歌手としては1984年に「青春のいじわる」でデビューした菊池桃子さん。キャッチフレーズは「It's Real Fresh 1000%」ですが、あまり印象にはありません。
とかく可愛らしい清純派、制服が似合うという印象で、残念ながら歌は恐ろしくウィスパーで、決して上手とは言えませんでした。それでも12枚のシングルを世に出し、7枚が1位を獲得していますから素晴らしい成績であります。80年代後半のトップアイドルでしたし、彼女のラジオ番組は在京3局でほぼ毎日ありましたので「桃子とすこし夜ふかし」とか「菊池桃子あなたと星の上で」「青春トライアングル」なんかはよく聞いた記憶でございます。
当地は土曜日が青春トライアングルで、日曜日があなたと星の上でだったかな。地元ラジオなのに綺麗に入らないので、雑音の中で聞いた「星に願いを」を覚えております。
さて、菊池桃子さんは落ち着いた、振り付けの大きくない曲が多くて、そういう意味でもどこか「イージーリスニング」的な印象がございます。彼女のウィスパーな声は疲れないので、夜寝る前とかに聞くとすーっと眠れるような。そんな感じなんですね。
特にソロ後期の「Nile in Blue」(1987年)
や「ガラスの草原」(1987年)
何故急にこのジャケット?なんですね。熱気球が飛んでいますから、その1機に乗っていらっしゃる体ではないかと思うのですが、のんびりした感じですがアルバムタイトル「ESCAPE FROM DIMENSION」直訳したら次元からの脱出?異次元いっちゃうの?シングル曲の「Say Yes!」が入っていますが、その曲だけ明らかに異次元です。テクノポップ歌謡って感じで、このアルバムもなんかいい感じです。