2023/09/28 歌謡曲が好き もくたま特集 五十嵐浩晃 80年代歌謡曲 楽曲紹介

五十嵐浩晃さんのシングル楽曲を聴いてみる


目次
  1. 愛は風まかせ
  2. ペガサスの朝
  3. ディープ・パープル
  4. Because
  5. そよ風の頃
  6. オレンジの世界地図
  7. サマー・トワイライト
  8. 街は恋人
  9. 明日また、あの場所で
  10. 五十嵐浩晃さんの現在の活動

今週も最近詳細情報を登録したシングル楽曲を聴いてみようという「もくたま特集」であります。
今週は「五十嵐浩晃」さんを聞いてみましょう。

(2023年11月8日追記:アポロンから発売されている一部楽曲が配信になりましたので追記しています)

五十嵐浩晃さんは北海道出身、北海道内のラジオ局でのDJもいくつかされていて個人的には耳馴染みのある方であります。
1979年(昭和54年)に行われた第1回CBS・ソニーSDオーディションに合格してデビューすることになります。

五十嵐浩晃さんを紹介する前に当時CBS・ソニーが行っていて、今も継続して新人発掘を行っているSDオーディションについて見てみましょう。

ソニーミュージック SDについて
https://www.sonymusic.co.jp/sd/about/

1968年の設立である新興レーベルであったCBS・ソニーはソニーとしては非常に手薄であった「ソフトウエア」への進出の足がかりであったと思われます。
日本コロムビアとの契約が終了したCBS社との合弁として発足したCBS・ソニーでしたが(このあたりは資本自由化として外資比率が50%となった自由化第一号であるはずです)新興故のアーティスト不足が顕著であったという面があります。

当サイトでも検索できますが、CBS・ソニーの第1号シングルは1968年9月5日発売のジャニーズ事務所所属フォーリーブス「オリビアの調べ」で、当時こちらも新興事務所であったジャニーズ事務所としてもジャニーズ(ビクター)以外の提携先を探していた両社の思惑が合致したとも言えそうです。

CBS・ソニーはレコードをプレスして販売するだけというレコード会社からプロダクションとしてマネージメント業、著作権管理業、そしてアーティストの自社での発掘を行う総合音楽業として急成長していくことになります。そのなかで有力なアーティストが少なかったからこそのオーディション、新人発掘が多岐に行われていたというものになります。

それではシングル曲を聴いてみましょう。当サイトの一覧もご参照ください。

アーティスト検索:五十嵐浩晃
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=Uwzwdb%2BUbPLIq4K91jMvIQ%3D%3D


愛は風まかせ
五十嵐 浩晃
1980/5/21 1537122740

愛は風まかせ

五十嵐浩晃さんは1980年にアルバム「NORTHERN SCENE」と同時発売でデビューします。そのシングルデビュー曲がこちらの曲になります。「スプライト」のCMソングとして大々的に披露されて、よくテレビでもお見かけしましたね。スプライトは幼少のイメージですとイボイボのある瓶でした。現在もペットボトル飲料として発売されています。

作詞 ちあき哲也
作曲 五十嵐浩晃
編曲 鈴木茂


今はひとりで
作詞 大杉実
作曲 五十嵐浩晃
編曲 鈴木茂

今はひとりで
五十嵐 浩晃
1980/5/21 1537122740


さて、NHKは番組に出演するアーティストにオーディションを受けさせ、合格した者しか出演できないという枷をかけていました。(多分今でもあるのでしょう)五十嵐浩晃さんはデビュー当時このNHKオーディションで落選されています。そのエピソードが、なんとなく北海道の当時を生きた「田舎者」であったワタシにも非常にわかるような話でしたので、紹介します。

五十嵐浩晃 40年前のNHKのオーディションに僕が落ちた真実をカルタ(語る)
https://www.facebook.com/hiroaki.igarashi.page/posts/2632728920319692



ペガサスの朝
五十嵐 浩晃
1980/11/1 1608853146

ペガサスの朝

五十嵐浩晃さんの代表曲となったのは3枚目のシングル「ペガサスの朝」です。明治チョコレートのCMソングとしてのタイアップがつき、そして翌1981年1月22日にザ・ベストテンのスポットライトに登場します。

作詞 ちあき哲也
作曲 五十嵐浩晃
編曲 鈴木茂

「ペガサスの朝」のザ・ベストテンでのランクインは8週、まずスポットライトを見た視聴者からのはがきで2月12日に7位初登場。その後はレコード売上ランキングとラジオリクエストランキングが上がって最高位は5位となりました。番組へのリクエストハガキが持続していればもうすこし上位も狙えたのかもなぁと思ったりします。

冬子の朝
作詞 五十嵐浩晃・大杉実
作曲 五十嵐浩晃
編曲 鈴木茂

冬子の朝
五十嵐 浩晃
1980/5/21 1537122740

そして、先のNHKオーディション落選が響いてレッツゴーヤングに出演できなかったんですね。でも、売れでも純朴ってのは北海道民気質らしさがあるようにも見えます。


ディープ・パープル
五十嵐 浩晃
1998/8/21 1537123595

ディープ・パープル

4枚目のシングルです。ザ・ベストテンなどのランクインは叶いませんでしたが、「ペガサスの朝」がちょうどヒットの時期に重なったことは不運でしたか。
しかし、五十嵐浩晃さんの真骨頂はこちらの楽曲だったのかな?とも思います。個人的にすごく好きな曲ですが、ちょっとカラオケで歌うにはキザかなぁとも。あと、きっとタイトルはディープ・パープルじゃないほうが良かったかもです。曲は知っててもタイトルが思い出せないように思うのです。

作詞 ちあき哲也
作曲 五十嵐浩晃
編曲 鈴木茂


小さな明日  
作詞 ちあき哲也
作曲 五十嵐浩晃
編曲 鈴木茂

小さな明日
五十嵐 浩晃
1980/11/21 1537123595


Because
五十嵐 浩晃
1998/8/21 1537123595

Because

1982年になりまして、シングルのリリースペースがこのあと年1回という感じに落ち着いていきます。Becauseはちあき哲也さんが書かれた最後のシングルA面。少し女々しく、別れた女が部屋に来る状況を許すってのも、ありがちな歌詞だけど実際にはないって感じよね。

作詞 ちあき哲也
作曲 五十嵐浩晃
編曲 鈴木茂



そよ風の頃
五十嵐 浩晃
1998/8/21 1537123595

そよ風の頃

この曲からご本人が作詞に参加されます。ああ、彼女は北海道から出て行ったんだね、で、北海道の初夏を「僕らの町は今が一番素敵な季節」と感じるのはらしい感じでいいですね。彼女がいる場所が本州であるならば、時間的経済的にも北海道からは距離があります。そこを「逢いに行くよ今すぐに」と言いたいけれど言えないんだよな。

作詞 五十嵐浩晃・田口俊
作曲 五十嵐浩晃
編曲 瀬尾一三


オレンジの世界地図
五十嵐 浩晃
1998/8/21 1537123595

オレンジの世界地図

黄昏時というのは、特に何も無くてぼーっとしていてもちょっと感傷的になります。ちょっと女々しいとはいえです。ただ、季節感がちょっと合わないかもですよ2月の楽曲なんですが、秋口に聞きたい曲ですよね。

作詞 五十嵐浩晃
作曲 五十嵐浩晃
編曲 西本明



サマー・トワイライト
五十嵐浩晃
1988/10/21 1713696673

サマー・トワイライト

「オレンジの世界地図」から3年半、身体を壊されて活動を休止され、復帰。アポロンへの移籍後の初めてのシングルです。このあとは配信がない楽曲で残念なのですが、こちらはB面が是非!という楽曲。ラジさんとのデュエットです。ラジさんは別枠で是非書きたい。A面はこちらも夕日です。是非検索を。

Track:1 サマー・トワイライト
作詞:松本隆
作曲:五十嵐浩晃
編曲:鈴木茂


Track:2 二人だけのX'mas(Duet with Rajie)
作詞:小林和子・五十嵐浩晃
作曲:五十嵐浩晃
編曲:鈴木茂

二人だけのX'mas (with Rajie)
五十嵐浩晃
1988/10/21 1713696673



街は恋人
五十嵐浩晃
1991/10/21 1713696673

街は恋人

15枚目のシングルです。シングルA面でははじめて自作曲ではありませんが「アルト」のCMソングとしてよく耳にしました。なのでCD裏ジャケには真っ赤なアルトの写真が載っています。CMは井森美幸さんでしたね。

Track:1 街は恋人
作詞:高村圭
作曲:山崎稔
編曲:清水信之


Track:2 CHANCE MAKER
作詞:AZUSA
作曲:五十嵐浩晃
編曲:松本孝浩


草の駅
五十嵐浩晃
1992/6/21 1713696356

明日また、あの場所で

1993年に発売された、現在のところ最後のシングルになります。なんか、この歌詞が染み入るっていうか、いいんだよな。ご本人の作詞をしているしていないに限らずだけど、どこか不器用な、どこか報われないけど、でも、いいこともあるよって思いたいじゃないですか。

Track:1 明日また、あの場所で
作詞:篠原仁志
作曲:五十嵐浩晃
編曲:十川知司


Track:2 草の駅
作詞:岩里祐穂
作曲:五十嵐浩晃
編曲:山川恵津子


五十嵐浩晃さんの現在の活動
インディーズとなりますが、2012年にアルバム「BREEZY」2020年に「Love Songs Letter」を発売しています。特に(多分)北海道限定で発売されたデビュー40周年Love Songs Letterはメドレー、ボーナストラック以外は全てご本人の作詞作曲となっています。配信などはされていないのは残念ですが、是非。

あくまで個人的に、1980年代から90年代地元ラジオ局Air-G(まだ当時はFM北海道といってたと思う)で水曜日の夜、テレホンジャック7の後にやってたコークサンドシャッフルのイメージが強くて、この番組少なくとも1997年まではやっていたはずであります。歌声も素敵でしたがラジオのお声も良かったんですよねぇ。最近もコミュニティFMでお声を聞いて、若いなぁと思ったのであります。

もちろん今もライブ活動をされておりまして、全国でライブを行っておられます。まだ60代ですからね。お若いんですよ!

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