2018/02/27 WHY@DOLL 2000年代歌謡曲 ライブ鑑賞

今応援したいアイドルWHY@DOLL



奥さんも含めアイドルがそれなりに好きな我が家ですが、北海道出身の地元のアイドルといえばいくつか名前が出ますが、正直そんなに心から応援したいなぁと思うタイプのグループがいないというのがあります。(失礼ながらね)
もちろん、各グループは真面目にやっているのはわかるんだけど、こればかりは感性の部分だから。

とはいえ、私は札幌出身のグループWHY@DOLLはちょっと興味深かかったんですよね。WHY@DOLLは2011年結成、4人で活動していたのが紆余曲折あって2名で活動中。2014年にメジャーデビューし、2016年にT-Palette Recordsに移籍しています。

ただ、興味深かったり、楽曲がいいなとは思ってたんですが、なかなかライブまで足が向かなかったんですよね。今回、やっと時期があったこともあって、日曜の仕事を抜け出して拝見することができました。

今回のツアータイトルは「WHY@DOLLワンマンライブツアー2018 WINTER~Show Me Your Smile~」と銘打ったもので、初日は札幌ということになります。1部、2部の1日2公演ありますので、本当に最初の最初ってことになりますね。

DUCE札幌は鴨々川沿いにありまして、列が長いと川沿いに並ぶことになるんですが、どうも今回そこまでは並ばない模様。ファンらしき列の中に、年齢層バラバラの一団が、どうもメンバーさんのご家族のようで、ファンの方を先にとか、ここ開けておいて方がいいですよねとか、寒いから中へとか気遣っておられたのが印象的でございます。彼女たちも「アイドル」を離れれば一般のお嬢さんなわけで、家族の姿を見ていても、いい家族に育てられたんだろうなって気がするんですよね。

私は今日はぼっち参戦なので、最後尾に並んでいた方に声がけしてお話をさせていただきました。秋葉原で頑張ってた姿を見ていたというファンの方。私はライブ終了早々に仕事に戻ったんでご挨拶もできずに失礼しました。

さて、ライブ内容ですが、これが素晴らしかった。待て待て、こんなにいいって聞いてないよ!って話です。
まず「ちゃんと歌えてる」。失礼な!と怒られるかもしれないけれど、過去に何度か彼女たちの生歌をテレビで見てはいるんですが、そんな驚くほどではなかった印象なんですよね。そういう意味であまり期待してなかったというのもあるし、世のアイドルは本当に酷いパフォーマンスのグループたくさんいるんですよ。歌も踊りも安定して一本のライブを成立させるということができない。もう、練習全然してないでしょ!ってくらいなグループはいくつもいる。

今回、1曲めの「恋はシュビドゥビドゥバ!」から、ああ、彼女たちすごいじゃねえか。ほんと鳥肌立ちましたよ。のびのびと楽しそうに、そして2人の声質の違いを活かして聞かせてる。あれ、WHY@DOLLってこんな楽しそうに歌ってたっけ?というのも含め。


私ね、本当に今回のライブ、ちょっとした感動だったのよ。彼女たち、この日に合わせてきっちり準備してきたなって見て感じる、もちろん地元での凱旋公演、親戚を招待、その他いろんな感情があるんじゃないかと思うのね。でも、それを自らのテンションで振り切って、とびっきりの笑顔で歌い踊るというのは、なかなかできるもんじゃないですよ。

そしてMCのグダグダ感、2人の短くない関係の深さを滲み出す掛け合い。ここに至るまで、簡単じゃない年月があったんじゃないかと、そんなところも笑顔になりながらちょっと涙ぐみそうになる感じ。そして何よりファンを大事に思ってるんだろうなというのがひしひし伝わってきます。

途中写真撮影コーナーがあったりという試みは、いまあいろんなアイドルさんがやっていることで、ライブの模様の一部だけでもSNSで拡散されることが今後の集客にも影響するというのもあります。ただ、まだこなれていないようで、前方ファンがずっと撮影している状態は後ろで観ると少々見辛いですね。

あっという間にライブは終盤、アンコールには私の知らない時期の曲「旅立ち」が歌われました。非常にいい曲。彼女たちのデビュー時の曲でしょうから、この第一部が「彼女たちの再出発」のような意味合いがあるのかもしれません。最後の最後まで彼女たちの声は綺麗に響き、2人の声が混ざった時の快楽さえ感じる歌声にすっかり魅了させられました。

特典会などに参加することはできずでてきましたが、本当に満足できた素晴らしいライブでした。札幌のファン数は多くないのかもしれませんし、札幌という地盤が本当にアイドルなど地元出身の歌手に厳しい印象があり、彼女たちが活動拠点を東京に持つのは正しいと思います。もっと全国的に出てきてもいい魅力のあるグループです。

昨年発売されたアルバム「WHY@DOLL」は実は私たまに通勤で聞いてるお気に入りアルバムの一枚です。

夜を泳いで
WHY@DOLL
2017/8/1

今回1部ではやらなかった曲ですが、「夜を泳いで」は好きな曲です。


シングル曲の「菫アイオライト」

菫アイオライト
WHY@DOLL
2016/11/15


また、我が家で一押ししていますONIGAWARAさんが提供した「キミはSteady」も魅力的な曲です。

キミはSteady
WHY@DOLL
2017/2/28



最新シングル「Show Me Your Smile」も推せる曲です。

Show Me Your Smile
WHY@DOLL
2018/1/23



これから少し「大人」な曲が多くなっていくであろうWHY@DOLLさん。楽曲的にも歌う姿も本当に魅力的と思います。


さて、すごく褒めてるんだけど、彼女たちというより、運営側の話。
見ての通り、残念ながら札幌は「ホーム」ではなく、「アウェイ」ですよね。彼女たちにとって札幌は大事な場所ではあります。実際に実家もあるんでしょうし、どこか札幌はホームという感覚。でも、現実に彼女たちの人気を支えているのは東京です。
札幌に住んでる私がそんな寂しいことを言うのは、WHY@DOLLがもっと末長く活動できるグループでいて欲しいから。
いくつかの動画を見る限り、やはりあの動画の内容だとあまり魅力が伝わらない。
25日のパフォーマンスが私には十分素晴らしく感じましたので、もし、今回のツアーで、良い場面はどんどん公開していきましょう。そして、タイトルや説明文、できれば歌詞を英語で入れておくこと。どこから引っかかるかわかりませんからね。
そして、やっぱり代表曲が欲しい。これぞWHY@DOLLという曲。みんないい曲なんだけど、どういう方向性で行こうかに迷いが見えますよね。今は迷ってもいいから、どこかで自分たちが最も輝ける曲を見つけて欲しい。それは既存曲かもしれないし、新しい曲かもしれない。でも、一つ言えるのは、これだけのポテンシャルがあるアイドルが埋もれていっちゃいけないってこと。

アイドルだけではなく、消えていくグループをいくつも見ています。でも、何度も挫折があってここまでやってきているグループはたくさんいて、WHY@DOLLは、その中できちっと両足で立っていくたくましいグループにきっとなれると信じています。個人的にはこれからもWHY@DOLLさんを応援していきます。

恋はシュビドゥビドゥバ!
WHY@DOLL
2017/8/1

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