2019/01/04 紅白歌合戦 日本レコード大賞 歌謡曲が好き 歌番組

新年を笑って過ごせる歌番組



新年ももう4日も過ぎてしまうと、新年感も随分少なくなっていますが、無事年が明けて、無事仕事ができていることに感謝です。

新年早々に大きな地震があったり、大雪に悩まされるところがあったりと今年も自然災害に予断は許しませんが、札幌はとりあえず比較的安定したお正月だったように思います。

年末の歌番組の定番といえば「日本レコード大賞」「年忘れにっぽんの歌」そして「NHK紅白歌合戦」でしょう。以前と比較して「賞レース」となる番組は随分減りました。
せっかくですから、日本で過去に放送されていた音楽賞をいくつかご紹介します。
●日本有線大賞
 そういえば今年有線大賞無かったなぁと思いましたが、こちらは2017年に終了しています。TBSで放送され全国有線音楽放送協会主催で行われたこの放送、関西地盤のUSENとは直接関係ないのでそちらと区別するために「東京有線大賞」と呼び慣わしていました。50回を重ねた歴史ある音楽賞でした。

●ベストヒット歌謡祭
 その西の有線大賞がこちら。「全日本有線放送大賞」という名前で、元々は11PM(これも懐かしい)の夜のレコード大賞が発端。日本テレビ-読売テレビの木曜スペシャル枠で放送されていたので、伝統的に木曜日放送でした。1992年まで司会が浜村淳氏でしたので、この番組から直接ザ・ベストテンに出演する歌手には曲紹介を浜村淳氏が行うというのが見られました。2001年・2002年は「ALL JAPANリクエストアワード」として放送。ベストヒット歌謡祭も2012年からは「賞」を発表しない歌番組に改められました。

●日本歌謡大賞
こちらもレコード大賞対抗からスタートしたもの。TBS以外の民放キー局が持ち回り放送する形となり、1970年の第1回は準備期間が短くテレビ放送無し。第2回は東京12チャンネル(テレビ東京)第3回はフジテレビ。1988年は開催中止で1993年まで開催されました。

これ以外にも各社が「日本テレビ音楽祭」「FNS歌謡祭」「全日本歌謡音楽祭」(テレビ朝日)「メガロポリス歌謡祭」(テレビ東京)そして、日本作曲大賞などTBS系の音楽祭だけでも多々存在していたわけです。そのほとんどは1990年代半ばまでに賞として授与することを中止しており、現時点で残っている音楽賞は「日本レコード大賞」だけになっているわけですね。

●日本レコード大賞
日本作曲家協会主催で行われる賞レース。2018年は60回記念大会になります。1959年に古賀政男氏などが声がけし創設し、TBSが中継したことがはじまりになります。以来TBSが中継を独占しています。1969年から大晦日、紅白歌合戦の直前に放送するようになり、大晦日はレコ大、紅白という歌番組の視聴の流れが完成されることになります。最高視聴率は50.8%を記録するお化け音楽番組になるわけです。
紅白歌合戦はその後1989年から19時台から放送となり、レコ大との歌手の移動にも苦労する結果となり、様々なテコ入れをしたものの、1994年、大賞受賞者であるMr.Childrenが欠席するに至ります。2006年からは開催日を12月30日として現在に至ります。視聴率は10.0%を記録した2005年から持ち直し、2018年は16.7%でした。

80年代のアイドルで「新人賞総ナメ!」なんてのが見られたのは遠い昔の話。今、実質的な賞レースはレコード大賞だけですし、以前から審査の不透明さを指摘されており、誰が取っても批判が絶えないのは、もう最後の歌謡賞だからでもあります。

さて、2018年のレコード大賞。個人的には過去の映像も含めて楽しく見ていました。レコード大賞には審査対象があるわけですが、過去には西城秀樹さんの「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」を「外国人の作曲作品のカバー」として審査対象にしませんでした。(この年西城秀樹さんは「勇気があれば」でノミネートされ、ジュディ・オングさん「魅せられて」が大賞。
DA PUMPの「U.S.A.」はノミネートされていましたので、このルールはいつしか撤回されているのかもしれません。そして、振り付けに「YMCA」を加えた特別なパフォーマンスを披露したのは、ちょっと涙無しでは見れなかったですね。彼らは「大賞」を取れないことをわかっていたんでしょうから。
乃木坂46の「シンクロニシティ」は順当とも言えましょう。
2018年のノミネート曲は
・欅坂46 「アンビバレント」
・三山ひろし 「いごっそ魂」
・TWICE 「Wake Me Up」
・SEKAI NO OWARI 「サザンカ」
・氷川きよし 「勝負の花道」
・乃木坂46 「シンクロニシティ」
・AKB48 「Teacher Teacher」
・三浦大知 「Be Myself」
・西野カナ 「Bedtime Story」
・DA PUMP 「U.S.A.」
難しいですよ。
新人賞はノミネートが
・STU48
・辰巳ゆうと
・Chuning Candy
・BiSH
だけに辰巳ゆうとさんが選ばれるのは仕方ないというか、2008年のジェロさん以来途絶えていた演歌勢を選びたかったという思惑はありそうです。

個人的にレコード大賞で注目しているのが最優秀歌唱賞で、2008年からノミネート外の歌手からも選出されるようになっています。
ここ10年では
・五木ひろし
・近藤真彦
・坂本冬美
・天童よしみ
・大月みやこ
・EXILE ATSUSHI
・松田聖子
・鈴木雅之
・天童よしみ
そして2018年はMISIAさんが選ばれています。個人的には裏レコード大賞的に最優秀歌唱賞が好きです。あまり表に出てこないしね。でも、これ、歌上手いって認めないと取れないし、実際異論の無いメンバーよね。

さて、レコード大賞は賞よりも「余興」と言っては失礼ですが、レジェンドアーティストのみなさんなどのパフォーマンスもステキだったりします。2018年はピンク・レディーが凄かった。お二人とも60越えたはずで、でも6分以上のメドレーを歌いきって「死んでも良いと思って頑張りました」なんて言えないですよ。何度も復活して「飽きた」なんて言わせるものかってパフォーマンス。あの踊りで生歌で、スタイル維持してるのって凄いよ。

そしてWink。1989年の大賞で、美空ひばりさんの「川の流れのように」を抑えての大賞。美空ひばりさんは特別栄誉歌手賞を受賞。現在は辞退や死亡者はノミネートしないので、この年だけ起きたことですね。Winkのパフォーマンスも生歌で、正直年齢は隠せないけれど、懐かしいものを見た気がします。

あと、忘れてはいけない島津亜矢さん。企画賞で宇多田ヒカルさんの「First Love」を着物で歌うんですが、演歌じゃないんですよ。鳥肌ものです。

さて、大晦日、長く放送されている「年忘れにっぽんの歌」こちらは演歌勢そろい踏み、そして懐かしい顔がいっぱい。今ではまずお目にかかれないムード歌謡の方々を見れるのはステキです。完全に対象者を限定した形の「歌番組」40代である私の世代が楽しめる最後かもしれません。親世代、おじいちゃん、おばあちゃん世代にはかなり懐かしんで貰えるラインナップでしょうね。

そして、紅白。私は歌番組を後日適当に早送りしながら見ますが、2018年の紅白は結局最初から最後まで見てしまいました。今回紅白は久々に視聴率40%越えを達成。目玉が無いと言われていた紅白が最終的には北島三郎さん、松任谷由実さん、サザンオールスターズに米津玄師さんまで登場するのだから、そりゃ一定の視聴者が見込めましょう。
今やテレビを見る世代はかなり限られている。その限られた層にきっちり訴えかける番組制作を行えばそりゃ数字はついてくるというのを見せつけた感があります。
ここ数年紅白は出演者の若返りを図っています。結果「おじいちゃんおばあちゃんの紅白」から「おっさんおばさんの紅白」まで若返った。今回の紅白はおっさんおばちゃんがとても楽しい紅白。テレビの視聴環境があり、毎日テレビとともに過ごす最後の世代である40代、50代を特に意識して人選しているのは否めません。

紅白は一度見てから裏トークチャンネルで見るのもなかなか楽しい。こういう多重音声での解説はネットなんかと親和性が高そうですし、歌手の人となりなんかも紹介されたりしますので番組に深みが出ます。また、ラジオはラジオで趣があります。折角なのでそういう楽しみも感じながら見て貰えると歌番組の楽しみが深まるかなとも思います。

紅白は書き足りないので、どこかでもう一回取り上げるかもしれません。ともかく昨年はあまり歌謡曲ブログとして活動できなかった当ブログ、今年は少しこちらも頑張りたいものです。

それでは本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
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