企画は伊藤蘭さん。キャンディーズの楽曲「ハートのエースが出てこない」「年下の男の子」「春一番」を当時の親衛隊の「おじいさま方」の前で歌います。紙テープを飛ばすのは今は禁止事項で今回はそういう企画として行ったんですが、なんか孫に説明してるおじいちゃんが目に浮かびますね。ファンが楽しそうで、伊藤蘭さんもキラキラしてるのがよかったです。

テレビ放送70年特別企画と題して黒柳徹子さんが出演されたのは、世代として面白かったです。90年代からポケットビスケッツ&ブラックビスケッツで「YELLOW YELLOW HAPPY」「Timing」はやはり今聞いても若かりし頃を思い出しますし、ビビアン・スーさんが元気そうでよかったな。
薬師丸ひろ子さんの「セーラー服と機関銃」、寺尾聰さんの「ルビーの指環」も、年齢重ねてもやっぱり可愛く格好良く、紅白としての特別枠、存分に楽しめました。

さて、ほかにも気になった方はたくさんいますが、とりあえず飛ばして、最後です。私の印象では紅白歌合戦はどちらが勝ったか発表して蛍の光を歌って番組が終了するなんですが、今回は蛍の光の後集計で結果発表、エンディングで司会が感想を言って終了って、なんか尻切れっぽい感じでした。集計に関係する事情はあるんでしょうけどね。

紅白歌合戦自体は面白く録画を見たのですが、もう、紅白を見る人と見ない人に分かれたんだからという割り切りみたいな、どうせ視聴率はあまりとれないんだから、これでいいじゃんって感じかな。中の人はもちろん頑張ってるんだけど、もう世代格差というよりテレビを見る層が見てもぽかーんと置いてきぼりにしても仕方ないじゃん。説明できないしと諦めた感があります。

そして私の子供を見ても、じゃあ若い人向けの楽曲が認知されているかと言えばそうでもない、みんな自分一人一人が「推し」を持ってる現在、みんなが知ってるは無いんですね。

ボーダーレスを謳っても、ボーダーしか感じなかった。壁が高いというか、多様性と言えば聞こえはいいけれど、どの層にもウケなかったともいえます。そんな中司会は有吉さんも環奈さんも素晴らしかったと思います。でも報われないよなぁ。


番外編:第7回ももいろ歌合戦

以前からBSなどで一部放送があり、見てはいたんですが、今更ながらにABEMAでの配信が行われていて、翌年末まで約1年いつでも見ることができるというのに気がつきまして、今回全編を見てみることにしました。

ABEMA 第7回ももいろ歌合戦
https://abema.tv/video/title/351-9

いやぁ、すごい。16時からの長丁場ではありますが、ももいろクローバーZだけでなく傘下のアイドルグループだけでもなく出演者が非常に多岐に渡って、しかも、生歌生歌唱フルコーラスをコンセプトにしています。テンポも良く、あれ?これは僕らが見たかった年末歌番組だったんじゃないの?って思ってしまった。

なにしろオープニングでは「日本の大晦日の新たなスタンダード」「エンターテイメントという心の癒しはなくなってはならない」「エッジの効いた革命的歌合戦」「世代を超えて楽しめる大晦日の恒例イベント」ですよ。気合の入り方が違います。そして、それを担っていた既存のテレビ番組が残念ながら世代間格差を埋められず、ともすればどの世代にも見向きもされなくなりつつあるエンタメ界の現状をどう解決していくのか?を相当に考えている。そう思うのです。

名誉会長は五木ひろしさん。そのあいさつの中でも「日本の大晦日の新しい息吹を強く感じる」と。テレビでの長く続いている紅白歌合戦の対抗というような小さな問題ではなくて、「多様性」のあるエンターテイメントをどう社会に紹介するか、そしてどう楽しませるか。「笑顔」をキーワードにしたももいろクローバーZ自体の姿勢に共感するという面でも「若い世代のお祭り」というイメージで見ると見誤る気がします。

ももいろクローバーZが2012年から2014年と紅白歌合戦に出演し、2015年に落選したときから続くカウントダウンライブの発展系が2017年からのももいろ歌合戦となると思われますが、彼女たちも結成15年を迎え、そしてももいろ歌合戦も既に7回目。出演アーティストは75組以上としています。

7時間にわたる長丁場を横浜アリーナで行い、ABEMAで生配信。今回はテレビ中継はなく、既存メディアはニッポン放送などラジオでの中継のみとなっています。そのラジオはまた別の裏側の紹介なども行っているとのことで、ラジオ局としても年末のコンテンツがどうしても不足する中で待望されたコンテンツとも言えましょう。

白組紅組の分けもジェンダーではないので、そういう意味でも新しい(とはいえ7回やってるんだが)からこその区分けと言えましょうか。そして私自身がいままで聴くことのできないアーティストを多数紹介していますので、その中で気に入ったアーティストを見つける楽しみもありそうです。

そして、生歌パフォーマンスはその実力が如実に曝け出されますので、なかなか聴く機会のなかったグループアイドルの生歌唱が予想外によかったとか気づきもあります。

それにしてもももいろクローバーZのみなさんはずっと司会にいるわけで、もちろん完璧ではないしグダグダな面はあるけど、それも愛嬌としてホスト役を務める、この大舞台を毎年回している、それは大箱ライブを何度も経験したからこそのものでしょうか。

お神セブン(大沢逸美さん、桑田靖子さん、小林千絵さん、徳丸純子さん、木元ゆうこさん、森尾由美さん、松本明子さん※デビュー順)も横浜アリーナ緊張気味でしたけど、よかったです。当時の衣装とのことで、まず着れる体型を維持してるのがすごい。会場のみなさんは多分ちょっと世代じゃないとは思うけど、ちゃんと盛り上がってくれてファンのみなさん自体も素晴らしいよね。

ピンク・レディの増田恵子さんはこちらに出演されていました。百田夏菜子さんと「UFO」を歌われ「すずめ」も歌われています。松本明子さんが「ちゅ、多様性。」を高城れにさんなどと歌われる余興的なところもあり楽しめます。本当にホストとしてのももいろクローバーZの皆さんも大変だけど、出演者の皆さんも相当楽しんでやってる感があっていいですね。

石川柊太選手のネタは面白かったですね()

大御所といわれる方も楽しそうに出演されているのが印象的ですし、泉谷しげるさん、さだまさしさん(吉田正美さんとグレープの「精霊流し」を)、小林幸子さん、松崎しげるさんと飽きさせません。最後は大江裕さんが「まつり」で〆る。そして恒例となっているカウントダウンの「行くぜっ!怪盗少女」に、そして水前寺清子さんの優勝旗授与とパフォーマンスを見ることができて、本当にお元気そうな姿が見ることができるのが嬉しいのです「三百六十五歩のマーチ」はフルコーラス3番がいいんです!

鶴瓶師匠のコメント部分で相変わらず無趣味で変化のないと言われた百田夏菜子さんが年明けにKinKi Kidsの堂本剛さんと結婚されることを発表したこともありますし、今年末はどんな感じになってるんでしょうねえ。そういう意味では高城れにさんの離婚の件は氣志團の歌唱内で触れられたり、T.M.Revolution西川さんにも色々いじられておられました。

そんなこんなで、いやぁ、これはまいった。面白いよ。楽しめました。この年末また是非見たいですね!

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