2019/12/23 デンセンマン 70年代歌謡曲 楽曲紹介 歌謡曲が好き

「デンセンマンの電線音頭」デンセンマン、伊東四朗、小松政夫、スクール・メイツ・ブラザー



電気は大事だよって話のお供に「デンセンマンの電線音頭」なんてタイトルで書こうかなぁなんて思っていて温めていたのがこの記事です。

「デンセンマン」ある一定の年齢の方には非常に懐かしく思って頂けるかと思うのですが、当然現在の年齢が30代くらいですと「?」と思ってしまうのも無理はありません。この「デンセンマン」1976年10月から開始されたNETテレビ(現在のテレビ朝日)のテレビ番組「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」の1コーナーとして登場したキャラクターであります。

このデンセンマン、キャンディーズが東八郎氏から日本舞踊などを教わっている中で突然伊東四朗氏扮するベンジャミン伊東、小松政夫氏扮する与太八左衛門が登場、そしてこの電線音頭を披露するわけです。

そこに現われるのがデンセンマン。「ハーッハッハッハッハッハッ・・・遥か遠くニューギニアの火力発電所から100万ボルトの電線をひた走り、やって来ました! 日本の皆さん!そうです。私がデンセンマンです!」番組内ではこたつの上をステージに踊りましたので、子供の頃これを真似て怒られた記憶のある方も少なくないでしょう。そして、ひとしきり踊り終わりますと「ハーッハッハッハッ!諸君、楽しんだかな?。それでは日本のご家庭のみなさん、さようならぁー」と消えていくわけですよ。


キャラクターデザインは石ノ森章太郎氏というから凄い。そして、この電線音頭とともにキャラクター商品が売れに売れるという、テレビ時代の申し子と言いますか、今見ると何が楽しいのか馬鹿馬鹿しいのですが、それでも、脳天気な感じがなんとも言えませんでした。

「デンセンマンの電線音頭」デンセンマン、伊東四朗、小松政夫、スクール・メイツ・ブラザー
発売日:1976年12月25日
オリコン最高位:84位
ザ・ベストテン最高位:-位
売上枚数:0.8万枚
レーベル:ワーナー・パイオニア
レコード番号:L-57

1:デンセンマンの電線音頭
作詞:田村隆
作曲:不詳
編曲:東海林修
歌唱:デンセンマン、伊東四朗、小松政夫、スクール・メイツ・ブラザー

2:デンセンマンの電線音頭カラオケ
作詞:
作曲:
編曲:
歌唱:



さて、この電線音頭、じつは1975年から1年間放送された「ドカンと一発60分!」の中で桂三枝氏(現・六代目桂文枝氏)が歌っていたのが最初のようでございます。

桂三枝の電線音頭
伊東四朗 & 小松政夫
1977/8/25


ちなみにこの楽曲「デンセンマン ありがとう」というレコード(ワーナー・パイオニア L-5074)に収録されています。長らくCD化されていませんでしたがその後2014年、2018年に「デンセンマン ありがとう デラックス・エディション」としてCD化、今は配信でも入手できるという良い時代になりました。


さて、ここまで書いて電気の話を書くのはなんですが、電気って、遠くから運ぶと「送電ロス」ってのが起きるんだよという話の枕にしてたんですよね。一定の高齢の方には理解頂けるんですよ。「遙かニューギニアから4500km、100万ボルトの電線をひた走ったら、電気、手元に残らないのよ・・・」という話です。ちなみに東京電力でも送電ロスは4.5%程度。つまり発電した電気の5%近くが単純に消えて無くなっちゃうの。北海道に至っては送電距離が長いこともあって約7%を送電ロスで失ってるって話。電気を安定的に送るのも、受け取るのも大変な苦労の末に各家庭に電気は届けられるんですよという話をして終了。

デンセンマンの電線音頭 - シングル・ヴァージョン
伊東四朗 & 小松政夫
1977/8/25

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