2023/07/16 歌謡曲が好き 岡崎友紀 80年代歌謡曲 楽曲紹介

岡崎友紀さんのアルバム「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」


目次
  1. ドゥ・ユー・リメンバー・ミー
  2. ウオッカ・ツイスト
  3. You make me happy
  4. アイドルを探せ
  5. AS TEARS GO BY
  6. メランコリー・キャフェ
  7. 雨の街
  8. 恋のジャック&クイーン
  9. さよなら・for you
  10. タキオン
  11. ボーナストラック
  12. ジャマイカン・アフェアー
  13. ラブ・ストーリー
  14. Spotifyリンク

当サイトが検索の傾向が見えるようになって、思ったより1970年代の楽曲が検索されていることがわかりました。岡崎友紀さんもそのひとりで、1970年3月5日に「しあわせの涙」でデビュー、ドラマ「おくさまは18歳」では主演のほか主題歌の作詞も行っています。その後も高木飛鳥名義での作詞も含めて自身の楽曲をずいぶんクレジットされています。

さて、その1970年台の楽曲も素敵なのですが、今回紹介するのは1980年に発表されたアルバム「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」です。タイトル曲は1978年の「ダンシング・レディ」で一旦レコードの発売が終了したかに見えた岡崎友紀さんが覆面歌手「YUKI」の名前でシングルとして発表した楽曲でもあります。

「正体は誰?」と思わせぶりな宣伝を行った本楽曲ではありますが、ほどなく岡崎友紀さんであることが公表され、テレビ番組でも披露されます。「紅白歌のベストテン」では司会経験のある岡崎友紀さんと司会の堺正章さんとの駆け合いが面白く、そして「夜のヒットスタジオ」ではタンバリンを叩きながら「岡崎友紀」名義で歌っております。

1980年11月に発表されたのが、その「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」をタイトルトラックにするアルバムです。こちらも「YUKI」とはしていますが、ちゃんと岡崎友紀ともクレジットされています。

早速針を落としてみましょう。

ドゥ・ユー・リメンバー・ミー

作詞:安井かずみ
作曲:加藤和彦
編曲:加藤和彦

針を落として、すぐに爽やかな気持ちになれること、そして岡崎友紀さん自体も「覆面シンガー」としてちょっと私じゃないのよ?と言うが如く弾けた歌い方になっているようにも見えます。でもどこかで私と気がついて!とも思えるんですね。
「それはしあわせになりたいと言った」なんでしょう、このフレーズ。こんな言葉考えつくというのが作詞家なのでしょう。過去を振り返って、それを言った、それを曲に乗せる。すごいなぁと思うのです。
「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」はその後もスタンダードナンバーとしてさまざまな方がカバーしていますが、どこか気だるさを感じ、どこか弾けている岡崎友紀さんの歌い方からあまり逸脱しないようにも見えます。

ウオッカ・ツイスト (2013 Remaster)
岡崎友紀
1980/11/28 1631125906

ウオッカ・ツイスト

作詞:安井かずみ
作曲:加藤和彦
編曲:加藤和彦

「たかが色付き水じゃない〜」じゃないけど、アルバム曲ということで、もうイメージを固定しなくていいという感じなのか早口に弾ける岡崎友紀さん。「彼の自慢の赤いシューズを脱がしてしまいたい」いやぁ、これも作詞の凄さ、そして結局なにもないってのがすごい。

You make me happy (2013 Remaster)
岡崎友紀
1980/11/28 1631125906

You make me happy

作詞:安井かずみ
作曲:加藤和彦
編曲:加藤和彦

実験的な楽曲ですね。これを1980年にやっていたと思うと、新しすぎたんじゃないかなぁとも思いますが、当時って、本当になんでも受け入れてた感があったんで、しかもアルバム曲ですからね。でも、オールディーズ的な面もあるんで、これはこれで懐かしさも思ったりします。

アイドルを探せ (2013 Remaster)
岡崎友紀
1980/11/28 1631125906

アイドルを探せ

訳詞:安井かずみ
作曲:Georges Garvrentz
編曲:加藤和彦

シルヴィ・ヴァルタンの楽曲カバーです。こちらも少し懐かしさを感じながら爽やかさを感じる楽曲です。夢にまで見た夜だから〜日本語詞も素敵です。

As tears go by (2013 Remaster)
岡崎友紀
1980/11/28 1631125906

AS TEARS GO BY

作詞・作曲:Mick Jagger・Keith Richards・Andrew Oldham
編曲:加藤和彦

ローリング・ストーンズのカバーです。こちらは英語で歌っております。それにしてもこのカバー2曲を歌わせようと思った理由は何か?でも、爽やかな感じというか、少し懐古的だったり、実験的な楽曲で新しいアイドル像なんかを(元アイドルに)合わせていたのかなぁとか思ったりもします。暑い日に爽やかに感じますが、暖かい家の中でも似合うかもしれません。ジャケットは厚着ですしね。

メランコリー・キャフェ (2013 Remaster)
岡崎友紀
1980/11/28 1631125906

メランコリー・キャフェ

作詞:安井かずみ
作曲:加藤和彦
編曲:加藤和彦

1980年11月10日に発売された先行シングルのタイトル曲です。ちょっと大人な感じで私はこちらの方が好きなのですが、残念ながらあまりヒットしたようには見えません。「私の気持ちを過去の中に閉じ込める〜」いいなぁ。
さて、A面が終わりました。A面が加藤和彦さんの編曲曲、B面が清水信之さんの編曲曲で、大きく雰囲気が変わります。一呼吸してから聴きましょう。

雨の街 (2013 Remaster)
岡崎友紀
1980/11/28 1631125906

雨の街

作詞:大貫妙子
作曲:竹内まりや
編曲:清水信之

大貫妙子さんの作詞、竹内まりやさんの作曲という楽曲、私の知る限りですがこの曲だけの取り合わせだと思います。本当に急にアルバムの雰囲気が変わっちゃうのですが、冬の入り口の冷たい雨の日に聴きたいなぁと思うのです。喫茶店でかかってたら素敵じゃない?

恋のジャック&クイーン (2013 Remaster)
岡崎友紀
1980/11/28 1631125906

恋のジャック&クイーン

作詞・作曲:大貫妙子
編曲:清水信之

こちらは大貫妙子さん作詞作曲でシティポップ的な雰囲気が出ておりますね。でも、ただ格好いいだけじゃないですよ。岡崎友紀さんも歌い方がA面とはずいぶん違う感じがいたします。

さよなら・for you (2013 Remaster)
岡崎友紀
1980/11/28 1631125906

さよなら・for you

作詞:岡崎友紀
作曲:岩倉健二
編曲:清水信之

ご本人の作詞、すごく素直な感じがするのです。過去の思い出というのは少し美化されますが、だからといって元に戻る気もない。この辺りが女性の本音なのかなぁって大人になった今なら少しわかるような気がします。子供だったらわからない歌詞。

タキオン (2013 Remaster)
岡崎友紀
1980/11/28 1631125906

タキオン

作詞・作曲:岡崎友紀
編曲:清水信之

アルバムの最後に本人の作詞作曲の楽曲を持ってきました。A面B面が大きく別のアルバムのようだったと言いながら、最後にちゃんとまとめができて、このアルバムを締めています。タキオンという難しい言葉で、哲学的な歌詞。暗闇続きのゆうとぴあ。そして、ご本人の作曲作品はそれほど多くないと思いますが、手を借りたとしてここまでの楽曲を作られるのはすごいなぁと思うのです。ともかく最初の「ドゥ・ユー〜」からの振り幅が大きくて、岡崎友紀さんのシンガーとしての魅力を存分に楽しめます。

ボーナストラック
ここまでが1980年に発売されたアルバム収録曲です。1994年にCD化され、さらに2009年7月13日に「アンコールプレス」として、このときにシングル版「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」のB面「ジャマイカン・アフェアー」と1981年のシングル「ラブ・ストーリー」(B面は今回紹介のアルバム内にある「You make me happy」)がボーナストラックとして追加されています。現在配信などで聴くことができる音源は2013年にSHM-CD(Super High Material CD)化され、さらに「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」のインストが収録されたものになります。こちらも併せて聞いてみましょう。
ジャマイカン・アフェアー (2013 Remaster)
岡崎友紀
1980/11/28 1631125906

ジャマイカン・アフェアー

作詞:安井かずみ
作曲:加藤和彦
編曲:加藤和彦

私はこの曲が当時から好きで、ラジオで録音できたこちらの曲の方をよく聴いていました。今でも一部には「和レゲエ」と重宝される楽曲ですが、やっぱり1980年には新しかったんじゃないかなぁ。旅先で声をかける感じ、今は憚られますが、もうすぐに「暗くなるまで待てない待てない」ですもの。恋は急いで!

ラブ・ストーリー (2013 Remaster)
岡崎友紀
1980/11/28 1631125906

ラブ・ストーリー

作詞:安井かずみ
作曲:加藤和彦
編曲:加藤和彦

シングルA面としては落ち着いているけれど、いいなぁって思う楽曲。岡崎友紀さんこのとき28歳ですもの。大人のラブソングが素敵じゃないですか。1981年にもう1枚シングルを出されて、また歌手活動はされなくなるんですが、この「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」というアルバムだけでももう少し違った楽曲を聴きたかったなと思ったりします。

Spotifyリンク
アルバムの配信リンクを掲載します。


top