2022/09/07 歌謡曲が好き ザ・ベストテン 80年代歌謡曲

ザ・ベストテン600回記念史上最強のベストテン発表



1989年9月7日は番組600回記念となる回でした。
既にザ・ベストテンの終了は決まっており、この月末603回をもって終了します。

TBSテレビ ザ・ベストテン 1989年9月7日
https://www.thursdayonion.jp/bestten.php?rb=0&re_rk=bt&re_ymd=19890907


ザ・ベストテンは1978年1月の放送開始から節目節目でイベントを開いていました。
●100回記念 1979年12月20日
特別な放送はありませんでしたが、100回という節目として、番組の最後に出演者から黒柳さんに花束が贈られました。


●200回記念 1980年12月3日
大々的にスタジオにゲストを招いた形で記念放送が行われました。



この回では中継各局の「追っかけマン・追っかけウーマン」をこれまでのランクイン出演歌手とともにスタジオに招待しています。番組が各局の中継が肝であることをよくわかっていた。彼らあってのザ・ベストテンだったという意識がそうさせたのではないかと思うのです。
「追っかけマン・追っかけウーマン」への記念アルバムの贈呈式もあり、どれだけスタッフを大事にしていたのかというのが垣間見えます。
ランクインアーティストが99組となり、99組目は柏原よしえさんでした。

●300回記念 1983年11月10日
300回記念「ザ・ベストテンin長崎」として長崎市営陸上競技場(長崎市営ラグビー・サッカー場)で生放送が行われました。

とかく現場が混乱し、競技場のメインステージだけでなく長崎市内の観光名所に各アーティストさんを分散中継させたこともあっての交通混乱もあったようです。
河合奈保子さんはオランダ坂、早見優さんは思案橋(中継車)、五木ひろしさんは眼鏡橋で中継。思案橋は降りられなかったのではないかと思われます。

●400回記念 1985年10月17日
400回記念「ザ・ベストテンin静岡」として日本平ホテルで1時間半に時間が拡大されて生放送が行われました。

市街地で行ったことでの交通混乱を避ける意味もあったのでしょう。静岡市内から少し離れた場所で、抽選で1万人に配られたという入場券を持たない人を排除するような形が取られたのではないかと推測します。
会場では物議を醸したとんねるずの神輿が語られますが、ヘリコプターを飛ばし、中継は富士山山頂でも行われるなど、やはり1985年でも人気番組だったなと思われる内容でした。
現地、もう少し平坦な場所だった印象があるんですが、意外と坂ですね。前週10月10日には菊池桃子さんが事前準備が進む会場で歌唱しています。

●500回記念 1987年10月1日
500回記念「ザ・ベストテンin仙台」として勾当台公園で生放送が行われました。番組は2時間にわたって行われます。

2時間枠ですので11位-20位までのランクインで出演できる方は仙台市内の各所で披露します。
仁藤優子さんは勾当台公園のすぐ近く常禅寺通りから、池田聡さんは青葉城址から、芳本美代子さんは仙台駅、清水宏次朗さんは一番町通り、瀬川瑛子さんは東一連鎖街からの中継です。ションベン横丁とは言っていなかったと思うけど、横町という感じの凄いところから中継するものだと思いました。それでも時間が余った感がありランクインしていない地元ハウンド・ドッグが2曲披露しています。
それにしても市街地中心部の勾当台公園に7000人集めての生放送、よくできたなぁと思います。若干番組人気も下がっていたとはいえ、工藤静香さんはバイクの後ろにまたがって颯爽と登場、本田美奈子さんは「屋外ライブ」を敢行、とんねるずは静岡のアレがあったのでおとなしめでしたか。
光GENJIはこのとき21時を過ぎており「都民の日」だからという理由でフルメンバーで楽曲披露しています。これが労働基準法的に1988年に「人気のある年少芸能人の夜間・深夜における業務」を解禁する「芸能タレント通達」を出すことに繋がっていきます。

●600回記念 1989年9月7日
番組が今月末で終わることが決まっていますし、もはや、何かイベントを行う体力も番組には残っていませんでした。

12年の歴史での総合チャートを発表します。
1位 長良川艶歌 五木ひろし
2位 みちのくひとり旅 山本譲二
3位 ルビーの指環 寺尾聰
という結果です。長良川艶歌はレコード売上的にも両A面のカップリング「おはん」が遅れてヒットしたこともあってレコードチャートが安定していたことがありましょう。
みちのくひとり旅は5週連続6位の記録や1982年に返り咲いての4位など長くランクインしたことがありましょう。
ルビーの指輪は言わずと知れた12週連続1位の記録があります。

70年代、80年代の歌謡曲番組輝かし頃のヒットソング。それを毎週紹介し続けたザ・ベストテンは寂しい形で記念放送を行って終焉していくのです。

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