2023/02/16 歌謡曲が好き SHOW-YA 80年代歌謡曲 楽曲紹介

SHOW-YAがトップテンの話題曲コーナーに出た日



当サイト管理者、あまりザ・トップテンとか歌のトップテンについての記事を書かないなぁと数少ない読者様は思っているかもしれません。

とはいえ、実際に幼少の頃によく見ていたのは月曜20時という、まだお子様が起きていてもいい時間帯だったトップテンで、21時開始のザ・ベストテンをちゃんとした形で毎週見ることができるようになるのは少し後になってからになります。まして、我が家のチャンネル権は父親が持っていますから、野球中継が最優先。当時の地上波テレビは多くが21時半までの中継延長でしたから「9時から」の他局番組はなかなか見ることができなかったというのもあります。

トップテンの最大の特徴は主に野球中継のない月曜日に放送されるというものでした。このため野球中継による中止はほとんどなく(そういう意味で木曜日に野球中継が組まれることがほとんどないザ・ベストテンも野球中継による中止や開始時間の変更はなかった)毎週見ることができたというのもあります。

「ザ・トップテン」が始まるのは1981年3月30日(前夜祭)でありますので、ワタクシは幼気な小学生だったということであります。堺正章さんと榊原郁恵さんの司会、そして渋谷公会堂からの生中継という「客」が入るという面で画面が明るく、むしろスタジオセットでの歌唱となるザ・ベストテンよりも臨場感があって好きな面もありました。このあたりが「模倣番組」と言われましょうが独自性を保っていたと言えましょう。

1986年4月から、番組は「歌のトップテン」としてリニューアルし、徳光和夫さん、石野真子さんの司会となったトップテンは、初期は公開が継続されていました。ちなみに本記事のタイトルでは「話題曲」としていますが、この11位以下のランクイン歌手を特別に紹介するコーナー、歌のトップテンでは「今週のインフォメーション」として、アルバムランキングなどと同時に1コーナーとなっていました。

1987(昭和62)年2月16日の番組内、その「SHOW-YA」の皆さんが会場に登場します。

それにしても、番組のテレビ欄「ショーヤ」は梅酒ですか?って感じでもありますが、まぁ、文字数的に仕方ないのでしょうね。








さて、管理者少年中学生になっております。バンドブームにはちょっと早いですが、田舎の中学生、みんな音楽にはうえていましたし、アイドルや歌謡曲にちょっと反発する時期でもありましょう。ラジオも綺麗に入りませんでしたのでクラスの皆がCDやカセットテープで回し聞きするコミュニティです。その中でSHOW-YAは個人的には大人なお姉さんな感じがたまらなく好きでありました。
「その後で殺したい」は1987年1月22日発売、4枚目のシングルで作詞は秋元康氏、作曲は筒美京平氏、編曲は松下誠氏という布陣であります。松下氏といえば「ためいきロ・カ・ビ・リー」などの編曲もされています。当時はあまりそのあたりを考えずに聞いていたのですが、お名前を見てから聞くと、うん、そうか。と思う面はありましょうね。

この曲が含まれております「TRADE LAST」というアルバム、全ての曲の作詞が 秋元康氏で、前作までの作詞に名を連ねていた寺田恵子さんの作がないこと、そして約半分の曲は筒美京平氏の作曲、編曲もすべて松下誠氏というアルバムになっています。

このあたりのオファーがどのような形で行われたかはわかりかねますが、少しポップな広く受けそうな曲で「お茶の間」にという意図はあったのではないかと思います。シングル3曲がこの布陣で作成されることになります。

ランキング番組にとってもバンドをどう扱うかは難しい選択だったように見えます。ザ・ベストテンのスポットライトではこの時期やはりアイドル、演歌、歌謡曲布陣でしたし(それでも1988年、1989年にはBUCK-TICKやRED WARRIORSを出演させている)もうすこしバンドブームまではかかりそうな感じでありました。女性バンドというだけでも目立つ存在ではあったのですが、番組を作る世代と当時の若者の世代の「楽曲」への考え方がズレていたのかな?とも思うのです。よくライバルと書かれたプリンセス・プリンセスは1988年から1990年代前半に爆発的にヒットするのでありますが、ジャンルも違いますし、ちょうど聞いている層とヒットしなくても個人がいつでも(外でも)楽曲を楽しめるタイミングになった、その時代に当てはまったのではないかとも思うのです。

そして、ランキング番組とは熱狂的にハガキを書いたりというファンや有線リクエストも伸びませんからはなかなか相性が良くないのです。「限界LOVERS」でもザ・ベストテンの最高位は17位ですし、オリコンチャートでも13位です。「その後で殺したい」はそれまでよりもずっと上位ではありましたがオリコンチャートで31位ですので、ファン層が少し下だった、やはりもう数年彼女たちの時代までかかったとも言えそうかなと思います。


なかなか「歌謡曲」なサイトではSHOW-YAを取り上げることは難しいのですが、この日、トップテンという「ほんの少し場違い」な感じの中で素晴らしいパフォーマンス。残念ながらこの回は再放送の対象にはなっていない回ではありますが、是非きちっと最初から見たいものであります。

その後で殺したい
SHOW-YA
1987/2/4

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