2023/10/23 歌謡曲が好き フィロソフィーのダンス 2000年代歌謡曲 ライブ鑑賞

フィロソフィーのダンス札幌公演。本当に良いグループだなぁ


目次
  1. 新メンバーオーディションから新体制へ
  2. 変わらない良さ、変わる良さ
  3. 新メンバーの魅力と強さ
  4. 続けられること、続けること

当サイトではときたま「フィロソフィーのダンス」というアイドルグループについて触れています。記事の下にタグがあって、多分新しい記事を書いたのでそのタグが現れているはずです。

2015年から活動を始めて、もう8年というベテランの域に入るグループではありますが、多分世間認知度はまだまだ低く、昨年やっと全国ツアーで札幌での公演が行われ、そのお姿を見ることができたということになります。

2022/05/22 フィロソフィーのダンス札幌公演に感動して、ロスに悩む
https://www.thursdayonion.jp/article.php?article=1344

インディーズ活動を長く行っていたフィロソフィーのダンスは2020年9月にメジャーデビュー、2019年からは地上波冠番組やFMラジオでのレギュラー番組を持ち、順風満帆と思いましたが、コロナ渦で思うような活動もできず、番組も2022年に相次いで終了します。

そしてメンバーの十束おとはさんが卒業を発表。前回の札幌のライブはそんな2022年5月に行われています。「ベスト・フォー」としての4人がとても素晴らしかったことを私は書いていますが、そこに嘘偽りはありません。しかし、多くのアイドルグループがメンバーが替わることで人気が落ちていったり最悪解散していくような様を見てきています。自分が信じて応援しているフィロソフィーのダンスはそうではないと言い切る自信はその時点ではありませんでした。

フィロソフィア
フィロソフィーのダンス
2022/10/12 1648650751

新メンバーオーディションから新体制へ

2022年3月に、11月での卒業を発表した十束おとはさん。フィロソフィーのダンスは新メンバーの追加オーディションを開始、9月にはそのオーディション内容をYoutubeで配信します。

4人体制の集大成として作られたであろうEP「Red Carnival」は「おとはす」の魅力が沢山詰まった良いアルバムで、ここにきちっと楽曲を作ることができたのは十束おとはさんが円満に卒業したことを示唆できるともいえましょう。


そして、2022年11月19日、日比谷公園大音楽堂という非常に大きなステージで十束おとはさんの卒業公演が行われ、この内容はCS放送で生放送されました。現地に行くことのできないファンにもライブが中継で見ることができる時代。その時代に生きているということを感じて、そしてグループが続けることを選択したこともとても喜ばしいこと。周りは絶対に「おとはす」がいた方が良かったとか、はてはインディーズの方が楽曲が良かっただの好き勝手言うものなんですよ。それを、自分たちの選択が間違っていなかったことを証明していくプロセスを歩み出したわけですから。

この日比谷公園大音楽堂で、新メンバー、そして5人体制での新楽曲もお披露目されます。木葭ののさん、香山ななこさんという2人を迎えた5人体制で約1年が経ちます。その間にシングル2枚
・2023/03/15 「熱風は流転する」(アニメ「あやかしトライアングル」のオープニングテーマ)

熱風は流転する
フィロソフィーのダンス
2023/1/10 1676084190

・2023/05/31 「シュークリーム・ファンク」(アニメ「マッシュル-MASHLE-」のエンディングテーマ)

シュークリーム・ファンク
フィロソフィーのダンス
2023/4/8 1688683390

そしてEPとして
・2023/09/20 「One Summer Dream」

キュリアス・イン・ザ・モーニング
フィロソフィーのダンス
2023/9/20 1707297264

と新曲を次々に披露し、5月に新体制初のライブ「Brand New Dance TOUR」を東名阪で、そして、今回新体制初の全国ツアー「Greatest 5 Party 2023」を13都市で開催するに至ります。


変わらない良さ、変わる良さ


事前に配信の「Brand New Dance TOUR」の内容も見ていますから、彼女たちのライブが変わらず楽しく素晴らしいことはわかっていたともいえます。しかし5人になったことでの違和感は当然あるものです。以前の楽曲も変わらず披露されますし、その中でパート割りが変わるのですから仕方の無いことです。

今回、会場中央部の下手側で見ることができたんですが、彼女たちのお顔お姿がはっきり見ることができて、なおかつステージにはさらにお立ち台を設置していますので、その台からぴょんぴょん絶え間なく動き続ける彼女たちを少しでも見逃さないように。

そして、変わらないのはその熱量、そしてその場にいるだけで楽しくなるというステージ。改めて楽しい!幸せ!という時間を得られた。今回は声出しも可能ですからメンバーの名前をコールするというのも初体験です。

私個人は歌がとかく上手く、声の通るメンバーの日向ハルさんを激推しなのですが、彼女だけでなく全体の歌唱レベルの底上げというのは間違いなくされていて、今回、この曲をこの二人が?という楽曲があったりという、それを証明していっている。
そして日向ハルさんも「作り笑いをさせないで」で他のメンバーが捌けた中で独唱し、彼女の歌の世界が間違いなく一級品であることを知らしめます。
それは、初期に一人だけ若干浮いてる?と思わせたグループの底上げに成功して、5人が混ざり合って素晴らしいという「変わっていったこと」を感じさせるステージでもありました。

そして、毎度のわちゃわちゃした、余りその様子を知らない中で見ると少し引くくらいの寸劇は今回も健在。この変わらなさもこのグループの魅力。なんか、この300人クラスのステージじゃ勿体ないよって思わせてくれる。これは私が純粋にファンだからってのを差し置いてね。

新メンバーの魅力と強さ

今回はじめて見た木葭ののさん、香山ななこさんの魅力、どこか儚げで自信の無さそうな雰囲気を感じるMC中の木葭ののさんは歌う姿が豹変。全く「お姉さん」メンバーに負けていない。このONとOFFのはっきりしている感じがすごく魅力を感じます。自らもアイドル好きを公言する香山ななこさんもちょっと悪そうな顔で他のメンバーとわちゃわちゃしてるのが楽しくて仕方が無い。そしてやはり楽曲に入ると表情が変わる。
よくこんな2人を集められたものだと思います。
違和感はあってもいいんです。こんどは5人楽曲が5人じゃなければ違和感になっていく。それもメンバーが入れ替わったグループの魅力に繋がっていくはずでもあります。
彼女たちの絆と強さ、そしてメンバー同士の信頼関係のようなものが垣間見えて、私はますますこのグループを応援したくなりました。

そして、なによりCD音源よりライブの方が素晴らしく感じる、そしてそのライブも映像で見た過去のものよりもこの日札幌で見たものが最も良かった。自己を乗り越えて行っていることがわかるんです。(あくまで個人的な主観ですよ)


続けられること、続けること

今は全世代的なヒット曲が生まれることはありませんし、ヒットしているという指標がレコード媒体の発売枚数とは乖離していますので、その指標が無く続けるのか続けないのかを決められないという面があります。
逆を言えば、続ける選択は当人だけの問題で、続けようと思うならばどこにでも活躍場所がある。そんな時代でもあります。
現在、ソニーという大手のレーベルに属して楽曲を出しライブ活動が続けられる、ある意味恵まれた面がある彼女たちを、もう一段応援していくことはどうすればいいんだろうか?
そんなことを考えたりもします。

きっと手の届かないところに行ったとしても奥津マリリさんは相変わらずほっかむりしてファンに神対応するだろうし、佐藤まりあさんはザ・アイドル的にニコニコしてその腹筋美を見せてくれるでしょう。5人がそれぞれの魅力を持って自分たちも楽しみファンも楽しませるだろうと思うのです。

今やワタシ以上に彼女たちの大ファンとして特典会に参加するうちの奥さんが、みんな可愛かった!ワタシみたいなオバチャンにあんぬちゃん(佐藤まりあさん)からステージ見えた?って聞かれた!と目をキラキラさせて帰ってきました。

こういう特典会が続いて欲しいなと思う反面、もっと彼女たちを他の方にも知って欲しいなぁ、そんな風にも思ったり。

ワタシは今回も胸を張って、是非先入観を得ないで聞いてみて欲しい。そう心から推薦できるグループであると断言して、そしてまたライブに行くぞと心に決めたのです。
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