2021/12/13 歌謡曲が好き 80年代歌謡曲 楽曲紹介 クリスマス

80年代アイドルのクリスマスソング


目次
  1. よしえのクリスマス
  2. 12月の祈り
  3. 海辺のクリスマス
  4. チェッカーズのX'mas Song
  5. 10月のクリスマス
  6. クリスマスが来るまえに
  7. クリスマスには間に合わせたい
  8. Christmas Night
  9. あっこのX'mas Calendar
  10. あの頃、ラスト・クリスマス
  11. 天使たちのシンフォニー

すっかり12月も中旬を迎えてしまって、場合によってはもう遅い感もあるんですが、そういえば去年もこれを書こうと思ってて、忙しさにかまけていたら年末になっちゃってボツという憂き目になった題材でございます。

最近のアイドルさんはベタなクリスマスソングって歌うんでしょうかね?いい大人になってしまった私も、子供の頃は楽しみにしていたクリスマスでしたんで、大好きなアイドルさんが歌うクリスマスソングをなんとかテープにコピーしてオリジナルなクリスマスソングメドレーなんか作ったりしていましたが、今となっては年末進行に押されて、ふと落ち着いたら、もう年末年始のお休みってことになっちゃいます。それでも子供が小さい頃はクリスマスプレゼントの入手に悩んでいたんですけどね。

ジングル・ベル
柏原芳恵
2010/4/14

よしえのクリスマス


1982年に柏原芳恵さんが出されたクリスマスソングメドレーです。
・ジングル・ベル
・赤鼻のトナカイ
・サンタが町にやって来る
・きよしこの夜~よしえのクリスマスメッセージ
という4曲が収録されています。
レコード面もホワイト仕様にカラーのレーベル面。ジャケットも見開きで、裏表紙からレコードのレーベル面が顔を出すという凝った仕様になっています。これぞアイドルが出すクリスマスアルバム!と言えましょう(オリコンではシングル扱い)
4曲入りですが7インチサイズですのでLPレコードの33 1/3回転で再生します。高速回転な芳恵ちゃんの歌を聴いてしまった方も少なくないでしょう。

個人的にも入手したのですが、中に芳恵さんのイラスト入りお手紙が入ってるはずなのですが欠品。いい状態のを探しております。なお、Spotifyにはありません。


12月の祈り
堀ちえみ
1983/12/7

12月の祈り


堀ちえみさんが1983年に出している5枚目のアルバム「雪のコンチェルト」の1曲です。
いかにもなアイドルのクリスマス曲なのですが、この声、堀ちえみさんの声がいいんですよ。本当に切なそうな、そういう感じが伝わってくる一曲です。本当に配信が無いのが残念なアーティストさんのお一人です。

追記 配信が開始されました


海辺のクリスマス
早見優
2012/4/25

海辺のクリスマス

早見優さんの1983年に出しました4枚目のアルバム「COLORFUL BOX」の最後に入っている楽曲です。作詞は小林和子さん、作曲は筒美京平さん。
海の男としては、この曲を外せません。
落ち着いた曲で、彼に内緒でやってきているコテージというのが、いい感じです。こういう曲を最後に持ってくるのが、アイドルのアルバムの楽しいところで、最後は明るく派手に幸せにってアルバム、あまり多くないんですね。
ライブの最後に聞いたら少し寂しくなるけど、きっとアンコールでシングル曲とかやるんで、これでいいとも言えましょうか。


チェッカーズのX'mas Song
チェッカーズ
1984/11/21

チェッカーズのX'mas Song

アイドルのくくりが妥当かはともかく、この時期アイドル的に人気を博したチェッカーズの「ジュリアに傷心」のB面曲になります。
この当時のチェッカーズはA面を職業作家が、B面をオリジナル曲としています。その結果が87年以降のバンドとしてのオリジナル曲で勝負することを支えることになるのではないかと思うのです。
この曲は藤井郁弥さん作詞、武内享さん作曲、編曲をチェッカーズ・芹澤廣明名義としています。インディーズ時代からの楽曲であったとされているものです。歌詞を見ての通り、あまりにも普遍的なラブソングです。
1984年のオリコンシングル年間ランキング、じつに20位以内に4枚がランクインするチェッカーズ。

その中で、この後バブルに熱狂する時代がうっすらと見える、少し大人だったり、少し背伸びしていたり、モノや旅行にお金を使うことがもてはやされる中で、あなたと二人ならいいという少し前の価値観のようなものが残っている、それが逆に「今」の方が合ってるのかもしれません。


10月のクリスマス

1986年9月21日に発売された浅香唯さんの5枚目のシングルです。10月からはじまる「スケバン刑事III」の直前。つまり、浅香唯さんが売れる直前の楽曲になります。オリコンは最高88位です。

これはカトちゃんケンちゃんごきげんテレビですね。

アイドル楽曲として普遍的な、彼氏との初めての夜をクリスマスにはまだ早い10月にやっちゃおうという感じですが、曲がそれを押さえ込んでいます。今聞くと、いいなぁと。浅香唯さんデビュー当時からかわいいですね。


追記:配信が開始されました。


クリスマスが来るまえに
渡辺 満里奈
1987/2/26

クリスマスが来るまえに

1986年にはもう一曲、渡辺満里奈さんの「深呼吸して」のB面です。秋元康さんの詩の世界ですね。「あなたの好きなセーターの色」を10月である今教えてくれないとクリスマスまでには間に合わない、でも、2ヶ月で編めるんですね、大きさにもよりますが、テストが近づいて会えなくなる状況で1日に何時間も編めないだろうにとか思っちゃうのは野暮でしょう。
ちなみに、この「深呼吸して」は、当時のオリコン初登場1位の最年少記録なんです。当時15歳11か月ということで、B面歌詞の内容はもう少しお姉さんな内容ですね。


クリスマスには間に合わせたい

1987年にデビューした小沢なつきさんの2枚目のシングルです。ドラマ花のあすか組の直前の楽曲になりますね。1989年の魔法少女ちゅうかなぱいぱい!途中で引退という形での短いアイドル生活になりますが、セクシーアイドル期を経て現在はお元気なのでしょうか。
こちらも秋元康さんの作詞、アイスクリームに、フルーツサンデーにチョコレートと子供っぽいところから卒業するという形の曲になりますね。この曲が入っているアルバムが「Chocolate Candle」というタイトルで、この曲から来てるんでしょうか。


Christmas Night
斉藤由貴
1988/11/21

Christmas Night

1988年に発売された斉藤由貴さんの企画シングルです。8cmのCDにこの1曲だけが収録されています。クリスマスカードの封筒の中にCDが入っているような形態で、あまり枚数が出なかったこともあって、私も見つけられていない1枚です。
なお、CDには歌詞カードがないのですが、アルバムPANT収録時には作詞斉藤由貴・作曲岡本朗・編曲武部聡志とクレジットされています。(先行シングルという形だった?)
チェッカーズの時にも思った普遍的なラブソングです。時はバブル絶好調、人は浮かれ、そして忙しかった。あなたにそばにいて欲しいと願った方は少なくないのでしょう。そして、クリスマスは恋人と過ごすのが当たり前と、本当にその人と過ごしたかったのか?という疑問がありながらも男女は一夜を過ごしていく、そんな毎年でしょうか。


あっこのX'mas Calendar

1989年11月21日に発売された生稲晃子さん語りの企画シングルです。12月18日からの一週間を1曲づつ歌います。
・[12/18(月)] ジングル・ベル
・[12/19(火)] サンタが町にやって来る
・[12/20(水)] 赤鼻のトナカイ
・[12/21(木)] ママがサンタにキッスした
・[12/22(金)] うれしいうれしいクリスマス
・[12/23(土)] サンタクロースがやってくる
・[12/24(日)] もろびとこぞりて
こちらはCDに特殊な仕掛けが入っているようで、連続して再生できないようになっています。なお、歌っているのは杉並児童合唱団で、生稲晃子さんは語りとなります。
(追記:サブスク解禁になった模様)


あの頃、ラスト・クリスマス
田山 真美子
2004/11/17

あの頃、ラスト・クリスマス

田山真美子さんは1989年デビュー、この曲が2枚目のシングルです。当時の彼女へのプッシュはかなり幅広くて、このCDも一般的な8cmCDなのですが、24ページのミニ写真集(フォトダイヤリー)が付属するという豪華仕様となっています。ジャケットなどに特段なクリスマス感はありません。なお、なぜか初回版と通常版の発売日が別なので、オリコンは別途集計されているようですね。
冬休みのカフェを貸し切りにしたクラス会というあたりが、この当時の学生でも金持ってるなぁ感がありますね。「あの頃 ラスト・クリスマス 歌ってくれたね」ってどの曲でしょうねぇ。ワム!じゃないですよね?


天使たちのシンフォニー


歌のトップテンの1990年1月8日「初春初夢バラエティ」ですね。これが3人での最後の出演です。

その田山真美子さんと中山忍さん、河田純子さんの3人でクリスマス限定のユニットが作られたのを覚えていますでしょうか。楽天使というユニットになります。「クリスマスに天使が地上に舞い降りた」というキャッチフレーズで「天使たちのシンフォニー」という1曲(8cmシングルの1曲目は「天使たちの序曲」というインスト曲だった)のみを発売しています。CBSソニー所属の3人のユニットということで、シングル1枚、アルバム1枚とビデオ1作品のみの活動となります。ちなみにアルバムは「恋する夏の日」を中山忍さんが歌っていたりしますので、それはそれで面白い企画アルバムですが配信が無いのが残念です。
1989年の12月にこのCDを発売してから3週間、各地でライブしてトップテン出演で終了という、ある意味もったいない使い方は、ネット時代では無いこともあって、今のようなインディーズ活動も難しく、そしてアイドル冬の時代だったというのもあるんでしょうね。
このような抱き合わせ的企画ユニットはこのあともいくつか誕生しますが、長く続かなかったのはレコード会社の収益にならなかったという面もあるのでしょう。そして、90年代以降はグループアイドルの時代になっていきます。


ごくごく一部をご紹介しました、クリスマスと名のつかない曲も多いので、なかなか見つけるのは困難なのですが、でも、この当時少し時代背景を見ながら懐かしいクリスマスに浸るのもいいのかもしれません。懐かしすぎて、あたしゃ泣きたいよ。
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