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3年おきくらいに無性に聞きたくなるSOUL'd OUT


2021/02/10  歌謡曲が好き 2000年代歌謡曲 楽曲紹介 SOULd OUT

目次
  1. SOUL'd OUTとは
  2. SOUL'd OUTはどのジャンル?
  3. SOUL'd OUTはなぜ出てきたのか、なぜ売れたのか?
  4. 羽幌町サンセットビーチのサマーライブその後

いやいや「歌謡曲が好き!」でしょ?SOUL'd OUTは歌謡曲じゃないべさ!って、まぁ、おっしゃるのは無理もないのですが、SOUL'd OUTさん1999年から活動していて、メジャーデビューは2003年ですよ。まぁ、いいじゃないですか。(と言い訳する)

さて、ワタクシ、毎日とか毎週聞きたいわけじゃないんだけど、3年おきくらいに無性にこの人、このグループが聞きたい!って時がありまして、仕事しながらも、通勤しながらもその曲がぐるぐる回る状況になって、致し方なくイヤホンを耳に聞き始めるわけです。今は良い時代です。サブスクリプション的なサービスで多くのアーティアストをすぐに聞くことができます。今年正月くらいから急に聞きたくなったのがSOUL'd OUTさんなんです。

SOUL'd OUTとは


Diggy-MO'
Bro.Hi
Shinnosuke
の3人組。2003年1月にマキシシングル『ウェカピポ』でメジャーデビュー。2012年までに20枚のシングル、6枚のオリジナルアルバムを世に放ち2014年に解散。


もう、彼らが解散してからかなり経つのですね。

彼らを生で見たのは2003年と2004年、2007年の羽幌町サンセットビーチで行われた野外ライブ。無料で、今思うと毎年凄い面子を集めるライブだったんですよ。2004年は大雨の中で、夏の北海道とはいえ、寒いくらいの気温。でも会場はものすごい盛り上がりでございました。また、彼らのライブパフォーマンスが上手い。本当に行って良かったと思うライブ。

SOUL'd OUT
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/SouldOut/hotcorner/index.html
2004/07/17(Sat)
羽幌サンセットサマーライブ2004
@北海道羽幌町サンセットビーチ


2003年2004年、2007年で、札幌から3時間以上離れたあんな田舎町(失礼!)で万に近い観客集めて(砂浜の特設会場なので、近所の高台からも見えるし、会場はすさまじい人でとても近づけないほどだった)盛り上がるって、いくら無銭ライブだって言っても、彼らの人気がいかほどかというのがおわかりいただけようかと思うのです。


SOUL'd OUTはどのジャンル?


SOUL'd OUTはヒップホップ?ラッパーさん?と思うと、いやいや、よく聞いてみい、歌謡曲じゃないか?ってつかみ所の無いというか、とかく、独特な楽曲、独特な歌唱、独特なグループなんだと思うのね。唯一無二とはこのことを言うのかと。

彼らを語る人が、「ダサ格好いい」という言葉を使う。でも、Diggy-MO'氏の高速ラップの前には黙るしかないのだ。戦える気がしない。そして、フックが多くて、一度聞いたら、なんか「あらあらら~」(うろ覚えなのでこんな感じになっちゃうが)とアタマを巡ってしまう。そしてアルバム一枚聞き通せば、ジャンルなんて言葉に意味があるのかという多彩な曲を出してきて、もう一度最初から再生してしまう。

散々聞いて聞き飽きても、しばらくするとふとした瞬間に彼らの曲がまたアタマに蘇って、私のように3年おき(もう少し短いスパンかもしれん)にCD漁って聞き出すのだよ。今は良い時代過ぎる。いつでも好きな時に彼らの曲を聴ける。

この項目を書くのに、ふとGoogle先生で検索すれば、今でも彼らのことを書くブログ記事をいくつも見つける。多分その人達も3年くらいのスパンで彼らを聞きたくなる仲間だと思う。多分いいおっさん&おばさんになってるはずだ。バリバリの若い子(酷い表現だ)が彼らを聞いても、最初は意味がわからないだろう。なぜこんな楽曲が売れたのか、なぜこんな超ダサいタイトルでデビューしたのか、全く何を歌ってるのかわからないと思うはず。しかし、きっと。きっとだよ。ざっと聞いたら頭の中で「あらあらら~」となってるに違いないのです。


SOUL'd OUTはなぜ出てきたのか、なぜ売れたのか?


多くのブログさんのように楽曲についてそのテクニックなどを語ることは私にはできないのですが、一つだけ思い当たるところがあるんです。その当時の「売れている楽曲」です。

2002年のオリコン年間シングルチャートです。浜崎あゆみさんは100万枚、宇多田ヒカルさんは85万枚。今と比較すればマシですが、当時はCDが売れなくなった時代です。ちなみに前年2001年の1位宇多田ヒカルさんCan You Keep A Secret?が148万枚、2000年の1位サザンオールスターズのTSUNAMIが288万枚の時代です。「歌謡曲」に閉塞感が出てきて、既存の曲にもう一つ新しい風が欲しいなと世の中が希望したなかで迎えたのが2003年なのですね。

この閉塞感があったなかで、突然に世に出てきたのが「ウェカピポ」なる謎の曲で登場したSOUL'd OUTなのですよ。なんだこのカタカナのダセえタイトルはって思うでしょ???これがFMラジオでちょっと格好良く英語の発音しようとしたDJ氏を打ち負かして「ウェカピポ」と発音させて、そしてあの曲が出てくるんです。「Wake Up People」だったら絶対かけてももらえなかったんじゃないかな。

そして、その謎のフックから登場する曲がこれですよ。

えっ?なに?何が起きたの?私がクルマの中で初めてこの曲を聴いた感想です。何言ってるのかさっぱりわからない、しかも今まで聞いたことも無い声質の男がとかくしゃべくり万才のように喋り倒して、そして「あらあらら~」ですよ。なんだこれ?今まで聞いたことも無い楽曲を聴いた感。わかりませんけど、私の祖父祖母の世代がはじめてビートルズを聴いた時こんな感想を言ったのではないか?そんな気がしました。

「ウェカピポ」がオリコンに初登場したのは2003年2月3日付け24位0.9万枚というところ。しかし、ここからコンスタントに毎週1万枚前後売れていくのです。私のデータベースで確認できるだけでも5月12日付け50位3千枚まで15週ランクインしてるって、凄くないですか?最高位こそ16位ではありましたが、じわじわ口コミで広がっていくような。まだネット時代の黎明期まだmixiすらなかった時期です。(mixiのサービス開始は2004年)

そしてSOUL'd OUTさんは怒濤にこの年だけで4枚のシングルを世に放ちます。
2003年4月9日 Flyte Tyme 最高位10位

2003年7月9日 Dream Drive/Shut Out 最高位7位

2003年11月19日 Love, Peace & Soul 最高位10位

年に4曲って80年代のアイドル歌手ですか?って話ですよ。結果、私のデータベースで見るだけでも彼ら2003年だけで24万枚以上売り上げているわけです。年間ランキングには入らなくても、2003年はSOUL'd OUTの年だったんです!(言い切ってみる)

SOUL'd OUTは、とにかく耳心地良く、何言ってるのかわからなくても耳に心地良い。それがトラックメーカーShinnosuke氏の真骨頂なのかもしれません。「ウェカピポ」のPVではDJ機材の前でヘッドホンいじいじして突っ立ってるだけという意味不明なお立場だったのに、後のPVでは生き生きしてるのを見てても、なぜかPVではShinnosuke氏から目が離せないのです。そんなネタ的要素も含めて、これ以外も多彩な楽曲がありますので、是非あなたのプレイリストにSOUL'd OUTを。そしてソロやグループで活動する今のメンバーも、是非聞いてみて。


羽幌町サンセットビーチのサマーライブその後


さて、北海道の西側、羽幌町で行われた海水浴場脇の特設ステージで毎年開催されていたライブ。2010年以降の開催は確認できず、それ以前を確認すると、SOUL'd OUTさんは最多3回参加。ワタシ、この3回+スカパラとか若かりし頃はバブルガムブラザーズとか見に行ってるんだよな。親戚が近いところに住んでたのもあったんだけどさ。今は、地方でなかなかメジャーアーティストのライブができないというのも含めて、地方の凋落なんかも感じたりします。
ちなみにこのサンセットサマーライブ、出演者は売れる!というジンクスもあったんですよ。
1985 蓑谷(みのや)雅彦
1986 竜童組
1987 蓑谷(みのや)雅彦
1988 不明
1989 浜田麻里
1990 バブルガムブラザーズ
1991 ライブ無し(映画上映)
1992 遠音
1993 近藤房之助
1994 EPO
1995 爆風スランプ
1996 THE HIGH-LOWS
1997 LINDBERG
1998 MOON CHILD
1999 The GOSPELLERS
2000 東京スカパラダイスオーケストラ
2001 Skoop On Somebody
2002 Mellow Yellow KICK THE CAN CREW RHYMESTER
2003 F.O.H SOUL'd OUT
2004 SOULHEAD SOUL'd OUT
2005 HY
2006 HI-D
2007 LITTLE SOUL'd OUT
2008 ヨースケ@HOME lecca Skoop On Somebody
2009 YA-KYIM タカチャ

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