2020/01/07 歌謡曲が好き 日本レコード大賞 紅白歌合戦 年忘れにっぽんの歌

年末年始大型歌番組雑感


目次
  1. 日本レコード大賞優秀作品賞
  2. 日本レコード大賞新人賞
  3. 日本レコード大賞最優秀歌唱賞
  4. 年忘れにっぽんの歌
  5. 紅白歌合戦

年末に多数放送されていた音楽賞を授与する番組も今やTBSの日本レコード大賞だけになってしまい、毎年誰が獲得しても批判されるような状況になっているのは、音楽ファンから見ても心苦しいことです。今や選出する方も「今年いちばん聞いた曲」を選ぼうにも「個」が優先する世の中老若男女が知っている誰もが納得する楽曲を大賞とするのはもはや不可能になってるとも言えましょう。

ECHO
Little Glee Monster
2019/9/25

日本レコード大賞優秀作品賞


片隅
三浦大知
2019/4/11


黒い羊
欅坂46
2019/2/27


サステナブル
AKB48
2019/9/18


純烈のハッピーバースデー
純烈
2019/5/15


Sing Out!
乃木坂46
2019/5/22


氷川きよし 「大丈夫」(iTunes発売なし)

ドレミソラシド
日向坂46
2019/7/17


P.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~
DA PUMP
2019/7/5


パプリカ
Foorin
2018/8/13


以上10曲から「パプリカ」が大賞に選ばれました。パプリカは2018年8月の発売で過去の慣例で言えばノミネートされないものではありましたが、現在は今年になってヒットした曲であるという意味で審査対象になった模様です。まぁNHKで毎日のようにかかって老若男女に浸透していると言えばパプリカでしょうし大賞には異論はありません。


愛のカタチ
海蔵亮太
2018/6/27

日本レコード大賞新人賞


眼鏡の男の子
BEYOOOOONDS
2019/8/7


離さない 離さない
新浜レオン
2019/5/1


銀次郎 旅がらす
彩青
2019/6/26


最優秀新人賞はBEYOOOOONDSが受賞。ハロープロジェクトの研修生から2019年メジャーデビューしています。新人賞はメジャー・インディーズは問わないことになっていますし、基本的には前年から今年デビューした歌手が対象になりますが、昨年のBiSHあたりもそうですが一定の年数活動していても新人賞の対象になる場合もあります。

雪恋華
市川由紀乃
2019/1/30

日本レコード大賞最優秀歌唱賞


個人的に裏レコード大賞的に権威があると思っている最優秀歌唱賞は市川由紀乃さん。1993年デビューでいくつかの歌謡賞で新人賞を獲得。しかしなかなか世に出ることが無く不遇な時期を過ごし、一時期は歌手活動を停止しており苦労されたようです。2016年には紅白歌合戦初出場。そして今回の最優秀歌唱賞受賞と苦労は結ばれるといいますか、よかったなと思います。身長が高いのですが可愛らしくて素敵な方だなと思うんですよね。


さて、2018年の日本レコード大賞はレジェンドステージとしてピンク・レディの圧巻のパフォーマンスなんかを昨年賞賛した記事を書いていますが、2019年は平成に亡くなった歌手の楽曲のカバーという形、また、キャンディーズ伊藤蘭さんがソロデビューし楽曲披露、そして乃木坂46と「年下の男の子」を歌唱なんてのもあってそれはそれなりに楽しめました。また、ジャニー喜多川氏死去の関係で現在は出演辞退している(ってことだよね?)ジャニーズ事務所関係の映像が多々見られたのはよかったかも。

ただ、やはり今レコード大賞はちょっと対象年齢を選ぶかなぁって感じになったように思います。多分あまり若い人が見ても楽しくない。そしてお年寄りが見てもあまり楽しめない。そんな感じもします。やはりそれは全年齢形ヒット曲の少なさだとも思いますね。極端言いますと新人賞の4組、どなたも名前も知らないという方、少なくなと思うんですよね。それだけ世に出るのが難しくなってるのもあると思うし、「個」に伝われば良いという割り切りもまたあるんだとも思うわけです。テレビというマスの中で発信した内容がなかなか世間に認知されていかないという悲しさもあるのかな。


兄弟船
鳥羽一郎
2012/8/22

年忘れにっぽんの歌

ここ数年「裏紅白」の名前をほしいままにしている番組。しかも「大晦日に本当に聞きたい日本の名曲」なんて釣書ついてるんですから。最初から対象年齢は40代以上ですよね。そして、正直余計な演出が少なくて、ステージで歌うということに拘ってることでしょうか。なにしろ40代中盤のワタシですらどの曲も口ずさめるドメジャーソングしか出てきません。北海道では31日におせち料理というか、寿司とかちょっと豪華な大晦日を過ごすのが毎度なんですが、寿司をつまみながら、ビールを片手に見るにはふさわしいプログラムに見えます。ええ、子供達は興味が無いでしょうから最初から見ないんです。
18時台のラインナップで


心かさねて
市川由紀乃
2016/4/20


北酒場
細川たかし
2016/4/27


あずさ2号
狩人
2015/9/2


雪國
吉幾三
2007/12/14


さそり座の女
美川憲一
2018/5/2


涙そうそう
夏川りみ
2007/9/27


こんな感じのラインナップです。絶対対象選びますよねぇ。これで6時間平均7%くらい視聴率があるって事はちゃんとテレビを見る人に対する見たい物を提供できたって事だと思うんです。そして、やはり一世を風靡した、今も活動する歌手の皆さんは歌がうまいです。安心して聞けるってのもいいんですよね。


紅白歌合戦

さて、最後は紅白なんですが、2018年の紅白がごちゃごちゃしてたけど終わりよければって感じでまとまった感があったんですが、2019年の紅白は本当にまとまりが無かったという印象です。いろんな意味があるのはわかるんです。でも「パプリカ」を英語で歌わせたら、テレビの前のチビッ子歌えないじゃないですか。そして企画が多すぎます。歌手の皆さんが歌唱パフォーマンスを行ってる中で、イリュージョンでもけん玉でもいいんですけど、そこは歌合戦としての本質じゃないですよね。歌唱中に客席から「あ~」なんて歌番組なの?ってはなしです。少なくとも2018年に成功したけん玉企画はやめてよかった。次から次へ詰め込まれた内容を追っていく見ていて疲れる番組だなという印象を強く感じました。(これワタシは録画視聴なので、本当に気に入らない企画は早送りできますが、リアル視聴はキツいと思います)
ただ、当然紅白で緊張感の中素晴らしい歌唱をされる歌手の皆さんもおられますので、その方々にフルコーラスと言わないまでももう少し長くパフォーマンスして貰う仕掛けが必要なのだと思うのです。

2019年の紅白歌合戦はワタシにとっては合わない紅白だったんだけど、見るべきところは沢山あったと思う。ただ、全体にバタバタ感、MCのイマイチ感とか、明らかに会場のボルテージが下がってるなって思うような部分を見ると、原点回帰とは言わないまでも、今年を振り返って、来年に向けて希望を見せるという番組構成になっていけば自ずと視聴者の関心、満足度も上がっていくと思うのです。2018年にある程度の成功を見たと思う対象視聴者層の引き下げがまた中途半端になった感があるのがどの視聴者層にも受け入れられなくなったんじゃないかとも思います。ウッチャンに罪は無いけどLIFEのコントを挟み込むのも痛すぎるんで見てられなくなるんですよね。
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